網戸を張り替えるコツとは?失敗しない6つの手順で元の美しい状態に
「網戸を張り替えるコツが知りたい」
「網戸の張り替え方が分からない」
とお悩みではありませんか?
網戸を張り替えるコツは、網戸と枠を平行に保つこと、ネットを張りすぎないことの2点です。
焦らず確実に作業を進めれば簡単に張り替えられます。
とはいっても、具体的な張り替え方法を知らない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、網戸の張り替え方法やコツを詳しく説明します。
必要な道具についても紹介しているので、初めて挑戦する方も安心してください。
Contents
網戸の張り替えに必要な道具
網戸の張り替えに必要な道具は6つです。ホームセンターもしくは通販サイトで手に入ります。
網押さえゴム・網押さえローラー・専用カッター・ストッパー・張り替え方法についてのDVDがセットになった商品も販売されています。
網戸の張り替えネット
古いネットを外したあとに取り付ける新しい張り替えネットです。
小さいサイズを購入すると作業中にネットが足りなくなる可能性があるため、網戸の枠より大きいサイズを用意しましょう。
網目の細かさや色、素材が異なる商品が販売されていますが、詳しい選び方については後述します。
網押さえゴム
ネットを固定するための網押さえゴムです。
太さは3.5mm・4.5mm・5.5mmといったものがあります。
網戸によって太さが異なるため、現在使っているゴムを引っ張り出して直径を測り、適切なものを購入してください。
ホームセンターへ持っていって商品と見比べるか、サンプル品が用意されている場合は持ち帰って網戸の溝にはめてみるのが確実です。
複数の商品で迷ったときは少し太めのものを選びます。
網押さえローラー
網押さえローラーは、網戸の溝へゴムを押し込むために使います。
ゴムを指ではめると均等に力が入らないので、網戸張り替えの際は用意しましょう。
ローラーをよく見てみると、片側だけ外径が大きくなっています。
これは、外径の大きいほうでネットを巻き込むように作られているからです。
枠の内側へ向けた状態で使うことで、内側のネットが巻き込まれてピンと張ってくれます。
カッター
余分なネットをカットするために使うカッターです。
はさみを使うとゴム付近にネットが残りやすいため、なるべくカッターを使いましょう。
専用カッターを購入することも検討しましょう。
クリップや洗濯ばさみ
クリップや洗濯ばさみは、新しいネットを仮止めするために使います。
網戸張り替え専用クリップはもちろん、大きめのクリップや洗濯ばさみでも代用可能です。
上下左右の4辺を固定するため、クリップや洗濯ばさみも4つ用意します。
ブラシや布といった掃除道具
ネットとゴムがはまっている溝は意外に汚れています。
網戸を張り替えるときにしか掃除する機会がないため、ブラシや布を用意しておきましょう。
網戸を張り替える方法とは?失敗しないコツも一緒に紹介
それでは、網戸を張り替える方法について1工程ずつ説明します。
失敗しないよう、コツや押さえるべきポイントも一緒に紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
1.枠から古いネットを取り外す
網戸の枠から古いネットを取り外します。
ネットを押さえているゴムが見えるように網戸を置き、ゴムの切れ目を探します。
見つけたらゴムの端を浮かせ、手で枠を押さえながら引っ張りましょう。
切れ目にマイナスドライバーを差し込むことでゴムの端が簡単に取れるので、ぜひ試してみてください。
ゴムが外れたらネットも外します。
2.枠の溝を掃除する
ゴムがはまっていた溝を掃除します。
枠の下部はほこりや土がたまっている可能性が高いため、この機会にきちんと掃除しておきましょう。最後は拭き上げてください。
3.新しいネットを大きめにカットして枠に固定する
網戸の上で新しいネットを広げ、大きめにカットします。
枠よりも5cm以上余裕を持たせるのが大切です。
カットし終わったら、ネットがずれないようクリップや洗濯ばさみで4辺を固定します。
張り替え作業中は、枠とネットが常に平行になるよう意識することも覚えておいてください。
【失敗しないコツ】
- 枠よりも5cm以上余裕を持たせてカットする
- 張り替え作業中は枠とネットが常に平行になるよう意識する
4.網押さえゴムを溝に押し込む
網押さえゴムを溝に押し込んでいく作業については、より細かく説明します。
張り替え作業の中で最もコツが必要な部分です。
ゴムをL字に押し込む
最初に、ゴムをL字に押し込みます。
押し込む場所は左下もしくは右下、角から4~5cmずつ押し込むのです。
ローラーの尖った部分を使うときれいな直角になります。
仮止めしてから溝に押し込んでいく
作業を始めるのは網戸の短い辺(もしくは横の辺)からです。
先の角まで一直線にゴムを伸ばし仮止めしたあと、ローラーに力を加えながらゴムを溝に押し込んでいきます。
ローラーは、外径が大きいほうを網戸の内側へくるようにしてください。
角まで押し込んだら仮止めを外し、たるみやねじれを直してから再度ゴムを押し込みます。この流れの繰り返しです。
クリップ付近まできたら、クリップを外したあとにゴムを押し込みましょう。
【失敗しないコツ】
- ローラーの外径が大きいほうを網戸の内側にくるようにする
- 右利きは時計回り、左利きは反時計回りに動くと作業しやすい
- 利き手とは逆の手で、少し先にあるネットを押さえると平行を保ちやすい
3辺目・4辺目はネットを少しだけ外側に引っ張りながら
3辺目からは、ネットを少し外側に引っ張りながらゴムを押し込んでいきます。
ここでの注意点は「ネットを引っ張りすぎない」ことです。
常に力が加わっている状態になり、ネットが破れやすくなります。
先を見て平行に張れているか確認しつつ、ゴムの入り込みを妨げないよう意識してください。
【失敗しないコツ】
ネットを引っ張りすぎない(張りすぎてしまう場合は、ローラーの外径をあえて外側にするのも良い)
5.ゴムをカットしてたるみがないか確認する
4辺すべて作業し終えたら最初のL字部分を外し、たるみを直してから再度押し込みます。
そしてスキマができないようゴムを1cmほど長めにカットし、こちらも先端までしっかり押し込みましょう。
たるみを確認するときは網戸を真横から見る、もしくは手で触ると分かります。
たるみがあればゴムを外して少しだけネットを引っ張ったあと、ゴムを入れ直してください。
余分なネットをカットしたあとは、たるみを直せません。念入りな確認が必要です。
6.余分なネットをカットする
最後に、ゴムからはみ出ている余分なネットをカットします。
ゴムのきわに沿ってカットすることで、きれいに仕上がります。
カッターを使う場合は刃を寝かせて、軽い力で一気に滑らせるのがポイントです。
切れ味が悪くなったらすぐに刃を交換し、進行方向に手を置かないことも重要です。
専用カッターを使う場合は、枠に押し付けるよう滑らせましょう。
ネットを少し引っ張りながら作業すると、余分な部分が残らずきれいな仕上がりになります。
ほつれた部分は、はさみでカットしてください。
【失敗しないコツ】
- カッターは刃を寝かせて一気に滑らせる
- 専用カッターは枠に押し付けるように滑らせる
網戸用ネットの選び方
網戸用ネットは網目の細かさ・網の色・網の素材の3点に注目して選びましょう。
初めて網戸の張り替えをする方はとくに、このポイントを知っておくと迷わずに済みます。
網目の細かさ
網戸のネットは18・20・24・26・30などの数字で網目の細かさが決まっています。
単位は「メッシュ」で、この数字が大きくなるほど目が細かくなります。
一般的には18・20メッシュのものがよく使われますが、虫対策をしたいなら24メッシュ以上のネットが対策になります。
とくに24メッシュのネットは防虫効果と風通しの良さのバランスが保たれている、ともいわれます。
ただし目が細かいものは目が粗いものより少し価格が高くなり、風通しも悪くなります。
自宅の周辺環境や重視する点に合わせて選びましょう。
網の色
網の色はおもにグレーとブラックの2色で、それぞれの特徴をまとめたものがこちらです。
グレー | 網戸によく使われている光が反射するため、外からも中からも少し見にくい |
ブラック | 光が反射しないため、網戸越しでも外がきれいに見える外からも中が見えやすい |
プライバシーを守りたい方や出入りが多い場所の網戸にはグレー、人通りの少ない場所に住んでいて窓からの景色を重視したい方はブラックが適しています。
このほかに外側がシルバー、内側がブラックになっている商品があります。
価格が少し高くなるものの、外からは室内が見えにくく、室内からは外がクリアに見えるのが大きなメリットです。
網の素材
網の素材は4つあります。
こちらもそれぞれの特徴をまとめた表を作成しました。
ポリプロピレン | 網戸によく使われている安価である柔らかくカッターでも切りやすい |
ポリエステル | ポリプロピレンよりネットが太い柔らかさと耐久性を兼ね備えているペットがひっかいても破れにくい |
グラスファイバー | 耐久性が高い熱に強く、タバコがあたっても穴が開きにくいキッチンや日差しの強い場所で使うのがおすすめ |
ステンレス | 汚れがつきにくく、サビにくい防犯対策としても使われているペットがひっかいても破れにくい |
求める性能や予算などを考え、最適な素材は何か考えましょう。
網戸用ネットの寿命は5~10年?張り替えサインも見逃さないように
網戸用ネットの寿命は5~10年といわれています。
ただし使用環境や日当たり具合などにより寿命は異なるため、あくまで一つの目安として捉えてください。
また、網戸には4つの張り替えサインがあります。
- 穴が開いている、もしくは破れている
- 枠からネットが外れている部分がある
- ネットがたるんでいる
- ゴムが劣化している
最初は小さい穴でも、月日がたつと徐々に広がる可能性があります。
そのまま放置していると室内に虫が侵入し、網戸の効果を十分に得られません。
張り替えサインに気付いたら早めに交換しましょう。
ちなみに網戸自体が動かしにくかったり、閉めていても虫が侵入したりする場合は、網戸の枠ごと交換するようにしましょう。
難しい場合は業者への依頼も検討しよう
「DIYが苦手」「網戸を張り替える時間が確保できない」などの場合は、業者への依頼も検討しましょう。
ここでは、業者へ依頼するメリット・デメリットや料金相場を紹介します。
業者へ依頼するメリット・デメリット
業者へ依頼するメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | きれいに仕上がる20~30分ほどで作業が終わる高所にある網戸の張り替えにも対応している |
デメリット | 業者によって費用が異なる追加費用がかかる場合がある網戸を自分で持ち込む場合、張り替えに数日かかる場合がある |
1番のメリットは仕上がりの良さ。たるみはないがちょうどいい張りがある、絶妙な力加減はプロだからこそできるものです。
ただし業者によって出張費がかかったり、3枚以下の依頼は別途費用がかかったりする場合もあります。
業者へ依頼したときの料金相場
サイズや素材によって料金は異なりますが、1枚あたりの相場は2,000~6,000円です。
小窓サイズであれば1,000~2,000円が目安になります(自分で張り替える際にかかる費用は2,000円前後です)。
特殊加工された網戸の張り替えは相場より高くなります。
満足のいく業者を見つけるためにも、見積もりを依頼しましょう。
まとめ
網戸の張り替えで重要なのが「網戸と枠を平行に保つ」「ネットを張りすぎない」の2点です。
失敗しないためにも、しっかりコツをつかんで作業を進めましょう。
実際に網戸を張り替えるときは、本記事を確認しながら一緒に取り組んでみてください。
また、網戸を張り替えられるか不安な方や、張り替える時間がない方は業者へ依頼することを検討しましょう。
短時間で美しく仕上げてくれ、高所の網戸にも対応しています。
この機会に網戸を張り替えて、網戸本来の効果を取り戻してみてはいかがでしょうか。