並び代行はどういう仕事?並ぶ際のコツや注意点を解説
並び代行とは、文字通り「お客様に代わって順番待ちの行列に並ぶ」仕事です。
「○○するだけで簡単に稼げる」という売り文句につきものの胡散臭さを一蹴し、
- 人と関わる必要がない
- スキルがなくても誰でもできる
という点が、人気の理由です。
並び代行の仕事は、どうやって始めたらよいのでしょうか。
また実際にどのように並び、何に注意すべきかについても解説します。
Contents
並び代行で並ぶ現場のケース
並び代行を利用される方は、
- 忙しくて並ぶ時間がない
- 深夜や早朝から並ぶ必要がある
- 小さな子供がいるので長時間並ぶのは難しい
こういったお困りごとや様々な理由から、並び代行を利用されます。
具体的には以下のようなケースで、お客様の代わりに行列に並びます。
- 新発売や限定商品の購入
- イベントの整理券
- お受験の願書提出
- テーマパークなどの開園待ち
- 行列のできる飲食店の順番待ち
これ以外にも代わりに並んで欲しいというシーンは多く、需要も増えています。
並び代行の仕事を見つける
並び代行の仕事を探す方法は、主に5つあります。
- 並び代行専門業者に登録する
- 便利屋に応募して登録する
- 代理出席等の代行サービス会社に登録する
- 無料掲示板で個人間取引の求人情報を探す
- ジョブシェアリングのマッチングサイトで募集情報を探す
並び代行は、便利屋や並び代行を専門とする業者が受注していることがほとんどです。
最近は副業を認める企業も増えています。
休みの日の副業として、登録しておいても良いかもしれません。
またジモティなどの無料掲示板や、タイムチケットなどのジョブシェアリングのマッチングサイトを利用すると、個人でも並び代行業務を受注することも可能です。
この場合、利用料金全額が報酬となるので、収入を増やしやすい傾向にあります。
ただ個人で請け負う際は、万が一のトラブル等にも自分で対応しなければなりません。
この点は注意が必要です。
並び代行を副業にするまでの具体的な流れ
並び代行でアルバイトや副業をするなら、上記の方法で求人情報を見つけ、応募します。
応募後の流れは企業によって異なりますが、面接を行って採用可否を決定するケースや、登録フォームに必要事項を入力するだけという、ウェブ上で完結するケースもあります。
いずれの場合も、登録後、条件が該当する案件があれば連絡が来る、もしくは公開されている案件に自分から応募するパターンがほとんどです。
並び代行に応募するときの注意点
並び代行は、条件がマッチする案件があればこそすぐに仕事があることもありますが、必ずしもすぐに仕事があるわけではありません。
案件自体が巡ってこないことも考えられます。
そのため、確実な収入源にはなりにくい点を考慮しておきましょう。
また誰でもできる仕事であるからこそ、競争率も高くなりがちです。
面接がある際は身なりを整え、急に並び代行の仕事に穴を開けるようなことはない、社会的にも信用にたる人物であることをアピールしましょう。
登録の際はあらかじめ1ヶ月程度は自分のスケジュールを確認し、仕事できる日にちや時間をピックアップしておくと、仕事が決まりやすくなります。
並び代行はどのくらい稼げるか
並び代行の仕事は、時給1,000円程度から募集しています。
案件によっては、1日あたりの日給で支払う場合もあり、深夜やお盆、年末年始といった時期は、別途手当がつくケースもあります。
案件次第では大きな収入を得られる可能性もあるでしょう。
並ぶ場所の環境や条件はさまざまですが、厚生労働省が発表する最低賃金の全国平均がおよそ930円ですから、比較的好条件の仕事と言えます。
ただし、運良く多くの案件を受注できれば稼げるが、稼げない時期がある可能性を加味し、暇な時間を使った臨時収入程度に考えておくとよいでしょう。
並び代行の仕事はキツイ!?
並び代行は、肉体労働を伴う仕事でもなく、人間関係に悩むこともなく、また特別なスキルも要求されません。
しかし決められた時間、決められた長さだけ列に並ぶ必要があるため、自由にトイレに立ったり買い物に行ったりすることもできないのは、思っているよりも辛いものです。
温度や湿度の整った室内で並ぶのならまだしも、炎天下や極寒の屋外で、風雨に晒されながら並ばなければならないケースもあるでしょう。
何時間も立ったまま並ばなければならない現場もあります。
動けない状態で立ったまま過ごせば、心身ともに疲弊していくものです。
他にも数日間場所取り代行し続ける場合、現場で寝泊まりすることもあります。
このように並び代行の仕事は、誰でもできるようで、ハードな一面もあります。
また、あらゆる事象に備えた万全の準備が必須です。
具体的にどのような準備を整えればいいのか、見ていきましょう。
並び代行の仕事に就く時の準備
並び代行の仕事をする前には、以下の準備を整えておくことが大切です。
- 健康管理
- 現場に合わせた寒さ、暑さ対策
- 現場によってはスーツとフォーマルな靴
- 天候対策
- 虫除けスプレー
- 折りたたみ椅子
- 食糧、水分
- 眠気覚ましのガムやドリンク
- 泊まり込みの場合は寝袋
- 携帯用充電器
- 暇つぶしになる本など
並び代行の仕事の間は、列を離れることが許されない
一度並び始めれば、自由に列を離れることはできません。
どれだけ万全に準備を整えられたかが、並び代行の仕事の成否を左右します。
まずは体調管理をして、行列に並びながら体調を崩すようなことがないように、細心の注意を払いましょう。
また、並び代行のほとんどのケースでは服装は自由ですから、現場の様子や気候に合わせて、寒暖差に対応できる衣類や小物を持参することも大切です。
ただ一部の現場では、服装の規定があるケースもあります。
例えば幼稚園の願書提出代行の場合は、スーツ着用が必須などの指定もあります。
暇つぶし用品が大事
何時間も並び続ければ、次第に飽きてくるでしょう。
本を読んだり、ゲームをしたり、ブログを書いたり、身動きできない並んでいる時間を活用する方法をいくつも用意して臨みましょう。
並び代行中は、電源の確保も叶いません。
スマートフォンやゲームなど、充電がなくなると機能しなくなる電化製品については、多めに携帯用充電器を用意して臨むと安心です。
並び代行で一番困ることへの対策3選
並び代行の仕事をする中で一番困ることは、トイレでしょう。
寒暖差への備えは準備できても、生理現象であるトイレについては準備できません。
並び代行業務に慣れている場合、極力水分を摂らずに乗り切るケースも少なくありません。
しかし水分摂取は人間の健康に大きく関わることです。
極端な水分量の制限は健康を脅かし、急な体調不良を引き起こす恐れも考えられます。
並び代行中のトイレ対策1
ぜひ心得ておきたいのが、行列に並んだら前後に並んでいる人とコミニケーションをとり、良好な人間関係を構築しておくことです。
初対面でいきなり親しくなる必要はありません。
ただ簡単な挨拶をし、一言二言言葉を交わしておけば、定期的に交代でトイレに行くといった対応ができます。
前後に並んでいる人と懇意になれれば、長く退屈な並び時間の暇つぶしにもなるでしょう。
並び代行中のトイレ対策2
協力してもらえる友人や知人がいる場合はあらかじめ依頼しておき、トイレに行きたいタイミングで代わりに列に並んでもらうという方法もあります。
並び代行中のトイレ対策3
並び代行の現場を数多くこなしており、かつ人との交流が極端に苦手な人の場合、大人用紙オムツを着用して現場に臨む人もいます。
大人用紙オムツを着用していれば、完全に人と関わることなく、自分1人で並び代行業務を完結させることが可能です。
もし抵抗がなければ、大人用紙オムツという方法もあることを覚えておくとよいでしょう。
並び代行の収入を最大化する方法
並び代行は、優良な案件に出会えないと稼げない仕事であることは先述の通りです。
便利屋や並び代行を受注する業者を介して仕事する場合は、依頼された仕事に穴を開けないといった基本的な社会人として守るべき事項を遵守し、信頼関係を築きましょう。
それと同時に、長い待ち時間を活用して収入源を増やす努力をすると、並び代行業務の収入を増やすことも可能です。
具体的には、以下のようなものが考えられます。
- ブログを開設して、グーグルアドセンスやアフィリエイト広告で収入を得る
- せどりや転売の仕入れをする
いずれもじっくり腰を据えて取り組む必要がありますから、まとまった時間が必要です。
日常生活の中で捻出は難しいこともあるでしょう。
しかし半ば強制的に一箇所に止まらなければならない並び代行業務の合間なら、暇つぶしを兼ねて収入源を作ることも可能です。
スマートフォン一つあればできる仕事ですから、挑戦してみる価値はあるでしょう。
まとめ
並び代行業務は誰にでもできる簡単な仕事の様ですが、万全の準備と時間を潰すための工夫が欠かせない仕事でもあります。
しかし隙間時間をお金に変えられるので、お小遣い稼ぎには都合のいい仕事です。
一度並び代行の仕事に挑戦してみようか、と思う場合、便利屋などの求人情報から探してみるとよいでしょう。