フローリングの掃除を簡単に!汚れ別の落とし方を解説
フローリングは毎日掃除しなければいけないのでしょうか。
また、どんな方法で掃除すれば良いのでしょうか。
最近はフローリングの住宅も増え、私たちにとって身近なものになりました。
ところが、フローリングの床掃除の方法を知らずに使っている人もいるでしょう。
そこで今回は、フローリングの適切な掃除の頻度や掃除方法を紹介します。
特に気になる黒ずみ汚れやカビなどをきれいに落とす方法についても紹介しているので、ぜひ最後までお付き合いください。
Contents
フローリングは何でできている?
フローリングの掃除方法について触れる前に、まずはフローリングとは何なのかを理解しておきましょう。
フローリングと呼ばれる床材には、2種類あります。
そして種類によって掃除の仕方がまったく異なり、間違った方法で掃除するとフローリングを傷める恐れも。
早速確認していきましょう。
フローリングは2種類ある
フローリングには、木の風合いをそのまま生かしてオイルを塗装しただけの、無垢フローリング。
そして薄い木材を何枚も貼り合わせてウレタン塗装した、複合フローリングの2種類があります。
無垢フローリングの特徴と注意点
- 天然の木をそのまま使っている
- 水拭きは頻繁に行わず、掃除後にしっかり乾燥させる必要がある
- 洗剤や重曹を使った掃除は出来ない
- 年に1回程度オイルを再塗装する必要がある
ナチュラルな風合いが人気の無垢フローリングですが、天然の木材を使用しているため水分に弱い性質があります。
水拭きNGではありませんが、あまり頻繁に水拭き掃除するのはおすすめできません。
無垢フローリングを水拭き掃除した後は、しっかり乾燥させることが大切です。
また洗剤や重曹を使った掃除をすると、オイル塗装が剥がれる恐れがあります。
無垢フローリングでは、洗剤や重曹を使った掃除は避けましょう。
複合フローリングの特徴と注意点
- 薄い木材を張り合わせた合板
- 表面に樹脂をコーティングしているものが多い
- 水気に弱いので、水拭き後はしっかり乾燥させる必要がある
- 洗剤や重曹を使った掃除ができる
- 半年に1回程度ワックスがけする必要がある
無垢フローリングに比べると品質が均一で価格もリーズナブルなことから、広く利用されているのが複合フローリングです。
耐久性も高く洗剤や重曹を使った清掃ができるので、衛生管理もしやすい特徴があります。
ただ無垢フローリング同様水気に弱いため、水拭きやウエットタイプのフローリングシートで清掃した際は、最後に乾拭きすることが欠かせません。
フローリングの基本的な掃除は簡単2ステップ
フローリングの掃除は毎日しなければならないのか、という疑問に対する答えは、YESです。
ただフローリングの場合、そう手間のかかる掃除ではありません。
フローリング掃除で毎日すべきことは、ホコリや髪の毛といった軽微な汚れを取り除くことだけ。
そのため以下の2ステップで簡単に掃除できます。
- ドライシートで、ホコリや髪の毛の汚れを取り除く
- フロアワイパーで取りきれなかった細かな汚れを、掃除機で取り除く
もし食べ物の汚れや油汚れがあれば、放置するとホコリと混ざって黒ずみ汚れになることがあります。
固く絞った雑巾で水拭きしたり、ウェットタイプのシートを付けたフロアワイパーで拭きあげましょう。
フローリング掃除は、1日のうちどのタイミングがベストなのか
毎日行うフローリングの基本的な2ステップの掃除は、朝のうちに済ませるのがおすすめです。
夜間、人の動きがなく静まり返っている間に、空気中に舞っていたホコリやゴミがフローリングに舞い降りてきます。
朝一番でフローリングに積もったホコリやゴミを取り除けば、1日をクリーンな空気の中で気持ちよく過ごせるでしょう。
フローリング掃除のサイクルと掃除方法
フローリングの基本的な掃除のサイクルが以下です。
- 毎日のフローリング掃除:ドライシートで拭き上げ、掃除機をかける
- 週1回のフローリング掃除:固く絞った雑巾やウェットタイプのフロアワイパーで拭きあげた後、乾いた雑巾やドライシートで水分を取り除く
- 月1回のフローリング掃除:汚れが気になる箇所を、洗剤や重曹などで掃除する(複合フローリングの場合のみ)
- 半年に1回のフローリング掃除:ワックスがけする(複合フローリングの場合のみ)
- 年に1回のフローリング掃除:ホイール塗装する(無垢フローリングの場合のみ)
フローリングは水分に弱いため、水分を伴う掃除した場合は、必ず乾いた雑巾やドライシートでしっかりと水気を取りましょう。
また水拭きの他、洗剤や重曹を使った掃除をあまり頻繁に行うと、フローリング表面に塗布された塗装が剥がれる恐れがあります。
フローリングの寿命を縮める可能性があるため、ひどい汚れでない場合は、できるだけホコリや髪の毛などの汚れを取り除く程度の掃除に止めると良いでしょう。
フローリングの汚れ別落とし方
フローリングは毎日足元と接するため皮脂汚れのほか、様々な汚れが付着します。
毎日フローリングワイパーで拭き上げと掃除機掛けしていても、落としきれないしつこい汚れ別の落とし方をみていきましょう。
ホコリや髪の毛・ペットの毛
フローリングに落ちた髪の毛やペットの毛は、舞い上がらないように注意しながら、そっとドライシートをつけたフローリングワイパーで絡めとりましょう。
ムラにならないようにまんべんなくフローリングワイパーをフローリングに這わせ、集めたゴミは一箇所にまとめます。
集めたゴミを掃除機で吸い取れば掃除完了です。
カビ汚れ
カーペットをいつも敷いているフローリングや、ソファーなどの家具を常に置いている場合、湿気が溜まり、フローリングにカビが発生することがあります。
フローリングに見られる黒く滲んだようなシミ状の汚れがある場合、黒カビが発生してシミに見えている可能性が考えられるでしょう。
フローリングにカビが発生したことに気づいたら、速やかに取り除くことが重要です。
カビがフローリングの奥深くまで根を張ると、簡単に落とせなくなることもあります。
カビ汚れを掃除する際に用意する物
- アルコール除菌スプレー
- 水拭き用の雑巾
- 乾拭き用の雑巾
- 爪楊枝や歯ブラシ、綿棒など、先端が細く使い捨てできるツール
- マスク
雑巾にもカビが付着します。
気になる人はウエットタイプとドライタイプのフローリングシートを雑巾の代わりにするのも良いでしょう。
カビ汚れを落とす手順
- 窓を開けて換気する
- 黒カビの部分を、こすらないように水拭きする
- アルコールが水分に接触することで消毒機能が衰えないように、乾拭きする
- アルコール除菌スプレーを使って黒いシミの部分を吹き上げる
- フローリングの隙間に染み込んだ黒いシミを爪楊枝や歯ブラシで取り除く
- 4の工程で取りきれない汚れは、綿棒にアルコールを染み込ませて拭き取る
- 黒いシミのあった部分を乾拭きして仕上げる
フローリングのカビ掃除をする際は、カビの胞子が飛ぶのでしっかり換気しましょう。
カビを掃除する際には、マスクをするとより安心です。
まずは水拭きで取り除ける部分のカビを掃除します。
この後の工程でアルコール除菌スプレーを使用しますが、アルコールを噴霧する際に水分が残っていると、消毒効果が大幅に低減すると言われています。
水分が残らないように、しっかり乾拭きしましょう。
アルコールスプレーを使ってカビの部分を掃除する時は、アルコールを噴霧する量や範囲に十分注意してください。
大量にアルコールをフローリングに噴霧すると、フローリングの塗装が剥がれる恐れがあります。
黒ずみ汚れ
フローリングの広範囲にわたって黒ずみ汚れが広がることがよくあります。
これは足の裏から付着した汚れや、キッチンなどで発生した油汚れ、食べこぼしといった汚れに空気中のホコリやゴミが付着して定着したものです。
中性洗剤や重曹を使って、拭き取りましょう。
黒ずみ汚れの掃除で用意するもの
- 中性洗剤
- 水拭き用の雑巾2枚
- 乾拭き用の雑巾
- バケツ
- 手袋
中性洗剤はそのままフローリングにつけず、バケツに水を入れ、薄めて使いましょう。
中性洗剤の濃度は、水2Lに対して中性洗剤小さじ一杯程度です。
なおスプレータイプの中性洗剤は便利ですが、フローリングに直接噴霧するとフローリングを傷めることがあります。
雑巾に中性洗剤をスプレーして染み込ませてから、フローリングを拭きあげましょう。
もしナチュラルな洗剤を使いたい場合は、中性洗剤の代わりに重曹とクエン酸でも可能です。
この場合バケツを用意して、重曹水とクエン酸水を作っておきます。
重曹水の濃度は、500ミリリットル程度のバケツに対して重曹大さじ一杯程度で十分です。
重曹の濃度を過剰に濃くしても、洗浄力が上がるどころか、むしろをフローリングを傷める恐れも考えられます。
重曹水を作る際は、重曹が水に溶けにくいため、ぬるま湯を使用すると良いでしょう。
重曹水を使った後はクエン酸水で拭きあげるのがポイントです。
この時のクエン酸水の濃度は、スプレーボトル500ミリリットルに小さじ2杯のクエン酸を入れてよく混ぜます。
黒ずみ汚れの掃除の仕方
- 中性洗剤を溶かした水、もしくは重曹を溶かした水に雑巾を浸し、固く絞る
- 黒ずみ汚れの部分を雑巾で拭きあげる
- 中性洗剤や重曹で拭き上げた部分を、別の水拭き用雑巾で拭きあげる
- 中性洗剤や重曹で拭きあげた部分を、乾拭き用雑巾で拭きあげる
中性洗剤や重曹がフローリングに残ったまま放置すると、フローリングが傷んで変色したり、掃除では取り除けないシミが発生することがあります。
仕上げの乾拭きの前に水拭きをして、中性洗剤や重曹が残らないように注意しましょう。
まとめ
フローリングの清潔さは、部屋全体の印象を大きく左右します。
毎日のホコリや髪の毛などのゴミを取り除く掃除でほとんどの汚れは取れます。
ただもし汚れが付着している箇所を見つけた時は、汚れがフローリングにこびりつく前に、水拭きや洗剤を使って掃除すると良いでしょう。
また最近では、ハウスクリーニングのサービスも充実しています。
自分では取りきれないフローリングの汚れは、定期的にプロの清掃を依頼するのも良いかもしれません。
フローリングをきれいに保って、毎日気持ちよく衛生的に生活したいものです。