シンクの水垢掃除6つのコツとは？頑固な汚れを落とすプロの方法

キッチンを使っていると、シンクに白っぽいうろこ模様の汚れが気になることはありませんか。

この汚れの正体は水垢汚れです。

できたばかりの水垢なら簡単に落とせますが、たかが水垢と油断して放置していると化石状の汚れに変化し、スポンジを使っても簡単には落とすことができなくなります。

今回は、シンクに付着しやすい水垢に焦点を当て、水垢の効果的な掃除の方法を解説します。

シンクの水垢に悩んでいる方は是非参考にして、水垢のないピカピカのシンクを取り戻してください。 

なぜ水垢ができるのか

水垢の原因となる物質は、水道水に含まれる炭酸マグネシウムや炭酸カルシウムなどのミネラル成分です。

洗い物を終えてシンクが濡れたままの状態で放置すると水が蒸発し、ミネラル成分だけがシンクに残って、白いうろこのような水垢になります。

水垢は人体に影響はないのですがシンクの見栄えが悪くなるので、多くの方が除去したいと感じるでしょう。

できたばかりの水垢であれば、ナイロンのスポンジやプラスチック製のへらなどでこすれば簡単に落とすことができますが、水垢が堆積して固まってしまうと簡単に除去できなくなるので油断は禁物です。

シンクの水垢を掃除する方法

では、スポンジで簡単に落とせなくなった水垢は、どのように掃除すれば良いのでしょうか。

シンクの水垢の落とし方を、詳しく見ていきましょう。

コツ1：酸性の洗剤を使う 

水垢はアルカリ性なので、アルカリ性を中和する酸性洗剤を使って掃除するのが基本です。

酸性洗剤といってもいくつかありますが、代表的な酸性洗剤が「クエン酸」です。

クエン酸であれば人の口に入っても害はないので、シンクに付着した水垢の掃除でも安心して使用できます。

クエン酸を使うことによって中和反応が起こり、水垢がシンクから浮くので、スポンジで水垢を簡単に落とせるようになります。

クエン酸は通常粉末で売られているので、掃除をするときに水に溶かして使います。

希釈の割合はクエン酸小さじ1杯に対して、水200mlの割合が一般的ですが、頑固な水垢を掃除する場合は、クエン酸の比率を増やすとよいでしょう。

なお、クエン酸が手元にない場合は、クエン酸を豊富に含むレモン汁でも代用が可能です。

同じ酸性で身近なものとしてお酢がありますが、掃除の後にお酢のツーンとするにおいがキッチンに残ってしまいます。

コツ2：クエン酸水をスプレー容器に入れて使う 

水垢はシンクの上面だけでなく、シンクの内側の壁部分にも発生します。

クエン酸を水で希釈したクエン酸水を壁部分の水垢にピンポイントにかけるには、クエン酸水をスプレー容器に入れてスプレーするのが確実です。

わざわざスプレー容器に入れるのは面倒に思われるかもしれませんが、水垢へ無駄なく確実にクエン酸水をかけるためにも、スプレー容器をうまく活用しましょう。 

コツ3：キッチンペーパーで水垢をパックする

スプレー容器にクエン酸水を入れてスプレーすれば、壁部の水垢にもクエン酸水を当てることができます。

しかし、壁部の場合はせっかく水垢にクエン酸水を当てても、時間の経過とともにクエン酸水が垂れてしまい、クエン酸と水垢をしっかり反応させることができません。

そこで、水垢が発生した部分にキッチンペーパーを当ててキッチンペーパーの上からクエン酸水をかければ、クエン酸と水垢がしっかり接触してくれるので、中和反応が進んで水垢を落としやすくなります。

あらかじめキッチンペーパーをクエン酸水でしっかり濡らしておいてから、キッチンペーパーを水垢に当てても構いません。

また、水道の蛇口部分の水垢にも同様にキッチンペーパーが有効です。

蛇口にクエン酸水で湿らせたキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで固定すると、キッチンペーパーが落ちることなくしっかりパックできるため、ぜひ試してみてください。 

コツ4：クエン酸水をかけたら十分に放置する 

クエン酸は水垢に有効ですが、すぐに水垢を落とせるわけではありません。

クエン酸と水垢の中和反応が完了するまで、慌てずに待つことが重要です。

クエン酸水で濡れたキッチンペーパーをすぐに取らずに1時間程度水垢に当てておき、その間に別のことをして時間を有効に活用しましょう。

クエン酸と水垢を十分に接触させてしっかり中和させれば、スポンジでこするだけで簡単に水垢を落とすことができます。

放置中にキッチンペーパーが乾燥するのが気になる場合は、キッチンペーパーの上からラップをかけておくと乾燥を防ぐことができます。 

コツ5：クエン酸で落ちないときは強力な酸性洗剤を使う 

人体に優しいクエン酸は比較的初期の水垢に有効で、頑固な水垢は落とせないことがあります。

そのときは、塩酸系の洗剤など強力な酸性洗剤を使いましょう。

ただし、人体に入ると悪影響を及ぼす恐れがあるので、クエン酸以外の酸性洗剤をシンクで使ったらしっかり洗い落としてください。

コツ6：油汚れの場合はアルカリ性洗剤を使う 

酸性洗剤を使用しても落とせない汚れの場合、それは「油汚れ」の可能性があります。

油汚れとは、料理中にシンクに飛びはねた油や食品から発生した油脂成分に、ホコリや汚れが付着してできた汚れのことです。

油汚れは酸性の汚れで、クエン酸などの酸性洗剤では中和反応が起こらず落としにくいので、アルカリ性洗剤を使う必要があります。

アルカリ性洗剤としてよく使われるのが、「重曹」です。

重曹もクエン酸と同じく人体に影響のない物質なので、安心して使うことができます。

水垢掃除で注意すること

スポンジの材質に気をつける

水垢掃除をするときは、一般的なナイロン製スポンジなどシンクの表面に傷をつけにくいスポンジで水垢をこするようにしましょう。

汚れを落とせることで有名なメラミンスポンジは、ステンレス製のシンクの表面を傷つけてしまう恐れがあるので、できるだけ使わないほうがよいです。

使用する洗剤に注意

シンク掃除には酸性洗剤やアルカリ性洗剤が有効と述べてきましたが、これは家庭でよく使われるステンレス製のシンクを前提としています。

ホーロー製や人造大理石製のシンクの場合、酸性洗剤やアルカリ性洗剤を使うとシンク表面が変色するなどのトラブルにつながるので、中性洗剤のみで水垢掃除を行ってください。

また、水垢掃除をする際は、近くで塩素系の洗剤を使わないようにしましょう。

酸性洗剤と塩素系洗剤が混ざると、有毒な塩素ガスが発生し、大変危険なためです。

水垢の予防方法

頑固な水垢を落とすのは大変なので、できれば水垢を予防したいですよね。

そこで、水垢の発生を防ぐ具体的な方法を見ていきましょう。

毎日シンクを掃除して清潔を保つ

シンクをきれいな状態に保つことで、水垢の堆積を防ぐことができます。

夕食の片付けが終わってキッチンを使い終わったら、シンクを台所用の中性洗剤で洗っておきましょう。

また掃除で飛散した水分はこまめに拭き取り、水垢を防いでください。 

シンクを乾拭きして水分を除去する 

水分が蒸発して水道水中のミネラル成分が残ったものが水垢なので、蒸発する前に水をふき取ってミネラル成分を取り除いておけば、水垢の心配はありません。

シンクを使っているとどうしても水で濡れてしまいますが、シンクに残った水を放置せずに乾いた布巾やキッチンペーパーなどで乾拭きしてください。

こまめに乾拭きできるとよいのですが、それが難しければ少なくとも夜寝る前に乾拭きすると良いでしょう。 

シンク用のコーティング剤を塗布する

ホームセンターなどで売られている、シンク用のコーティング剤をシンクに塗布することで、水や汚れをはじく効果を得られます。

スプレータイプのものもあり、簡単に塗布できて、汚れがたまりにくくなるので、日常の掃除を簡素化したい方にはおすすめです。

ただし、コーティング剤を塗布してから乾くまで待つ必要があるので、夜寝る前など長時間シンクを使わないタイミングで塗布しましょう。

製品によって効果の持続期間はまちまちですが、数年効果が続くことをうたっている製品もあるので、店頭で実物を手にして確認してみてください。

さらに長期間の効果を希望するのであれば、専門の業者に依頼してコーティングしてもらうという方法もあります。

どうしても水垢をきれいに落とせないときは

• 水垢を長期間放置していたため汚れがなかなか落ちない
• 忙しくて水垢掃除をする時間がない

という場合は、シンク掃除のプロであるキッチンクリーニングの業者にシンクの掃除を依頼すると良いでしょう。

プロであれば専用の器具や洗剤を使って、シンクをピカピカに仕上げてくれます。

また、シンクだけでなくキッチン周り全般も掃除してくれるので、気持ちよくキッチンを使える状態にしてくれます。

水垢掃除を自力でできないと感じたら、掃除のプロに依頼することも選択肢に入れておいてください。 

まとめ

今回は、水垢の具体的な掃除方法を見てきました。

発生してすぐの水垢は簡単に落とせますが、長期間放置すると落としにくくなるので、定期的なシンクの掃除が必須です。

日頃からスポンジなどで手早くシンクを掃除し、日常の掃除で落とせなかった水垢は、クエン酸などの酸性洗剤を使って早めに落としてしまいましょう。

どうしてもシンクの水垢を自力で落とせないようであれば、キッチンクリーニング業者にシンク掃除を依頼することも検討してみてください。