便利屋とはどんなサービス?仕事の内容や料金について解説
日常生活を送っていると、さまざまな悩みが発生します。
さまざまな悩みの中で、生活する上で悩み事になりやすい家事などを請け負ってくれるサービスが「便利屋」です。
掃除などの雑務から、専門的な知識や技術を必要とする仕事など、さまざまな依頼に応える便利屋。
「なんでも屋」とも呼ばれており、便利屋に仕事を依頼した経験がある方もいるのではないでしょうか?
今回は、これから便利屋とは一体どのような仕事なのかに加え、開業を考えている方に向けたポイントもいくつか紹介します。
便利屋の仕事について気になる方は、一度参考にして頂きたいです。
Contents
便利屋とは一体どのような仕事なのか
便利屋は一言で答えると、さまざまな依頼を解決する代行業者のことを指します。
家事などに悩める方に代わって、多岐に渡るお手伝いを行います。
便利屋に仕事を依頼する理由は仕事などで忙しい・自分ではどうにもならないなど、人それぞれです。
依頼の内容はお客様によって異なるため、長期にわたって仕事を続けていくためには、さまざまな分野の知識や技術を身に付けておくことが大切です。
もちろん、特別な資格がないと解決できない依頼を断るケースもゼロではありません。
便利屋には、さまざまなタイプが存在しており、開業もしくは依頼する際は便利屋の特徴を一度チェックするようにしましょう。
便利屋を行うのに資格は必要なのか
便利屋に何か資格が必要なのかと疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
これから便利屋として開業する、または自分の悩みを解決してもらうために便利屋に依頼しようと考えている方も知りたいと思っているかもしれません。
便利屋として活躍するにあたり、一部の仕事を行うためには資格が必要になってきます。
何も知らずに行ってしまうと、仕事ができませんという結果になってしまうので注意しないといけません。
ここでは、便利屋として仕事を行う上で求められる可能性がある資格をいくつか紹介するので、気になる方は是非参考にしてみてください。
普通二種免許
普通二種免許は、人を車に乗せて目的地に運んで運賃を貰う仕事を行うための免許です。
タクシー運転手や運転代行業を行う際に取得する必要があります。
便利屋の依頼の中には、目的地まで連れて行って欲しいなど、車に乗せてどこかへ送っていくケースも出てきます。
普通二種免許は、普通自動車免許を取得して通年3年以上の運転経験ある21歳の方が取得可能です。
なので、ただ単に運転免許を取得しているから運転代行も大丈夫というわけにはいきません。
一般貨物自動車運送事業
一般貨物自動車運送事業は、トラックなどで荷物を運搬し、運賃を貰う事業です。
トラックの荷台に大量の荷物や重い荷物を載せて運送することができます。
国土交通大臣または地方運輸局長の許可がないと、一般貨物自動車運送事業を行うことができません。
荷物を運搬する依頼を受けるためには、一般貨物自動車運送事業の条件を満たす必要があります。
貨物軽自動車運送事業
貨物軽自動車運送事業は、軽トラックや125cc以上のバイクで荷物を運搬し、運賃を貰う事業です。
営業所を管轄する運輸支局長へ届出が必要です。
一般廃棄物収集運搬業許可
一般廃棄物収集運搬業許可は、家庭や事業所から出てくる廃棄物を収集し、運搬する際に必要となる資格です。
不要品を回収して欲しいという依頼のケースもあるため、仕事の幅を増やすためには、知っておきたい資格の一つでしょう。
但し、一般廃棄物収集運搬許可は新規取得するのはほぼできないため、不要品の回収を行う場合は、許可を持っている業者と提携・外注する必要があります。
産業廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬業許可は、飲食店や工場から出る産業廃棄物を収集し、運搬する際に必要となる資格です。
都道府県知事または政令で定める市から産業廃棄物収集運搬業の許可を受ける必要があります。
古物商許可
転売やオークションなどに興味のある方には、古物商という単語を目にしているかもしれません。
中古品などの不用品を売買する際、古物商の許可申請を警察署に行う必要があります。
電気工事士
電気工事士は、コンセントや壁のスイッチなど、電気設備の工事を行うのに必要な資格です。
第二種と第一種の2種類が存在します。
第二種は一般住宅や店舗など600ボルト以下で受電する設備の工事が行えるのに対し、第一種は第二種の範囲に加えて最大電力500キロワット未満の工場・ビルの工事が行えます。
便利屋として電気設備に関する仕事を行う際は、電気工事士の勉強を行い資格を取得することが必要になるかもしれません。
給水装置工事主任技術者・排水設備工事責任技術者
給水装置工事主任技術者・排水設備工事責任技術者は給水設備や排水装置の整備に関わる資格を持った者です。
台所の水漏れや詰まりなどを修理する際に、必要になるかもしれない資格です。
ただし、パッキンの交換のような簡単な仕事は給水装置工事主任技術者・排水設備工事責任技術者の資格が必要ありません。
水道関連の依頼を受けるなら、給水装置工事主任技術者・排水設備工事責任技術者の資格を行っている方を雇うかどうかも検討しておきましょう。
探偵業の開業届
浮気調査などの依頼が来る可能性もゼロではありません。
探偵業も請け負う場合、探偵業の届出を警察に行う必要があります。
便利屋を開業する方法
便利屋を開業する方法が2つ存在します。
どちらを選択するかは人によって異なりますが、自分に合った方法を選択することが大切です。
開業する方法は以下の2つです。
- 独立開業
- フランチャイズ加盟
自分の能力や経験、知名度、資金を加味しないと、後々苦労する可能性があります。
ここでは、便利屋を開業する方法についてそれぞれ解説します。
独立開業
独立開業すれば、サービスの内容や料金設定、営業時間などを自由に決めることが可能です。
準備から経営まで自分で行わないといけないのに加え、資金や知名度で苦労する場合も少なくありません。
利益と信頼を得るためには、どのようなサービスを提供するか、ひとつひとつの依頼を通して知名度を上げていくことが大切です。
フランチャイズ
フランチャイズに加盟すると、本部の知名度や信用を利用し、定期的に依頼を受けることができるようになります。
便利屋に関するノウハウや経験が得られるのもメリットです。
ただし、フランチャイズに加盟するためには、加盟金や研修費が必要になるのに加え、ロイヤリティで利益の何%か支払う必要が出てきます。
独立して経営していくのに自信がない場合、フランチャイズをいくつかチェックし、信頼できるフランチャイズに加盟するようにしましょう。
便利屋を開業するための手順
便利屋を開業するためには、一体どのような手順で行えば良いか疑問に感じているかもしれません。
便利屋の開業には必要な手順がいくつか存在します。
これから便利屋として働きたいと感じている方のためにも、どのような手順があるか解説するので、一度参考にしてみてください。
手順①開業届の提出
便利屋を開業するためには、住んでいる地域を統括する税務署に開業届を提出する必要があります。
確定申告の際、節税効果が見込める青色申告が選べるからです。
必要事項を書類に記入した後、税務署に提出しましょう。
開業してから1ヵ月以内に開業届を提出するようにしましょう。
提出が遅れると、青色申告ができるタイミングが翌年からになってしまう可能性があります。
その他にも、金融機関からの融資を受けられないなど、便利屋を続けていくのに支障をきたす恐れが出てきます。
手順②車やその他の資格の取得
開業届の他にも準備しないといけないものがいくつもあります。
例えば、移動や荷物の運搬を行うための車や、便利屋の依頼で必要となる資格を取得する必要な場合があります。
便利屋を開業するに当たって、特別な資格は必要ないものの、依頼内容によっては特別な資格が必要になるケースが出てきます。
便利屋として長期間続けていくためには、なるべく早めに必要になる資格を取得しておきましょう。
もし、資格を取得しない場合、資格を持っている方を採用して依頼を受けられる準備をしておくことが大切です。
便利屋を開業する日から逆算し、いつまでに資格を取得するかスケジュールを立てておくと良いかもしれません。
手順③ホームページの開設
便利屋を開業するためには、サービスの内容や料金などを載せたホームページも開設しておきましょう。
お客様が見やすいレイアウトにするなど、ホームページが使いやすいかどうかも重要になってきます。
後は、検索上位に入るよう工夫も求められます。
ホームページだけでなく、TwitterやInstagramなどの媒体でサービスの宣伝を行うのも一つの方法です。
利益を出すためには、知名度を上げていくことが重要になってきます。
便利屋の料金設定について
便利屋の料金設定が気になっている方も多いのではないでしょうか?
ひとつの依頼で発生する料金は、業者によって異なります。
料金設定を行う際は、開業するエリアの便利屋をチェックし、決めていくことが大切です。
これから便利屋を開業または依頼しようと考えている方は、便利屋が提示している料金を比較するようにしましょう。
便利屋を開業する際の注意点
便利屋として開業して長く続けていくためには、いかにお客様の信頼を獲得できるかがカギになってきます。
ひとつの過ちでその後の依頼に響く可能性もあります。
お客様との信頼をどのように獲得していくか常に考えましょう。
そこで、便利屋を開業していく上でどのような点に注意していけば良いかについて説明します。
法律とモラルを守る
法律やモラルに反した依頼、または特殊な資格が必要になる依頼を行うお客様がいます。
トラブルを起こさないためにも、上手く断り、被害を最小限に抑えることが重要です。
法律やモラルを守っているかどうかは、世間からの信頼にも関わってきます。
SNSで不用意な投稿を行わない
TwitterやInstagram、YouTubeなどの媒体が台頭しており、業者によってはSNSを使って、依頼を募集している場合もあります。
SNSで注意したいのが炎上です。
SNSで何かを投稿する際、問題のない内容か入念にチェックしましょう。
まとめ
便利屋は小さい悩みから大きな悩みまで、さまざまな内容の依頼を受けることになります。
継続して依頼を受けつつ信頼を獲得するためには、お客様に対する対応が丁寧かどうかに加え、適切な料金設定と必要な資格と道具を揃えているかが重要になってきます。
便利屋を開業または便利屋に何かを依頼する際は、トラブルに巻き込まれないよう注意してください。