雑草を駆除して庭をきれいにしよう!正しい除草方法や雑草対策の注意点を解説
自宅に庭がある場合、雑草の駆除に頭を悩まされる人が多いです。
抜いても抜いても雑草が生えてくる、何から手をつけたら良いかわからない、雑草の正しい除草方法とは?などと、雑草にまつわる疑問も出てくるでしょう。
そこでここでは、雑草を放置しているとどのようなことが起きるのか、また正しい除草方法や注意点などについて詳しく解説します。
雑草の悩みを一掃して、きれいな庭をキープしましょう。
Contents
雑草を放置していることで起きるトラブル
雑草は、季節によって勢いよく伸びてうっそうと茂ります。
少し放置しているだけで雑草の背丈が伸びていたといったこともよくあります。
雑草は、放置していると外観だけでなく様々なトラブルを引き起こすため、早めに除草することが肝心です。
雑草を放置していると、以下のようなトラブルが発生します。
景観を損なう
至るところに様々な種類の雑草が無造作に生えている状態は景観を損ないます。
反対に、雑草がきれいに除草されているきれいな庭は、良い印象を持つことができるでしょう。
庭で遊ぶなどの活動ができなくなる
庭に雑草が生い茂っていると、庭内で遊んだり活動することが難しくなります。
ペットと一緒に遊ぼうと思ったけれど自由に走り回ることができない、子どもたちがボール遊びなどをすることができないなど、庭での活動が制限されてしまうのです。
その結果、ますます庭に近づくことがなくなり、荒れやすくなるという問題が出てきます。
健康面に悪影響が出る
雑草のなかには、アレルギーを引き起こすアレルゲンとなる種類があります。
雑草の中にはイネ科が多く、特にブタクサの花粉はくしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。
庭からアレルギーの原因が発生しているとなると、毎日の生活で不調が現れやすくなります。
虫や獣が住み着くようになる
雑草が茂っている状態は、虫や獣が住み着く要因にもなるため注意が必要です。
蚊やブユ、蛇に蜂、タヌキなど様々な生き物のすみかになってしまいます。
虫や獣は、草が茂るなどして隠れられる場所を好む傾向にあります。
いつの間にか獣などが住み着いてしまうことで庭を荒らされたり危害が及ぶ可能性が出てくるため、放置するのは危険です。
近隣住民からクレームが来る
雑草を放置していると景観が悪いという点だけでなく、虫や獣が寄ってきて困るといった内容のクレームが近隣住民から来る場合もあります。
近隣住民とのトラブルは、毎日の生活を送っていくうえでストレスとなります。
人間関係が崩れると修復が難しい場合もあるため、クレームが来ないように日々庭の手入れをしておくことが大切なのです。
犯罪や事故を引き起こしてしまう
雑草の背丈が伸びてくると不審者が身を隠しやすくなり、空き巣や窃盗などの犯罪につながることがあります。
また、雑草が枯れることで火事が起こった際に枯草への引火で被害が大きくなる危険性もあります。
庭の雑草の放置によって、思いもよらない大きな犯罪や事故を招いてしまうことがあるという点を念頭に置き、早めに除草に取り掛かることが重要です。
土地が無駄になる
雑草が生い茂ったままの庭は、せっかくの土地が無駄になるという問題も生じてきます。
何にも活用することなく放置されている場所でありながら、それでも税金を払い続けなければならないので勿体ないです。
定期的に庭の手入れをしてきれいに保っておけば、土地を無駄なく有効活用することができます。
自分で除草作業を行なう際のメリット・デメリット
庭に生えている雑草を取り除くためには、自身で除草を行なう方も多いでしょう。
しかし、自分で行なう除草作業にはメリット・デメリットがあります。
以下で、自分で除草作業を行なう際のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
自分の好きなタイミングで雑草を駆除できる
庭や玄関の周りなどに雑草が生えているとき、自身で除草作業を行なうのなら好きなタイミングで取り掛かることができます。
休日や仕事や学校から早く帰った平日、雨上がりで草が抜きやすいとき、来客がある前日・・・など、都合に合わせて草抜きを行なうことができます。
広い面積に多くの雑草が生えている場合は作業が大変ですが、自身で管理できる範囲であれば都合の良いときに雑草を駆除することができます。
お金をかけずに除草作業ができる
自分で除草作業を行なうメリットとして、お金をかけずに草をきれいにすることができるという点が挙げられます。
草抜きの道具や軍手などは必要になりますが、最低限のグッズを用意することで草を抜くことができます。
業者に依頼するとどうしても費用が発生するため、お金をかけずに庭をきれいにしたい、草の量的に無理なくきれいにできそうだという場合には自分で除草作業を行なうと費用をかけずに済むでしょう。
デメリット
続いて、自分で除草作業を行なう際のデメリットについて見ていきます。
時間がかかる
自分で除草作業を行なうと、多くの時間がかかります。
草の種類によって抜きやすさが異なったり、背丈のある草に関しては取り除くのが大変です。
仕事で家を空けていることが多い、育児に追われて家の外のお手入れまでする時間がないといった人にとっては、除草作業のために時間を確保するのが困難でしょう。
そのような状況であっても、季節に応じて草は成長します。
特に春先から夏、秋にかけては早いスピ―ドで成長していくため、抜いても抜いても追い付かないという状態になってしまいます。
自身で行なう除草作業は、時間がかかると同時に季節によってますます大変になるといえるのです。
労力がかかる
庭の除草作業には、時間だけでなく労力もかかります。
同じ体勢で草を抜き続けることで腰を痛めてしまうことがあります。
さらに、夏季であれば日焼けや熱中症、冬季なら霜焼けなどのリスクもあり危険です。
春や秋は比較的作業がしやすいですが、夏や冬となると除草作業が過酷な作業となります。
自身で行なう除草作業には労力がかかり、身体を痛めてしまう場合があることを理解しておきましょう。
虫に刺されるなどのトラブルが起こりやすい
除草作業を行なっているとき、虫に刺されるなどのトラブルが起こる可能性もあるため注意しましょう。
蚊だけでなく、虫は植物についていることもあります。
ムカデやハチが草についており、うっかり触ることで噛まれたり刺されてしまう、またマダニやヒルなどが潜んでいる恐れがあるので気を付けましょう。
その他にも、雑草のなかにウルシの種類やハゼノキ、ヌルデ、イラクサなどが生えているとき、肌に触れることでかぶれて赤みやかゆみを引き起こすことがあります。
季節や時間帯によって虫刺されやかぶれのトラブルに陥ることがあるため、服装に気を付けたり虫刺されやかぶれに効く薬などを用意しておくと良いでしょう。
虫刺されは悪化するケースもあるので、早めの処置と予防が重要です。
服の汚れが家の中に入り込む
雑草のなかにはオナモミやアメリカセンダングサなど、俗にひっつきむしと呼ばれる植物が生えていることがあります。
除草作業をしている間にそれらの種や実が衣類にくっつくと後で取るのが面倒なうえに、家の中に種や果実が持ち込まれれば、家族の衣服にも付いてしまうことになります。
自分でできる雑草の正しい駆除方法
庭の雑草の生え具合や面積、除草作業のために確保できる時間などによって自分で雑草を取り除こうと考える人も多いでしょう。
では、自分で雑草を駆除するためには、どこから手を付ければ良いのでしょうか?
抜いても抜いても生えてくる雑草とどう向き合えば良いのか、正しい駆除方法についていくつかまとめてみました。
手と道具を使って草抜きをする
一番シンプルですぐに始められる除草作業が、手と道具を使って行う方法です。
軍手やゴム手袋などを用意する他、スコップやレーキのような草けずりの道具があれば簡単に始めることができます。
道具を使って草の根から抜き取ることで、新たに草が生えることを防げます。
草抜き用の道具には様々なタイプがあるので、使いやすさや価格、保管のしやすさなどから自身に合ったものを選んでみると良いでしょう。
草の丈が高く、量が多いときは草刈りをする
草の丈が高く、全体的に量が多いという場合は草刈りを行なうのがおすすめです。
今ではホームセンターや通販などで鎌や草刈り機が手軽に購入できるようになり、短い時間で多くの草を取り除くことができます。
誤って怪我を負っては大変なので、鎌や草刈り機を使う際は使用方法を確認すると同時に周りの状況にも気を配るようにしましょう。
木酢液を使用する
本来、除菌や虫よけの際に使用される木酢液から除草効果が期待できます。
濃度が高い木酢液を使うと除草効果が期待でき、雑草が生えている箇所に撒くだけで良いため手軽に使うことができるでしょう。
木炭を作る際に出た煙を冷やしたものが木酢液なので、人や環境に優しいのが特徴です。
しかし木酢液は独特の匂いが特徴なので、庭に撒くことで近隣住民からクレームが来る恐れがあります。
濃い木酢液を撒くほど除草効果は期待できますが、その分強い匂いが発生してしまう点に注意しましょう。
除草剤を使用する
庭の草をきれいにしたいと考えるとき、除草剤を使用する方法があります。
除草剤はホームセンターで手に入れることができ、費用もそれほどかけずに用意することができます。
液体タイプや顆粒タイプがあり、草の状況や手入れの頻度から適した方を選ぶようにしましょう。
除草剤は、簡単に雑草の駆除ができるアイテムですが、デメリットがある点について理解しておく必要があります。
除草剤は人の身体や環境に害を及ぼす恐れがあり、皮膚につかないようにしなければなりません。
そのため、小さなお子様やペットがいる家庭での使用はおすすめできません。
その他、草の種類によっては専用のものを使用しないと、必要な草が枯れてしまうなどのトラブルが起こることがあります。
手軽に使用できる除草剤ですが、人や環境に害が及ぶ可能性があること、また目的に沿って種類を選ぶ必要があるという点がデメリットとして挙げられます。
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防草シートを貼る
庭に草が生えて手入れが大変という場合、防草シートを貼って草が生えるのを防ぐことができます。
防草シートまたは除草シートという名称で販売されており、セッティングしやすく耐久性に優れているのが合繊不織製のシートです。
防草シートを貼ると雑草を防ぐことができるものの、見栄えは悪くなります。
防草シートを貼る場合は、シートを貼った上に人工芝を敷くなどの方法を用いることで見た目が気にならなくなるでしょう。
雑草が生える場所を減らす
雑草が生えて困るとき、思い切って庭のレイアウトを変えてみるのも良いでしょう。
砂利を敷く部分を作るなどして、雑草が生える場所を減らしてみます。
砂利を敷く場所、草を生やしておく場所などのバランスを考えて、庭づくりを行なうと、手入れが楽になり、美しい庭を保つことができるでしょう。
あると便利な除草グッズ一覧
庭の雑草は、気が付いたときには茂ってしまっていることが多いです。
一番手軽ですぐに始められるのが、自分で草を抜く方法です。
その草抜きの際には、便利なグッズを用意しておくことで効率よく草抜きを進めることができます。
草抜きを行なう際は、以下のようなグッズを揃えることから始めてみましょう。
道具 | 目的 |
---|---|
軍手 | 怪我を予防するため |
虫除けスプレー | 蚊をはじめとした虫に刺されないよう予防するため |
ほうき、ちりとり、ゴミ袋 | 抜いた草を集める際に必要 |
草抜き用の鎌やスコップなど | 手で抜くのが困難な雑草を簡単に抜くことができる |
ホームセンターに行くと、草抜きが楽になる道具が種類豊富に並んでいます。
草抜きを始める前に道具を揃えに行ってみましょう。
価格や使いやすさなどをチェックして、長く使えるものを選んでみてください。
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雑草対策を行なう際の注意点について
庭の雑草対策を始める際、ただひたすら草を抜いていけば良いというわけではありません。
雑草対策を行なう上での注意点があることを理解して、正しく実践するようにしましょう。
草抜きに適した日を選ぶ
草抜きは、雨上がりで土が柔らかく湿っているときに行なうのがおすすめです。
雑草の根は地中深くまで張っているため、乾燥した状態では硬くて抜きにくく、根本から抜ききることが難しいです。
雨上がりであれば土が濡れており、さほど力を加えなくても抜くことができます。
さらに雨上がりは気温が下がる傾向にあることから、暑い季節なら外での作業もはかどるでしょう。
なかなか雨が降らないときは、事前に水をかけて湿らせておくと抜きやすくなります。
無理なく作業を行なうため、草抜きは雨上がりの土が濡れているときにしてみましょう。
雑草の処分方法について
雑草の捨て方について、手軽にできる処分方法としては燃えるゴミとして出す方法がありますが、その他土に埋めたり堆肥として再利用することも可能です。
業者に依頼した場合は、雑草をまとめて回収・処分してくれるため助かります。
自身で除草作業を行なう際は、どのように処分するかも考えながら進めていくと良いでしょう。
服装に気を付けよう
庭で除草作業を進めるときには、服装に気を付けましょう。
長袖・長ズボンに、足元は長靴を履いておくと虫刺されだけでなく、植物に触れてかぶれるなどのトラブルを防ぐことができます。
しかし、真夏の作業となると熱中症のリスクが伴います。
その日の気温や湿度などを考慮しながら、できるだけ肌を露出しないような服装を心がけましょう。
NGの除草方法を事前に知っておこう
庭の除草作業は、少しずつ進めながらきれいに整えていくことになるためそれなりの時間を要します。
効率よく雑草を取り除く方法があればいいのに・・・と考える人が多いなか、次のような方法は雑草の悩みを解決することにはつながらないため避けましょう。
塩をまく
雑草を枯らすため、塩をまく方法があります。
実際に塩をまくと、雑草は目に見えて枯れてきます。
しかし塩は半永久的に残り続けるという特徴があるため、塩を撒いた土地に新しい草木などを植えても生えてきません。
影響は草木だけでなく、建物やインフラ設備にも影響が出ることがあり、塩害を引き起こしてしまいます。
金属を錆びさせるという特徴から、水道管や電線などを腐食させることがあるのです。
さらに、雨が降って地下に塩が浸透していくことにより、近隣の庭や畑などの土壌に影響が出ることもあります。
近隣に田畑があった場合、農家にとって大きな打撃となるため、庭の雑草を駆除する際に塩をまくのは避けましょう。
熱湯をかける
雑草の駆除方法として、熱湯をかけるというものがあります。
熱湯をかけると、雑草を枯らすことができます。
火を使わないことから火事の心配がなく、薬品などで動物に影響を与えることもありません。
しかし、熱湯をかけるのは雑草の表面になります。
雑草は地中に根を張り巡らせているため、根本から雑草駆除ができるわけではないのです。
熱湯をかけて表面の草が枯れてきても、それは一時的であり、時間が経つとともにまた生えてきます。
熱湯をかける作業でやけどをする恐れもあるため、除草作業の一つとして熱湯をかける方法はあまり意味がないためおすすめしません。
重曹をまく
掃除アイテムとして活用されることの多い重曹、多くの家庭に置いてあることでしょう。
この重曹を使って、雑草の駆除を行なうこともできます。
水で薄めた重曹水を作って除草剤のようにして、駆除したい雑草に直接まいていくという方法で行ないます。
重曹は私たちの身体に害を与える心配がないものであり、手軽に用意できるという点が特徴です。
ただし散布するだけでは効果が薄いため、より雑草に浸透させるために鎌などの道具で表面に少し傷をつけておく必要があります。
重曹水をまくまでにいくつか準備をしなければならないことから、重曹をまくのはおすすめの除草方法とはいえないでしょう。
庭の雑草駆除は業者に依頼するとすっきり片付く
庭の雑草は、様々な方法を試してみてもまたすぐに生えてきてしまうのが難点です。
日ごろ忙しく過ごしている人や身体が思うように動かない人にとっては、こまめに庭の手入れをすることも難しいでしょう。
そのようなときは、庭の雑草駆除に駆けつけてくれる業者を利用するのがおすすめです。
便利屋、ハウスクリーニング、造園業者などに相談することができます。
時間や手間、身体に負担をかけることなく、こちらの都合の良い日に作業をしてもらうことができて便利です。
その他にも、業者に雑草駆除を依頼することで以下のようなメリットが期待できます。
- 仕上がりがきれい
- 近隣住民に迷惑をかけずに済む
- 道具を購入する必要がなくなる
業者を選ぶ際のポイント
業者を選ぶときは、次のポイントをチェックしながら選んでみましょう。
- ホームページの有無
- 電話やメールの対応
- 料金が明確かどうか
- 口コミを見る
- 作業の流れを確認する
- 複数の業者を比較する
雑草駆除に対応してくれる業者は、エリアだけで絞っても数多く出てきます。
そのなかからより信頼できる1社を見つけるためには、上記の点を押さえながら業者を比較していくことが重要です。
このとき、庭の雑草駆除以外のサービスも充実しているか確認しておくと、今後困ったときに気軽に相談できるでしょう。
自分だけでは手に負えない雑草は、業者を利用して効率よく整えてもらうときれいな庭を維持することができます。
雑草の正しい駆除方法や注意点を知ったうえで業者の力も借りながら庭づくりをしてみよう
庭は、気が付くと雑草で茂ってしまう場所です。
雑草を駆除するタイミングがないまま月日が過ぎていくと、除草作業に多くの時間と労力がかかるようになります。
そこで、正しい雑草の駆除方法や注意点を押さえて、気持ちの良い庭づくりをするために除草作業を始めてみましょう。
雑草の駆除に対応してくれる業者も多くあるため、相談をして短時間で除草作業をしてもらうことも可能です。
庭の手入れをする時間がない、一度にきれいにしてもらいたいというときはお住まいのエリアに対応している業者に相談してみましょう。