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長期留守中の水やりはどうしたらいい?パターン別に対処法をご紹介

長期留守中の水やり

しばらく家を空けるとき、育てている植木の水やりをどうしたものかと悩んでしまうことがあります。

夏場や乾燥する季節ともなると、たった一日でも鉢植えの土は乾いてしまいます。

長期留守や季節により、植物のお世話の仕方にも工夫が必要です。

今回は、長期留守にする間、植物の水やりはどのようにすれば良いのか、便利な給水グッズや家を空ける期間ごとにパターンを分けてポイントをご紹介します。

留守にしている間も植物が元気でいられるよう、対策を実践してみましょう。

植物の水やりの基本

植物の水やりの基本

植物は、その種類や植えられている環境によって育て方が異なります。

植木鉢やプランターに植えられている植物

土の表面が乾いたときに水やりをするのが基本。

しかし、季節によって水やりの頻度やタイミングを意識することも重要であり、夏場や花が咲く時期についてはしっかりと水をやる必要があります。

花壇や畑に植えている植物

厳しい暑さで乾燥してしまったとき以外は水やりの必要はありません。

観葉植物

土の表面が乾いているとき、また表面が乾いてから数日経った頃に水やりを行なうと良いです。

多肉植物

土が完全に乾いたタイミングで水やりを行ないます。

水やりをしすぎることで根腐りを起こして枯れてしまう場合があるので、注意が必要です。

長期留守中の植木の水やりに便利な給水グッズ一覧

植木の水やりに便利な給水グッズ

長期留守中には、植物に毎日水をやることができません。

そこで、数日家を空けても大丈夫なように、便利な給水グッズを活用してみましょう。

留守にする際、どのような給水グッズが役立つのか、いくつかご紹介します。

ボトルを土に差し込むタイプのアイテム

水を入れたボトルを土に差し込み、直接給水するタイプになります。

水量を調節できる弁がついているものや、素焼き素材でじんわりと水が染み出してくるものなどがあります。

ボトルの容量によって給水可能な期間は異なりますが、長いものであれば2週間以上使用できるものもあります。

保水剤

ホームセンターなどで販売されている保水剤は、数日間家を留守にするときに活用できるグッズです。

乾燥しやすいタイプの土にも使用でき、水やりの回数を減らすことができます。

水の節約にもつながり、旅行などで家を空けるときにも安心して出かけることができるでしょう。

数年にわたって効果が持続する保水剤や直接土に掛けるだけの商品もあるので、日ごろから利用すると植物のお世話が楽になるというメリットもあります。

毛細血管現象を利用したアイテム

水を入れたペットボトルなどからひも(チューブ)を出して、その先を土に差し込むという毛細血管現象を利用したアイテムがあります。

電力を使わずに水を吸い上げることができ、あらゆる方向に水が浸透していきます。

ボトルの水の量により給水可能な期間は異なり、専用のグッズを購入するとしてもリーズナブルなのが特徴です。

長期留守中の水やり、パターン別のポイント

留守中の水やり

長期留守にするときは、植物が枯れてしまわないようきちんと準備を整えておきたいです。

留守にする期間によって植物の水やりのポイントも変わってくるので、今回は留守の期間ごとの水やりの仕方をご紹介します。

2~3日の外出の場合

2~3日程度、旅行や出張、帰省などで家を空けるときは、以下のような方法で植物に水をやると良いでしょう。

給水器

水が入った容器を土に挿すタイプの給水器で、ゆっくりと水やりをしていきます。

調節弁がついたものや陶器製のものなど種類もいくつかあるため、じっくり比較してみましょう。

容器のサイズによって水やり可能な日数が異なってくるので、説明書を読んだうえで状況に合うものを選んでみてください。

ペットボトルを使った給水

専用の給水器を用意する以外に、ペットボトルを使って植物に水をやることもできます。

ペットボトルに器具を取り付けて土に挿すタイプになり、2~3日程度であれば500mlのペットボトルで大丈夫です。

100円ショップでも手に入るグッズなので、気軽に購入できるのもポイントです。

腰水

数センチ程度水を張った容器に、鉢の底を浸しておく方法です。

数日家を留守にするときに水が切れてしまわないよう、応急処置として試すことができます。

腰水をするときは、日陰で植物を管理するようにしましょう。

また長期間腰水をすると根が腐ってしまうため、2~3日程度の留守の際に利用する方法としておくと安心です。

土の表面にマルチングを行なう

土の表面にわらやココヤシファイバーなどを敷き詰めて、水分が蒸発するのを防ぐ方法です。

屋内で植物を育てている際に活用できる方法となっています。

屋外の植物については、風でわらなどが飛んでしまい、水分を保持するのが難しくなるので気を付けましょう。

日陰や浴室に移動させる

少しでも鉢植えの水が切れてしまわないよう、日陰や浴室に移動させる方法もあります。

浴室は湿度が高めなので、保水できる期間が長くなります。

浴室に置く場合は、急激な気温差に注意しましょう。

日陰に置いておいた後いきなり日光を当てることで弱ってしまう恐れもあるので、日に当てる時間を短めにするなどの工夫もしてみてください。

鉢の底に濡れタオルを敷く

鉢の底に水分を多く含んだ濡れタオルを敷いておくことで、その水分を吸いながら植物は育つことができます。

気温が高く乾燥する季節はタオルがすぐに乾いてしまう恐れがあるので、日陰や玄関などに移動させておくと良いでしょう。

4~6日の外出の場合

4~6日と1週間近く留守にする場合は、よりしっかりと植物の水やりの準備を行ないましょう。

2~3日の留守よりも水が必要となるため、次のような方法で植物に水を与えてみてください。

大きなペットボトルの給水器

2~3日留守にするときにも紹介したペットボトルの給水器、容量が多めのものを選んでセットしましょう。

500mlではなく、2lサイズのペットボトルを用意し、土に差し込みます。

ペットボトルが大きくなり重さも出るため、バランスを崩して倒れてしまわないよう安定させる工夫をしましょう。

毛細血管現象を利用

毛細血管現象を利用した水やりであれば、4~6日と長期の留守にも対応できます。

水を入れた容器を鉢のそばに置き、水を吸い上げるためのひもを容器に挿しましょう。

ひものもう一方の先は、土の中に挿しておきます。

容器とひもがセットになっている商品も登場しているので、手軽に試すことができます。

吸い上げられる水の量が予測できないので、家を空ける前に一度試しておくと安心でしょう。

1週間以上と長期留守にする場合

1週間以上と長い期間留守にするときは、土が乾いてしまわないよう次のようなグッズが役立ちます。

保水剤

鉢やプランターなどの土に混ぜて使うもので、土の水分量を保つことができます。

ここから、水やりの頻度を減らせるという仕組みです。

液状タイプと粒状タイプ、ゲル状タイプがあるので、使いやすさや水分の持続期間に合わせて選ぶのがポイントです。

液状タイプは、直接植物の根元に散布でき、10日ほど水やりの期間を空けることができます。

粒状タイプの保水剤は吸水性ポリマーを使用しており、土の中に小さな粒を混ぜて使用します。

粒状タイプも10日ほど水分を保持することができ、しばらく家を空けるときに便利です。

ゲル状タイプは土に混ぜるものや水で薄めたものを根本に与えるものなどがあります。

水やりの期間は、10日ほど空けることができます。

散水機を使用する

庭やベランダなどに多くの植物を置いているというときに便利なのが、散水機の使用です。

付属のタンクに水をためておけるものや、水道と直接つないでおくものなどがあります。

タイマー付きの散水機も登場しているので、1週間以上留守にするときも安心でしょう。

毛細血管現象を利用して簡単な装置を手作りする

毛細血管現象を利用して、ゆっくりと水を吸い上げる仕組みの装置を作ってみましょう。

大きめのバケツ、ホース、古タオル、バケツを乗せるブロックを用意して、植物の水やりをすることができます。

古タオルは細くひも状にしておき、ホースの中に入れます。

布の端がホースからはみ出すように調整しましょう。

水を入れたバケツは、ブロックなどの上に置いて植木鉢より高くなるようにします。

タオルを通した側のホースをバケツに、もう片方のホースの先は植木鉢の土の中に埋めましょう。

じわじわと植物に水をやることができ、1週間以上留守にするときも安心です。

知人に水やりを頼む

旅行や出張、入院などの理由により家を留守にするとき、知人に植物の水やりを頼む方法があります。

近くに住んでいる知人にお願いすることで、植物の近況も伝えてもらうことができるでしょう。

知人の負担にならないよう、無理のない範囲で水やりを頼むことがポイントです。

鉢植えの植物の水が切れないようにする工夫

植物の水が切れない工夫

鉢植えの植物の水やりは、しばらく家を空けるときに工夫しなければなりません。

帰宅したときに植物が枯れていたということにならないよう、状況や留守にする期間などに合わせて適した対策を取ることが大切です。

鉢植えの植物に関しては、ちょっとした工夫で水が切れないようにすることもできるため、以下を参考にしてみてください。

パターン別に紹介した水やりの方法と重複する部分があるため、簡単に解説します。

鉢の底に濡れタオルを敷いておく

鉢の底に濡れタオルを敷いておくことで、タオルに含まれる水を吸い上げてくれます。

タオルはしっかり濡らしておくのがポイントで、数日家を空ける程度であれば帰ってきたときに植物は元気な姿で出迎えてくれるでしょう。

フェイスタオルかコンパクトなバスタオルくらいのサイズのタオルを用意しておくと、しばらくの間植物の水やりを心配する必要はありません。

鉢の表面にマルチングする

わらなどを使って鉢の表面にマルチングしておくと、水分が蒸発するのを防ぐことができ、水やりの頻度を減らすことができます。

長期の留守で水やりができないときも、土が乾燥するのを防いでくれます。

鉢を二重にし、隙間に赤玉土や水苔を入れる

水分の蒸発と温度が上昇するのを防ぐことができるのが、鉢を二重にする方法です。

鉢を二重にするときに、鉢同士の隙間に赤玉土や水苔を入れておくとより保水効果が期待できます。

乾燥する季節には、土の水分が切れてしまわないよう、鉢を二重にする方法も試してみてください。

湿度が高い場所に置く

植物の水が切れないようにするためには、乾燥を防ぐことがポイントとなります。

そこで、湿度の高い場所に移動させてみましょう。

浴室や玄関の中などの場所がおすすめです。

日陰で湿度が高い場所に置いておくことで、しばらく家を空けるときにも鉢植えの水を少しでも保つことができます。

ビニールプールを活用する

複数の鉢植えの水が切れてしまわないよう、ビニールプールを使った方法もあります。

水切れによって枯れやすい植物の水やりを行なう際に、おすすめの方法です。

ビニールプールに10㎝程度水がたまるようにして、その中に鉢を置いていきます。

ビニールプールが一つあるだけで複数の鉢植えを管理でき、留守にする間も植物に水を与えることができます。

長期留守中の植物の水やりは便利屋に依頼することができる!

水やりをする便利屋

長期で家を留守にするとき、自身で水やりの管理をしたり知人に頼む以外に、便利屋に依頼することもできます。

便利屋では、掃除や片付け、家具の移動、引っ越しの手伝い・・・など様々なサービスを提供していますが、そのなかに植物の水やりやお世話を含んでいるところもあるのです。

たとえば、このようなときも気軽に相談することが可能です。

  • 旅行で数日間家を空ける
  • 長期の出張が入って、家を留守にする
  • 怪我や病気で長期入院することになった
  • 高齢で植物のお世話が思うようにできない

一人ひとりの悩みに合わせて、便利屋が植物のお世話に駆け付けます。

便利屋に水やりを依頼したときの費用について

気になる料金は、地域や業者によって差があるものの、次のような目安になっています。

1時間2,500円~4,000円程度

都心部に近くなるほど料金が上がる傾向にあり、植物の水やりは単純作業となるので時間制で料金が計算されるようになっています。

長期留守にする間の水やりはもちろん、草抜きや掃除、報告までをサービスに含めている業者もあるため、幅広いサービスに対応している便利屋を見つけておくと頼りになるでしょう。

便利屋に水やりを依頼する際の注意点

便利屋に植物の水やりを依頼する際は、次の点に注意しながら業者を選ぶようにしてみてください。

  • 複数の業者で見積もりを取る
  • 契約書を交わしておく

便利屋と一言にいっても、料金に多少の差があります。

そのため、複数の業者をチェックして見積もりを出してもらいましょう。

見積もりで提示された金額、スタッフの対応、サービス内容などから、より信頼できる業者を選ぶことができます。

それと同時に、万が一のときに備えて契約書も交わしておきましょう。

植物が枯れた、鉢やプランターの破損などのトラブルが起きたときにどのように対応するのか事前に確認しておくと、長期留守にする間も安心して便利屋に水やりを任せることができます。

長期留守中の植物の水やりで困ったときは便利屋にも相談してみよう

長期の留守で植物の水やりができないとき、自身で対策したり知人にお願いする他、便利屋を利用することが可能です。

留守にする間、しっかりと植物のお世話をしてくれて、庭の雑草取りなど水やり以外の作業も引き受けてくれる便利屋があります。

大切な植物の水やりで困ったときは、街の便利屋にも相談してみましょう。