ダニ駆除方法知ってる?潜んでいる場所や弱点を理解して完璧に退治しよう
「汚部屋状態なのでダニや害虫の駆除をしたい」
「ダニを退治するために何から始めたら良いかわからない」
「ダニがいない清潔な空間を取り戻したい」
部屋の中において、こんなお悩みを抱えている人はいませんか?
ダニは目に見えないくらい小さな生き物で、私たちの身の周りに知らないうちに住み着いている可能性が高いです。
ダニの影響により身体の痒みやアレルギー症状が現れることもあるため、ダニが潜む場所を突き止めて早急に掃除や駆除をすべきです。
ここでは、ダニを駆除する方法について詳しく解説します。
ダニの弱点を知り、確実に退治していきましょう。
Contents
ダニによる健康被害
私たちの身近に潜むダニは、様々な健康被害を引き起こす原因にもなります。
ダニの死骸を吸い込むことで起きることがあるアレルギー症状については、以下が挙げられます。
アレルギー性鼻炎 | 症状は鼻水やくしゃみ、鼻づまりなど |
---|---|
アレルギー性結膜炎 | 目がかゆくなり異物感を感じる |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚にかゆみが生じる |
喘息 | 呼吸をしたときにヒューヒューという音が喉からしたり、息苦しさを感じる |
ダニによる健康被害から身体を守るためにも、早めかつ定期的な駆除が必要です。
ダニの生態を知ろう
ダニは、家の中の様々な場所に潜んでいることがわかります。
効率よくダニを駆除していくためには、ダニの生態を知って適切なタイミングで行なうことが大切です。
ダニには種類があり、その種類によって生態が異なります。
家の中で見られるダニには主に以下の3種類が挙げられます。
ダニの種類 | 特徴 |
---|---|
ヒョウヒダニ | 布団やカーペット、ソファなどに発生し、フケや皮脂、埃などをエサとする。発生時期は1年中。 |
コナダニ | 保存食品の容器や畳に発生し、調味料や藁をエサとする。梅雨や秋の初め頃に多い。 |
ツメダニ | カーペットや畳に発生し、他のダニや小さな昆虫類をエサとする。コナダニと同様、梅雨や秋の初め頃に多く発生する。 |
ダニは人の垢やフケが好物で、人の住む空間に潜んでいることが多いです。
20℃~30℃くらいの温度に、湿度が60~80%と高温多湿の暗い場所を好みます。
高温には弱く、60℃以上の熱だと一瞬で死滅します。
一年のなかでも、5月~10月にかけてはダニが発生しやすい時期となっています。
ダニが家の中に入ってくる侵入経路とは?
人が住む家の中の様々な場所に潜むダニですが、そもそもどうやって家の中に入ってくるのでしょうか?
ダニの侵入経路には、主に以下の3点が挙げられます。
- 人やペットとともに家に入る
- 物にくっついて入ってくる
- 埃と一緒に侵入してくる
このなかで最も多いとされるダニの侵入経路が、人やペットと一緒について入ってくることです。
人が外出したときやペットが散歩しているときに服や靴底、毛にくっついて、そのまま家の中に持ち帰ってしまいます。
玄関の開け閉めや換気をしている際に、埃や塵などに付着して入ってくることもあるので、ダニはとても身近なシーンで家の中に入り込んでいるのです。
ダニが多く潜んでいる場所
目に見えない小さなダニは、私たちが家の中で使っているものの多くのものに潜んでいます。
具体的にどのようなところにダニが潜んでいるのか、詳しく見てみましょう。
寝具
ダニは、私たちが普段使う布団や毛布、枕などの寝具に多く潜んでいます。
寝具にはダニのエサとなる人の髪の毛やフケ、角質などが豊富にあるため、ダニが繁殖しやすい環境なのです。
さらに人の体温や寝汗により、ダニが好む高温多湿な環境が整っています。
布団などの寝具は繊維が細かく、繊維同士の隙間にダニが入り込んで隠れやすいところも特徴です。
このように、寝具はダニが繁殖しやすい場所なのです。
畳やカーペット
畳やカーペットなど、人が歩いたり座ったりして過ごす場所でもダニは潜んでいます。
寝具のときと同様、畳やカーペットにも人の髪の毛やフケなどが落ちていますし、食べかすなどが落ちることがあるため、ダニにとっては餌が豊富で繁殖にぴったりな環境となります。
また畳に関しては湿気を吸いやすい性質をもつことからも、ダニが繁殖しやすい環境と言えるのです。
布製のソファ
布製のソファにも、ダニが潜んでいることがあるので注意したいです。
寝具同様、繊維の中にダニが入り込みます。
ソファは人が座って過ごす場所なので、汗を吸収して湿度が高い状態になります。
そのためダニが好む環境となり、ソファの中で繁殖してしまうのです。
エアコン
寒さや暑さを調節してくれるエアコンの中にもダニが潜んでいる場合があるので、気を付けましょう。
エアコンの内側は、熱交換器で空気を冷やすときに水分が付着することから高温多湿になります。
部屋の空気を吸い込むことから、ダニのエサとなる埃もエアコンの中に入っていきます。
エアコンの内側は普段なかなか見る機会がなく、掃除の頻度も限られているからこそ、ダニが中で繁殖している恐れがあるのです。
ぬいぐるみ
お子様のいる家庭などでは、ぬいぐるみを置いている家も多いでしょう。
実はぬいぐるみにも、ダニが隠れている可能性があります。
手の汚れや皮脂などがぬいぐるみにつくと、ダニが繁殖しやすい状態になってしまいます。
ぬいぐるみの数が多くなるとその分ダニが潜んでいる確率が高まるので、ダニはぬいぐるみにもつくということを覚えておきましょう。
収納
クローゼットや押し入れ、衣装ケースなどの収納においても、ダニが繁殖する場合があります。
普段扉を閉めていることが多いため、湿気が溜まりやすく高温多湿の環境になるのです。
そのような空間でダニはひそかに繁殖しています。
ペットがいる環境
室内で犬や猫などのペットを飼っている場合は、ダニが発生しやすくなります。
ペットによる食べこぼしや抜け毛などからダニのエサが豊富にある状態になるので、ペットの周りは常に清潔を心がけたいです。
ペットの体にもダニが発生することがありますが、普段の生活の中で出た食べかすなどもダニの繁殖につながります。
ダニ駆除に適した時期
ダニ駆除に適した時期は、ダニが大量に発生する梅雨前が効果的といえます。
高温多湿となる梅雨、暑さの続く夏などにダニの活動が活発になるので、その前に駆除をしておくのが理想的です。
ダニの種類によっては一年を通して発生するものもいるため、家の中をきれいに保つためにこまめな掃除を実践していきましょう。
ダニの弱点を理解する
ダニの駆除を行なうとき、
ダニの弱点を理解することでより確実にダニを退治することができます。
ダニの弱点は、以下の3つです。
- 清潔な環境
- 熱
- 乾燥
ダニが苦手とするものは、埃やゴミなどがない清潔な環境です。
そして熱に弱い特徴もあり、50度以上の熱で一瞬で撃退することができます。
また、ダニは乾燥にも弱いため、除湿器や換気などを行なって湿度の高い状態を避けることもポイントです。
ダニの弱点を押さえて効率的に駆除する方法
ダニの生態や特徴、苦手とするものなどを理解したら、いよいよダニ駆除に取り掛かりましょう。
ダニ駆除方法についてご紹介します。
寝具は乾燥機を使用する
布団や毛布、枕などの寝具に潜んでいるダニは、乾燥機を使って退治しましょう。
ダニは高温と乾燥に弱いので、乾燥機を回すと死滅します。
乾燥機に寝具を入れて、30分ほど回してみましょう。
季節に合わせて寝具を変えるときに、乾燥機を使ってダニ対策を行なうと良いです。
乾燥機が終わったら、次に寝具に掃除機をかけていきます。
布団専用の掃除機があれば、清潔かつ手軽に寝具についたゴミなどを取り除くことができます。
畳やカーペットは天日干しまたはダニ用駆除スプレーを使う
畳やカーペットのダニ駆除は、干したり専用グッズを使用することで対策ができます。
畳に使われている「い草」は湿気を吸い取る特徴があるため、湿気がこもらないよう乾燥させるために取り外して天日干しするのが良いです。
畳を外して干すのは大変な作業にはなりますが、天日干しをするとダニ駆除の効果が高いです。
カーペットについては、ダニ用駆除スプレーや燻煙剤を使用し、掃除機をかけてゴミと一緒にダニを吸い取る方法が有効です。
ソファにはダニ用駆除スプレーを吹き付ける
ソファにいるダニを駆除するときに活用できるのが、ダニ用駆除スプレーです。
ソファに布カバーをかぶせている場合は、布カバーの洗濯をして乾燥させることでダニを駆除できます。
布カバーを使用していないときは、ソファに直接吹き付けることができるダニ用駆除スプレーを使いましょう。
天日干しが難しいソファに潜むダニは、スプレーで駆除すれば繁殖を予防することができます。
エアコンのフィルターをこまめに掃除する
エアコンに潜むダニを駆除するためには、フィルターを外して掃除しましょう。
フィルターを取り外したら、ダニの餌となる埃を取り除いて水洗いし、しっかり乾かしてから元に戻します。
フィルターをこまめに掃除しておくとエアコンの稼働率も高まるので、夏や冬の室温を調節するときに快適に使用できるでしょう。
ぬいぐるみは乾燥機や掃除機を使用する
ぬいぐるみについているダニは、乾燥機や掃除機で駆除していきましょう。
布団乾燥機があると、ダニを退治するモードを使用することでぬいぐるみについているダニを駆除できます。
洗えるタイプのぬいぐるみであれば、高温乾燥でダニを死滅させてから洗濯機を回すと良いでしょう。
洗えないぬいぐるみに関しては、掃除機を使ってダニの死骸を吸い取ってください。
ぬいぐるみの素材や量などに応じて、最適な駆除方法を選びましょう。
収納にはダニ取りシートを活用する
クローゼットや押し入れ、衣装ケースなどの収納におけるダニ駆除法は、ダニ取りシートの利用がおすすめです。
ダニ取りシートは駆除したい場所に敷いておくだけで、ダニを退治してくれるグッズです。
衣類と一緒に使えて、敷いているだけで良いので手軽に利用できます。
ダニ取りシートの利用と合わせて、衣類同士の隙間を空けながら収納して通気性を良くしておきましょう。
ダニが好む環境を作らないことが大事です。
ダニに効き目がない方法もチェック
ダニの駆除方法を見てきましたが、反対に効き目がない方法もあるので押さえておきましょう。
以下にご紹介する方法はダニ駆除にならないので、避けるようにしてください。
水洗い
ダニは、熱には弱いですが水には強い性質をもちます。
そのため、洗濯機に入れて洗ったくらいでは死滅しません。
洗濯するものの繊維にダニの爪が引っかかって、洗濯機を回しても取り除くことが難しいのです。
一方、水洗いによって汚れや埃は取り除けるので、ダニにとって住みにくい環境を作ることはできます。
天日干し
ダニ駆除の方法として天日干しは効果が期待できると紹介しましたが、実際に天日干しすると、ダニは暑さから逃れるために繊維の奥に逃げていきます。
よって、天日干しによって直接ダニを駆除する効果はありません。
50℃以上の高温を保てる状態であればダニの駆除はできますが、ベランダなどに物を干すときに高温を保つのは難しいでしょう。
とはいえ天日干しによって乾燥させることでダニの繁殖と活動を抑えることにはつながりますので、駆除と抑制・予防の違いは知っておいてください。
アルコール
アルコールがかかると、ダニは死滅するというイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、アルコールは揮発性が高いため、布に吹き付けてもすぐに揮発してしまいます。
その間にダニは逃げるために繊維の奥に潜り込み、隠れてしまうのです。
よって、アルコールでダニを駆除するのは困難といえます。
アルコールを使えばダニのエサとなるカビの予防はできるので、ダニの繁殖数を減らすことはできるでしょう。
除菌スプレー
除菌スプレーもダニには効果がありません。
除菌スプレーは菌が繁殖するのを防ぐものです。
ダニの勢いを止めるのは難しく、使用しても大きな効果は期待できないでしょう。
家にダニを寄せ付けないためのポイント
日ごろ生活しているなかで、ダニは知らないうちに家の中で繁殖します。
ダニ駆除方法を試しつつ、ダニを寄せ付けないための工夫をしてみましょう。
畳とカーペットを組み合わせて使用しない
吸水性に優れている畳とカーペットを組み合わせて使うと、湿気がこもりやすくなりダニにとって快適な場所となります。
さらに隠れる場所が広いことで、ダニが繁殖しやすくなるのです。
畳とカーペットはなるべく一緒に使わないようにして、ダニの増殖を防ぎましょう。
洗濯物を室内干ししない
ダニを寄せ付けないためには、洗濯物の室内干しもできるだけ避けたいです。
室内に洗濯物を干すと、家の中の湿度が高くなります。
ダニが好む多湿の空間が出来上がるため、ダニ対策をするときは洗濯物を室内に干さない方が安全です。
天候が悪くてどうしても室内に干さなければならないときは、浴室やフローリングの上といった湿気を吸収しにくい場所に干すようにしましょう。
室内干しは避ける、しなければならないときは干す場所を考えるといった点も意識しましょう。
加湿器は慎重に使う
冬場の乾燥した空気に欠かせないものといえば、加湿器です。
健康面を考えたとき、適度な湿度を保っている方がウイルスの影響を受けにくくなります。
しかし湿度が高い状態が続けば、ダニが住み着きやすくなります。
さらに、暖房器具を使って室温が高まることで高温多湿な環境が出来上がるため、ダニにとって快適な環境になるのです。
湿気を吸い取りやすい和室やカーペットが敷いてあるような部屋で加湿器を使うことは、ダニ対策の観点からはおすすめできません。
加湿器を使う場合には温度や湿度に注意し、加湿器を稼働させる場所を工夫してみましょう。
ダニに刺されてしまったときの対処法
小さなダニは、家の中のどこに潜んでいるかわからないため、ダニに刺されてしまうことがあります。
刺されたときはどのように対処すれば良いのか確認しておきましょう。
人を刺すダニは、3種類います。
それぞれの特徴や刺されたときの症状は、次の通りです。
人を刺すダニの種類 | 特徴 |
---|---|
ツメダニ | 布団やカーペット、畳などに生息し、まれに人を刺して体液を吸う。(吸血はしない)噛み跡が複数残るのが特徴で、腰や太もも、腕の内側といった箇所が刺されやすい。刺されて1~2日経つと赤く腫れて痒みが起こる。痒みは一週間程続くこともある。 |
イエダニ | 本来ネズミに寄生しているダニであり、家の中にネズミが潜んでいる場合に被害に遭う可能性がある。吸血をすることから感染病を媒介することがあるので注意が必要。赤く腫れて水ぶくれができ、かゆみを伴う。 |
ダニにも種類があり、刺された際の症状や注意する点が異なります。
感染症を媒介するかもしれないという恐ろしいリスクもあるので、普段過ごす場所でそのようなトラブルに見舞われないようにしましょう。
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