物置の解体は自分でできる?業者に頼んだ場合の費用相場と解体方法について解説
「物置を解体したいけれど自分でできる?」
「業者に物置の解体を依頼すると、幾らくらいかかるの?」
「物置を解体する際の注意点について知りたい」
自宅敷地にある物置がもうボロボロになっている、使っていないから片付けたいと考えている人はいませんか?
物置は材質やサイズによりますが、自分でも解体できます。
この記事では、自分で物置を解体する方法や業者に依頼した際の費用相場などについて詳しく記載しています。
解体するときの注意点や古い物置を放置するリスクにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
物置を放置するリスク
物置をいつまでも放置していることはおすすめできません。
古くなっている、もう使っていない、すでに破損しているところがあるなどの場合は、速やかに解体処分しておくべきです。
なぜなら、物置をそのまま放置していると次のようなリスクを伴うからです。
空き巣の被害に遭う確率が高まる
使っていない物置をずっと放置していると、空き巣の被害に遭いやすくなります。
物置は、空き巣にとって自身の身を隠したり、2階に忍び込むための足場として、あると便利な存在となるのです。
家主が放置している物置であれば、なおさら利用されやすいでしょう。
まだ使っている物置であれば防犯対策をすることで空き巣被害を防げますが、不要な物置に関しては管理に費用がかかるばかりです。
このような場合は、放置せずに早めに解体することを検討してみてください。
倒壊する恐れがある
昔に購入・設置した物置を放置していると、いずれ倒壊する恐れがあります。
物置の耐用年数は、木製やプレハブで7~10年、金属製で17年程度といわれています。
劣化した物置は、台風や強風などの悪天候により倒壊することがあるので要注意です。
物置の一部が破損して飛ばされると、通行人が怪我をしたり、近所の家の車が傷ついたなどにより、損害賠償請求に発展する場合もあるので気を付けましょう。
また、劣化が進んでいる物置に子どもがよじ登るなどして破損して怪我をする恐れもあるので、傷んでいる物置を放置しておくのはデメリットしかありません。
新たなトラブルに発展しないよう、持ち主が適切に物置を処分しておくべきです。
カビが生えてくる
普段使用することがなく、扉も閉めっぱなしの物置は、中にカビが生えていることもあります。
カビが発生するということは、物置内の湿度が高くなっている証拠です。
湿気やカビは木を腐らせるので、木製の物置は崩れやすくなります。
使わずに放置している物置は、カビが生えてもう使えない状態になっている可能性があり、腐食が進み倒壊する危険もあるので解体処分について考えてみましょう。
害虫や害獣が住み着くようになる
放置された物置には、害虫や害獣が住み着きやすくなります。
人が管理していない場所だとわかると、物置は害虫や害獣の快適な住処となるのです。
イタチやタヌキ、猫、ネズミ、ハクビシン、アライグマなどが住み着いた場合、そこで繁殖することもあるので注意しなければなりません。
害虫や害獣は、一度住み着くと駆除が難しいです。
さらに、害虫たちが住み付いていた物置を再度使う気分にもなれないでしょう。
このような悪循環に陥らないためにも、使っていない物置を放置するのは避けたいです。
自分でも解体できる物置の種類とは?
自宅の敷地内にある物置を解体したいとき、自分でも対応できる場合があります。
庭などに設置している物置が破損や腐食、変形、長く使っておらず処分のタイミングを失った不用品の置き場所になってしまっているなどであれば、物置の解体について検討するようになるでしょう。
スチール製の物置であれば自分でも解体できます。
スチール製の物置はボルトとナットで組み立てられているので、家庭にある工具を使って解体できるのです。
一方、スチール製以外の材質であったり、サイズが大きく解体が大変な場合は業者に頼む方が良いでしょう。
物置を処分・解体しようとするとき、まずその材質やサイズ感に注目してみてください。
物置の解体を業者に頼んだ際の費用相場
物置の解体は、不用品回収業者やリサイクル業者に依頼すれば対応してもらえます。
店舗によって解体可能な物置の種類や費用には違いがあるので、事前に細かい部分も確認しておくと良いです。
業者が解体してくれる物置の種類には、以下のようなものが挙げられます。
- 大型
- コンクリートで基礎工事がされているもの
- 床がフローリングになっているもの
- 木造やプレハブ製
物置の材質やサイズ感によって費用相場は異なりますが、およそ50,000円弱で解体が可能です。
物置のネジやボルトが錆びて傷んでいる場合は、もう少し費用が上がることがあります。
業者に頼むとそれなりの費用が発生しますが、解体時に出た端材をそのまま回収してもらえるところはメリットです。
効率よく、短時間で物置を解体し処分できるのが業者の魅力といえます。
自分で物置を解体する方法
物置がスチール製であると分かったら、自分で解体することができます。
自分で物置を解体しようとするとき、手順を押さえて慎重に作業を進めましょう。
正しい解体方法を理解して、事故や怪我を防ぐことが大切です。
解体に必要な道具・工具を用意する
はじめに、物置を解体するのに必要な工具を揃えることから始めましょう。
物置の解体に必要な工具や道具は、以下の通りです。
- 軍手
- レンチ、スパナ
- 電動ドライバー ※普通のドライバーでも可
- ボルトやナットを入れておく容器
- 脚立
- ハンマー
- バール
- 潤滑剤
物置のサイズや状況によって必要な工具・道具が変わりますが、上記のものを一通り揃えておけばスムーズに解体作業に取り掛かれるでしょう。
解体で埃が舞うことによって頭から埃を被ったり吸い込んだりすることもあるので、マスクやヘルメットがあると尚良いです。
ナットやネジが回せるかチェックする
必要な工具と道具を揃えたら、物置の状態を確認します。
ナットやネジがきちんと回せるか調べてみてください。
経年劣化により錆びついて回せない場合があるので、そのようなときは潤滑剤を付けたりハンマーで軽くたたくなどしてネジやナットが回るか試してみましょう。
解体作業をしている途中で、外せないネジなどが出てくると作業が中断になってしまいます。
最後まで解体できないと急に倒れてくるなどの危険もあるため、すべての工程を終えられるよう最初の確認を怠らないことが大事です。
物置の中にある棚を取り出す
ネジやナットの確認が済み、自分で最後まで解体できそうだと判断できたら、いよいよ本格的に物置を解体していきます。
物置の中には様々な物を収納できるよう、棚がついているものが多いです。
この棚を一つずつ外して取り出していきましょう。
棚は、ほとんどの場合、上に持ち上げると簡単に取り外せるようになっています。
取り外した棚は、つまずいて転倒することを防ぐため、少し離れた場所で一ヵ所にまとめておくと良いでしょう。
屋根から解体を始める
物置の中にある棚を取り外せたら、次に上から順に解体していきます。
屋根部分に注目して、屋根と物置本体をつないでいるネジやナットを外していきましょう。
ボルトは左右対称に付いているので、両側をきちんと外しておいてください。
ボルトが外れたら、屋根を取り外すことができます。
物置によって屋根の特徴が異なりますが、よく様子を見ながら取り外すようにしてください。
外れた屋根も棚と同様に、怪我や事故を防ぐために少し離れた場所に置くようにしましょう。
壁を解体する
屋根が外れたら、次に壁を解体していきます。
両側と背面に壁があるので、まず両側の方から解体しましょう。
物置内側の、両側と背面の壁をつないでいるボルトを見つけ、そこに刺さっているピンを抜き取ります。
製品によってボルトの付いている位置が異なるので、壁をつなぎ合わせている部品はどれかを確認し、順に取り外していきましょう。
床を解体する
屋根と壁まで解体できたら、後は床を崩すのみです。
小さな物置であれば底部分の解体は特に必要なく、そのまま処分という形が多いです。
大きな物置の場合は、床に波板のような物が重なっていることがあるので、それぞれ解体しておきましょう。
廃材を適切に処分する
物置の解体が完了したら、廃材を分別して適切に処分しなければなりません。
物置の解体で出る廃材には、スチール板とコンクリートブロックが挙げられます。
スチール板は、自治体を利用して粗大ゴミとして処分するか、金属くずを買い取っている業者に頼んで回収してもらうことが可能です。
コンクリートブロックは産業廃棄物扱いの自治体が多く、粗大ゴミとして受け付けているかどうか各自治体によって異なるので、事前に調べておきましょう。
粗大ゴミとして回収してもらえない場合は、コンクリートブロックの処分を実施している民間企業に依頼してみてください。
その場合はコンクリートブロック1個あたり数百円程度で回収してもらえます。
物置を解体・処分する際の注意点
物置は、スチール製で比較的小さめのものであれば自分でも解体できます。
費用をかけずに物置を解体したいときは自身で作業するのが良いですが、その際にいくつかの注意点があるので確認しておきましょう。
スペースを確保して安全に作業する
物置の解体を行なうときは、スペースをしっかり確保した上で作業しましょう。
周りに色々な物が置いてある状況では、安全に解体作業を進めることができません。
解体作業をしているときに足元に工具や端材が落ちていれば、怪我をするリスクもあります。
また、狭い作業スペースだと、解体がやり辛くなるため非効率です。
そうなると想定していたよりもかなりの時間がかかり、疲れることもあるでしょう。
安全・スムーズに物置の解体を進められるよう、作業する場所を広めに確保しておくことが重要です。
二人以上で解体に取り掛かる
一人で物置を解体していると、工具で手を傷めたり物置のパーツが落下したり倒れてきたりで怪我をする可能性が高まります。
物置の解体は二人以上で作業を行ない、物置を支える人と解体を進めていく人とに分かれておくと安全に解体作業を進めることができます。
物置の材質によって適切にゴミを処分する
物置の解体手順の最後に、廃材を適切に処分すると説明しました。
自治体のルールをよく確認して、廃材を分別していきましょう。
材質が不明で何ゴミに分類されるか分からないときは、自治体に直接尋ねてみてください。
自治体で収集できない品目に関しては、不用品回収業者やリサイクル業者に依頼することで回収してくれます。
アスベストが使用されているかを確認する
古い物置には、稀にアスベストが使われている場合があります。
アスベストの処理は個人や素人ではできないので、専門の業者に依頼して処分しなければなりません。
かなりの年数が経過した物置であればアスベストが使用されているかもしれないので、自身で判断できない場合は業者に相談して解体してもらいましょう。
解体に伴い許可申請が必要な場合がある
自分で物置の解体をする場合、状況によっては許可申請が必要になることもあるので注意しましょう。
解体した後の廃材を処分するために、軽トラックなどを公道に停めておくとします。
このとき、道路使用許可の申請が必要になります。
道路使用許可の申請は管轄の警察署で行なってから受理されるまでに3~4日ほどかかるので、解体する予定の日から逆算して事前に申請しておかなければなりません。
また、解体しようとしている物置の床面積が80平米以上の場合、建設リサイクル法に抵触します。
解体工事業の登録を行なった上で、物置の解体をする必要があります。
ただし、床面積が80平米以上になる物置はあまりなく、自分で解体するのが難しいケースが多いので、建設リサイクル法についてはあまり心配しなくて良いでしょう。
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物置の解体は自分でもできる!解体サポートとその後の不用品処分は便利屋にご相談を
物置を自分で解体する方法から業者を利用した際の費用相場、解体時の注意点や放置するリスクまでを解説しました。
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