トイレが下水臭いけど詰まっていない場合に考えられる原因とは?悪臭の原因と対策法について解説
「詰まっていないのにトイレが下水臭い」
「トイレの下水臭さはなぜ起きるの?対処法も教えてほしい」
「トイレが臭くなるのを防ぐ方法を知って実践したい」
トイレの臭いに関して、このようなお悩みを抱えている人はいませんか?
ここでは、トイレが詰まっていないにもかかわらず下水臭くなる原因と対処法・予防法をご紹介しているので、読んで実践すればトイレを気持ちの良い空間に変えていくことができます。
状況によってトイレが臭くなる原因は異なるため、よく確認した上で適切に対処していきましょう。
Contents
詰まっていないのにトイレが下水臭い原因
詰まっているわけではないのにトイレが下水臭いと感じるときは、主に封水切れが考えられます。
ではなぜ封水切れが起きるのか、原因を確認していきましょう。
蒸発による封水切れ
封水とは、トイレの便器の中に溜まっている水のことです。
この封水は、トイレをあまり使用していない状態だと毎日少しずつ蒸発して水かさが減っていきます。
普段から使用しているトイレであれば新しく水が補充されて水位を保てますが、帰省や旅行などでしばらく家を空けていたり、季節でいうと夏場の暑いときには封水が蒸発しやすいです。
家を空けていて久しぶりにトイレを使おうとしたら下水臭いと感じる場合は、蒸発によって封水切れが起きています。
悪天候による気圧変化や工事による封水切れ
トイレの封水切れは、悪天候や近くで行なわれている工事により起きることがあります。
雨などの悪天候により気圧が変わるとき、排水管の中の気圧も変化することがあるのです。
また、汚水管に雨水が侵入し下水道の流れが悪くなる影響で、下水臭が上がってくる場合もあります。
悪天候の他、近所で行なわれている工事によってトイレの封水切れが起きることもあります。
悪天候や工事による封水切れは、天気が回復し工事が終了した時点で改善される場合が多いです。
そのため、封水切れが起きているからといって誤った対処をしないようにしましょう。
トイレタンクの不具合による封水切れ
トイレタンク部分に不具合が起きることで、封水切れが生じる場合もあります。
トイレタンクの中には様々な部品があり、長く使用しているうちに劣化してきます。
通常は、減った分だけ水がその都度補充される仕組みになっているトイレタンクですが、部品の劣化や不具合により水が補充されなくなることがあるのです。
トイレタンクの中に水がない状態では、水を流した際に再び補充することができず封水切れが起こります。
トイレタンクにおいては、以下のような場所において不具合が生じやすいのでチェックしておきましょう。
封水切れの原因 | 理由 |
---|---|
オーバーフロー管・補助水管 | 何らかの原因によりオーバーフロー管と補助水管とが外れたり折れるなどすると、水が補充されず封水切れを起こす |
浮き球 | 浮き球がタンクの中で引っかかったり劣化して破損することで、水量の調節がうまくいかずに封水切れを起こす |
鎖 | ゴムフロートを持ち上げる鎖が壊れたり切断されたことで、便器内に水を送り出すことができなくなり封水切れを起こす |
ゴムフロート | ゴムフロートに損傷があったり、ゴミなどが付着している影響で正しく機能せず、封水切れを起こす |
続いて、トイレタンク内の不具合により起きる封水切れについて、場所ごとに対処法をみていきます。
毛細管現象やトイレのつまり
家を空けていたわけでもないのに封水が少なくなっているようなときは、毛細管現象やトイレのつまりが原因として考えられます。
毛細管現象とは、トイレットペーパーなど便器の奥に流しきれなかったものが引っかかって封水が少なくなる現象です。
通気管の不具合による封水切れ
通気管の不具合によっても、封水切れが起きる場合があります。
複数階からなる集合住宅では、便器の下を通る排水管に空気圧を調整するための通気管が設置されています。
この通気管が経年劣化などで不具合を起こすと、空気圧が正常に調整されず誘引が起き、水が溜まりにくくなるのです。
誘導サイホン作用による封水切れ
アパートやマンションなどの集合住宅で起こりやすいのが、誘導サイホン作用です。
誘導サイホン作用とは、上の階から一度に大量の水が流れてくることで排水管の中の圧力が低くなり、封水が排水管へ吸い出されてしまうという現象です。
誘導サイホン作用によっても、トイレの封水切れが起きることがあります。
自己サイホン作用による封水切れ
自己サイホン作用とは、トイレの水を流すときに一気に排水管に流れていくことです。
このとき、本来便器内に溜まるべき水も、排水管に流れていってしまうことで封水切れが起こります。
トラップと器具の組み合わせにトラブルが生じていることや、排水管の配管が適切でないときに起こりやすい現象です。
たとえば、新築の家であっても、設計ミスにより封水切れが起きることがあります。
封水切れによる下水臭の対策法
封水切れによってトイレが下水臭くなっているときは、原因に応じて対処することで改善を図ることができます。
どのような原因で封水切れが起きているか分かったら、以下に挙げる対策法の中から適したものを実践してみてください。
蒸発による封水切れはコップ一杯の水を注ぐ
蒸発による封水切れには、水位が下がってきていると感じたときにコップ一杯の水を注いでみてください。
これは、トイレで急に下水臭さを感じるようになったときに試してもらいたい方法です。
便器内に水を注ぐだけでも排水管に封がされ、上がってくる下水臭を遮断することができます。
また、しばらく家を空ける場合は、封水が蒸発してしまわないようトイレのドアを少し開けておく方法があります。
密室状態で蒸し暑くなることで水が少しずつ蒸発してしまうので、封水切れが起きないようドアを開けておくのが重要なのです。
トイレタンクの不具合による封水切れは原因ごとに対処する
トイレタンクの不具合による封水切れは、原因ごとに対策法が変わってきます。
何が原因で封水切れが起きているかが分かったら、それぞれ慎重に作業して改善できるようにしましょう。
原因 | 対処法 |
---|---|
オーバーフロー管・補助水管 | 1 止水栓を閉めてタンクの蓋を開ける 2 オーバーフロー管の中に補助水管が入っていることを確認し、外れているものをオーバーフロー管の中に入れる 3 タンクの蓋を閉めて、止水栓を開ける 4 トイレの水を流してみて、水位が上がってきていれば完了 ※補助水管が折れるなどしている場合は自身での対応は控え、専門業者に相談すること |
浮き球 | ・浮き球が引っかかっているときはその部分を直し、浮き球が破損している場合は新しいものと交換する。 |
鎖 | ・トイレタンク内にある鎖が切れたり錆びたりしているときは、新しい鎖と交換することで封水切れに対処可能 ・修理が苦手、新たなトラブルを招きそうで不安という場合は、無理をせず専門業者に相談すること |
ゴムフロート | ・汚れが原因で封水切れが起きている場合は、汚れを取り除くとまた便器内に水が溜まるようになる ・ゴムフロートそのものに亀裂が入るなどして損傷があるときは、ホームセンターなどで新しいものを購入し、取り換える |
毛細管現象やトイレのつまりにはラバーカップがあると便利
毛細管現象やトイレが詰まることで封水切れを起こしている場合は、水を流してみたりラバーカップを使って詰まりが解消されるか試してみましょう。
うっかり固形物を詰まらせてしまった場合は、手で取るしかありません。
ゴム手袋をつけて、固形物が取り除けるか試してみてください。
解決が難しい場合は、専門業者に相談して対処してもらいましょう。
自己サイホン作用による封水切れはまず水を補充してみる
自己サイホン作用による封水切れですでにトイレが下水臭くなっているときは、便器内にバケツなどで水を補充しましょう。
それでも何度も自己サイホン作用が起きる場合は、専門業者や管理会社に相談して改善してもらう必要があります。
排水管のつなぎ目からの下水臭さは防臭キャップを取り付ける
排水管のつなぎ目に防臭キャップを取り付けておくことで、トイレが下水臭くなるのを予防できます。
防臭キャップを付けると、排水管と排水管ホースのつなぎ目から臭いが漏れ出てくるのを防ぐことができます。
防臭キャップにはプラスチック製と金属製とがありますが、プラスチック製のものであれば自分で交換が可能です。
金属製の防臭キャップが使用されているときは自分で交換するのが難しいので、専門業者に相談しましょう。
参照:GAONA 防臭キャップ
床と便器との間からの下水臭さにはガスケットを設置する
便器と床の隙間から下水臭さが発生している場合は、ガスケットを設置すると臭いを改善できます。
長く使用していることでガスケットが劣化し、その隙間から下水臭さが出ている可能性があります。
ガスケットの設置は便器を取り外してからしなければならないので、専門業者に依頼してください。
自分で交換しようとすると、便器が破損するなどしてトイレ本体を交換しなければならないことがあるので注意が必要です。
トイレ本体を交換してもらうとなると修理費用が大きくかさんでしまうので、無理をせず業者に相談しましょう。
誘導サイホン作用による封水切れや通気管の不具合は専門業者に相談を
誘導サイホン作用による封水切れや通気管の不具合による封水切れには、自身で対処することが難しいです。
この場合は通気管の設置や排水管の交換をしてもらわなければなりません。
自身で対処しようとすることで、返って故障や不具合などのトラブルを招く恐れがあるので、専門業者や管理人に連絡して、対処してもらいましょう。
封水切れ以外にトイレが臭くなる原因と改善策
トイレが詰まってないのに下水臭くなる原因は、主に封水切れによることが多いと前述しましたが、トイレが臭うときは封水切れが原因ではない場合もあるので、その他にどのような原因があるのか確認しておきましょう。
便器に汚れが付着している
便器内に汚れが付着していることで、トイレが下水臭く感じることがあります。
尿石により臭いが発生する場合があるため、酸性洗剤を吹き付けてブラシでこすっておきましょう。
尿石は、掃除しないまま放置すると頑固な汚れとなり取れにくくなるので、こまめに掃除をして取り除いておくことが大事です。
下水臭さなどの不快な臭いを感じるときは、便器内に汚れが付いていないかも確認してみてください。
壁や床に汚れが付着している
トイレが臭くなる原因には、壁や床に付いている汚れが関係していることがあります。
気付かないうちに尿が飛び散っている可能性があるトイレの壁や床には、アンモニアの成分が付着して臭いを発することがあるのです。
注意をしていてもトイレの壁や床には汚れが付く場合があるので、こまめに掃除することを心がけましょう。
1日に1回、週に数回拭き掃除をするだけでも、トイレの嫌な臭いを改善することができます。
換気扇にカビが溜まっている
トイレにある換気扇にカビが溜まり、不快な臭いを放つ場合もあります。
水を使用するトイレには湿気がこもりやすく、換気扇の中にはカビが生えやすいです。
トイレ掃除をこまめにしているのになかなか臭いがとれないというときは、換気扇に原因があるかもしれません。
換気扇を取り外して汚れを取り除いてから、再度設置しましょう。
天井についている換気扇を外せないという場合は、専門業者に相談して掃除してもらうと良いです。
排水管とホースに隙間がある
排水管と排水ホースとの間に隙間があることで、そこから下水のような臭いが漏れてくることがあります。
接続部分にあるパッキンが劣化することで臭いが発生する場合があるので、修理業者に頼んで直してもらう必要があります。
トイレと床の間に隙間がある
トイレと床の間に隙間がある場合も、下水の臭いが漏れ出てくることがあります。
その箇所から臭いが出ているとわかったら、隙間用テープやコーキング剤を使って応急処置をすることが可能です。
しかし、隙間が大きいときはテープなどで対処するのが難しいので、修理業者に頼みましょう。
トイレが下水臭くなるのを防ぐ予防策
トイレが下水臭くなるときは、封水切れ以外にも臭くなる原因がいくつか考えられます。
下水のような臭いがするトイレでは快適に使用できないので、嫌な臭いが発生しないよう対策を行なっていきましょう。
ここでは、トイレが下水臭くなるのを防ぐ方法をご紹介します。
こまめにトイレ掃除をする
下水臭さをはじめとしたトイレの嫌な臭いは、日ごろからこまめにトイレ掃除を行なうことで予防できます。
臭いを発生させないためには、便器や壁、床などに付着している汚れを取り除くことが必要です。
毎日掃除をすることが難しい場合は、2、3日に一度簡単な掃除をするだけでも臭いの予防になります。
ちょっとした掃除に加え、しっかりとした掃除は週に一度行なうと良いでしょう。
便座やタンク、壁、床などを除菌シートなどで拭く、洗剤を使って便器を掃除するといったことを実践するだけでも、トイレが臭くなることを防ぐことができます。
消臭剤を置く
トイレで感じる不快な臭いを改善・予防していくためには、消臭剤も役立ちます。
ドラッグストアやホームセンターに行くと様々な消臭剤がありますが、トイレ用であること、そして除菌・抗菌効果が高いものを選んでみましょう。
トイレに消臭剤を置くことで、嫌な臭いを軽減してくれます。
消臭剤は、設置すると臭いを軽減してくれますが、トイレの汚れが完全になくなったわけではありません。
消臭剤を活用しつつ、こまめにトイレ掃除も行ないましょう。
座ってトイレをして蓋をして流す
トイレが臭くなることを防ぐには、壁や床に尿や水が飛び散らないようにすることも大切です。
尿が飛び散ってから、壁などを掃除するのは大変です。
そこで、男性であってもできるだけ座って用を足すようにしましょう。
さらに、水を流すときに蓋をすることも意識してみましょう。
蓋をして水を流せば尿などの飛び散りを防ぐことができます。
トイレ掃除のときに蓋の裏も除菌シートできれいに拭いておくと、清潔に保つことができます。
つまりの原因になるものを流さない
つまりの原因になるものを流さないよう気を付けることも、トイレが臭くなるのを予防する上で大切です。
トイレの排水管に排泄物やトイレットペーパーなどが詰まっているとき、そのまま流そうとすると詰まってしまうでしょう。
排水管の中にある空気と一緒に封水まで下に引かれる関係で、封水切れが起きることがあります。
下水臭さが上がってくるだけでなく、つまりやトイレの故障などさらなる問題を招く恐れもあります。
このことから、トイレにはつまりの原因になるようなものを流さないようにしましょう。
換気をする
トイレが密室状態になると湿気がこもり、カビや雑菌が繁殖しやすい環境になります。
カビや雑菌の繁殖によりトイレの中が臭くなることもあるので、こまめに換気を行ないましょう。
トイレに窓がある場合は開ける、窓がない場合は換気扇を付けておくなどして、空気が循環するようにしておくと臭いがこもるのを予防できます。
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