障子を簡単に張り替えよう!手順やコツを解説
「障子が破れてしまった」「障子を張り替えてイメチェンしたい」
コツさえ押さえておけば障子は簡単にDIYでキレイに張り替えることが可能です。
そこで今回は、
- 障子を張り替えるタイミング
- 張り替えに適した時期
- 障子を上手に剥がすためのポイント
- 障子をDIYでキレイに張るコツ
- 障子の張り替えに必要な道具と手順
などをまとめていきます。
障子の張り替えを考えている方は是非参考にしてみてください。
Contents
障子を自分で張り替えよう!
障子の張り替えは自分で行うことも可能です。
専門業者に頼むと障子紙1枚辺りの相場は
障子の種類 | 相場 |
---|---|
普通紙 | 3,000円程度 |
プラスチック系 | 8,000円程度 |
となっています。
プロが交換してくれるので、手間なくキレイな仕上がりになりますが、依頼をする業者によっては費用が高くなってしまうこともあります。
一方DIYで交換した場合の障子紙1枚辺りの費用の目安は
障子の種類 | 相場 |
---|---|
普通紙 | 200円程度 |
プラスチック系 | 1,500円程度 |
となり、比べてみると価格がかなり異なることが分かります。
ただ、DIYで行う場合は障子紙の費用の他に、張り替えに必要な道具も必要です。
1度だけの張り替えではなく、定期的に張り替える予定があるのであれば、道具を購入してもまた活用できますし、自分で張り替えると節約に繋がります。
障子を張り替えるタイミングは?
では、障子を張り替えるタイミングはいつなのか、目安を見ていきましょう。
障子が破れたら
小さなお子さんがいる家庭だと、遊んでいる時に勢い余って障子を破いてしまったなんてことも珍しくはないと思います。
障子に穴が開いてしまったら見栄えも悪くなりますし、張り替えざるを得なくなります。
しかし、破れるたびに張り替えをしていたら大変なので、破れた箇所のマスだけ補修したり、小さな穴であればシールなどを張ってひとまず見栄えを整える方法もあります。
障子が黄ばんだりカビが生えたら
外との温度差がある場合、窓が結露するのですが、こういった窓の近くに障子があると、よく換気しなければカビが発生しやすくなります。
カビは温度や湿度が高い場所を好みますが、障子紙も桟(木枠)も水分を吸収しやすく、一度カビが生えてしまうと除去が難しいので交換するのがおすすめです。
また、経年劣化で怒る障子の黄ばみは、日光が当たる部屋ほど起きると言われています。
タバコの煙も黄ばみの原因となるので、障子のある部屋での喫煙は避けた方が無難です。
ちなみに、キッチン用漂白剤を薄めて作った漂白スプレーを黄ばみが気になる箇所に吹き掛けると、黄ばみを緩和させることができます。
張り替えから5年が経過したら
障子の張り替えの周期の目安を5年としている障子紙メーカーも多く、5年ほどすれば、黄ばみや汚れ、破れなどが出てくる頃だろうと想定されているのです。
あくまで目安なので、5年経ってもキレイな状態を保てていれば交換しなくても大丈夫ですし、5年より前でも劣化が目立っていれば交換をする必要があります。
冠婚葬祭などのタイミング
経年劣化まではいかなくても、真新しいといった感じではない場合、冠婚葬祭などのタイミングで障子を交換する方もいらっしゃいます。
例えば、葬式や法事などで人が家に集まる前に張り替えたり、婚約、結婚、成人などの一つの区切りの際に新しい障子に張り替えて気持ちも整えるというのもおすすめです。
張り替えにおすすめな時期は梅雨?
障子を張り替えるタイミングは大掃除など家の中を整える時期を挙げる方も多いのですが、実は張り替えに最も適している時期は梅雨です。
湿気があると障子紙が伸びるので紙を貼る場所の位置が微調整しやすくなるからです。
思ったように紙の調整ができるので障子の張り替えを初めて行う人でも失敗しにくい季節と言われています。
張り替えのプロでも梅雨になったら「障子の季節」というぐらい、張り替えを行うのであれば梅雨に行うというのが鉄則のようです。
障子を貼った時に少々紙が浮ついていても、乾けばピンと紙が貼るのでキレイに仕上がります。
反対に初心者の張り替えで避けた方がいい時期は真冬の乾燥している時です。
紙が乾燥すると破れやすくなるので、桟に合わせて紙を貼った時に破れてしまうなどのトラブルが起こりがちです。
障子を上手に剥がすためのポイント
障子を張り替える時は、まずキレイに障子を剥がす必要がありますが、桟に張り付いてしまって困るといったトラブルも起こりがちです。
障子を上手に剥がすためのポイントを、障子紙が和紙の場合とプラスチックの場合の両方をご紹介します。
和紙の場合
和紙の場合、はけやスポンジなどに水を含ませて、桟に沿って糊の部分を湿らせていきます。
丸洗いのように、木枠ごと水に濡らしてしまうと乾いた時に桟が反ってしまうことがあるので、多少面倒でも剥がすのに必要な箇所だけ濡らすようにしていきましょう。
濡らしてから5~10分ほど時間を置き、端から順に剥がしていけばキレイに障子が剥がせるはずです。
余りに長時間放置すると、また糊が乾いてしまうので、まだ水っぽさが残っている間に剥がしてください。
障子剥がし液なども市販されていますが、この濡らす方法でも充分キレイに剥がせます。
プラスチック紙の場合
プラスチック紙を剥がす場合は濡らすのではなく、桟をドライヤーで温めていきます。
ドライヤーで桟に満遍なく温風を当てていくと糊が剥がれやすくなるので、温めては剥がし温めては剥がしといった具合に、少しずつ慎重に剥がしていくとキレイにできます。
障子をDIYでキレイに張るコツ
障子を自分で張り替えた場合、よくある失敗が障子のたるみです。
たるみが起きないような張り方のコツを3つ挙げていきます。
仮留めをする
障子の張り替えでたるみが起きるのは、張っていく途中でズレたり偏りが出ることが原因です。
マスキングテープなどで仮留めをしながら桟と障子紙が水平になるように貼っていくとズレにくくなります。
障子をキレイに剥がす
前の障子が残っているとズレたり浮ついた仕上がりになりがちです。
こびりついている古い障子があれば、濡らしてキレイに剥がしてから新しい障子を貼っていきましょう。
糊を付け過ぎない
糊の付け過ぎも障子がズレたりよれる原因となるので、桟の1番外側だけ多めに付け、他の箇所は軽く付ける程度に留めておくとキレイに貼れます。
障子の張り替えに必要な道具と手順
では、いよいよ障子を張り替えていきます。
こちらも和紙とプラスチック紙の両方のパターンをご紹介します。
障子紙の場合
用意する道具
- 障子紙
- 障子用両面テープまたは障子用の糊
- 障子紙用カッター
- 障子紙用カット定規
最近の障子紙は多様化されており、従来の糊のタイプの他に、両面テープタイプ、アイロンを使うタイプなどの障子紙もあります。
自分が交換しやすいタイプのものを選んでみてください。
- 障子紙を貼る位置を決める
障子を平らなところに置き、最上端の桟に障子紙をテープで1ヶ所仮留めをします。
仮留めできたら障子紙を少しずつ広げていきましょう。
張り付ける前に障子紙に付いた巻き癖を直しておくと、より張りやすくなります。
- 桟に糊、または両面テープを貼る
糊を使う場合は、容器に出した糊に水を加えて伸ばしてから使います。
伸ばしたら、桟に糊を付けていきましょう。
障子用両面テープの場合、まずは縦方向のすべての桟にテープを貼り、縦方向が終わったら横方向へと貼っていきます。
障子の枠に段差があれば、その段差部分にも糊や両面テープを貼りましょう。
- 障子紙を張る
最上端の桟から順に、障子紙をゆっくりと転がして障子紙を張っていきます。
たるみが出ないように注意をし、障子紙をピンと伸ばした状態で、1段ずつ慎重に張り付けていきましょう。
アイロンタイプの障子紙の場合は、桟の上をアイロンで熱して張り付けていきます。
- 仕上げ
障子紙を張り終えたら、中心から外側へと桟全体を指でしっかりと押さえていきます。
ぴったりとフィットさせることができたら、障子紙専用の定規を使って、枠からはみ出た余分な障子紙をカットしていきましょう。
余分な部分が全てなくなれば張り替えの完成です。
プラスチック紙の場合
用意する道具
- プラスチック障子紙
- プラスチック障子紙用の両面テープ
- 障子紙用のカッター
- 障子紙用の定規
- マスキングテープ
- 形に合わせてカットする
プラスチック障子紙を桟のサイズに合わせて切ります。
その際、ズレ防止でマスキングテープを使って1番上の部分を仮留めするとキレイに張れます。
多少余裕を持ってカットしておくと安心です。
- 専用の両面テープで糊付けする
カットしたプラスチック障子紙は仮留め状態のまま、桟に両面テープを貼っていきます。
両面テープをしっかりと桟にくっつけるため、ヘラや定規を使って擦り付けるようにして密着させていきましょう。
- 障子紙を桟に貼り付ける
全ての桟に両面テープが貼れたら、プラスチック障子紙を張り付けます。
マスキングテープで留めた部分がズレないよう気をつけつつ、角を合わせていきましょう。
少しずつ慎重にめくって、ピシッと貼っていきます。
- はみ出たプラスチック障子紙をカットする
全て張り終えたら桟からはみ出している部分を定規とカッターを使ってカットをします。
- 仕上げ
余分な部分が切れたら、再びヘラや定規を使って密着させて完成です。
プラスチック障子紙の場合も、両面テープ以外にアイロンで張るタイプもあるので、お好みのものを使ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
障子の張り替えは当記事でご紹介したようなポイントを押さえればDIY初心者でも簡単に交換することが可能です。
失敗しにくい条件下で、是非新しい障子へ交換を行ってみてください。