梅雨時期に生えるカビの対策8選!場所別の掃除方法
6月に入ると、湿度が高くてジメジメとした梅雨の時期が始まります。
梅雨の時期と言えば、誰もが頭を悩ませるトラブルがありますよね。
それは、「カビの発生」です。
カビは、ただ黒ずみの原因になるだけではありません。
もしそのまま放置していると、健康に悪影響を及ぼす危険性も考えられます。
そのようなカビの発生を抑えるためには、日頃からどれだけ掃除・対策をしているかが重要になります。
そこで今回は、梅雨のカビ対策8選のご紹介や、カビがもたらす健康被害について詳しく解説していきます。
本記事を読むことで得られる具体的なメリットとして、主に下記の2つが挙げられます。
- 梅雨のカビ発生を予防できる
- カビがいかに害のあるものか理解できる
本記事を参考にカビの発生を防ぎながら、過ごしにくい梅雨の時期を乗り越えましょう。
Contents
梅雨のカビはどこに発生しやすいの?
梅雨のカビは、温度25~30℃、湿度60%以上の状態で発生しやすくなります。
そのため、空気が乾燥しがちな冬の季節では発生しにくく、気温が高くてジメジメとした梅雨の季節で発生しがちです。
また、湿度が高くてカビの栄養源が多い場所でも、よりカビが発生しやすくなります。
具体的にカビが発生しやすい場所を挙げるとすれば、主に下記の通りです。
- 浴室
- 洗面所
- キッチン
- 窓枠(結露が付きやすい)
- 閉まった状態の押し入れ
上記に挙げた場所については特にカビが発生しやすいため、より注意深く掃除をするようにしましょう。
梅雨のカビがもたらす健康被害について
梅雨のカビには、シックハウス症候群を引き起こす危険性があります。
一度カビが発生すると、空気中にカビの胞子が大量に飛散します。
その胞子を体内に吸い込んでしまうと、過剰性肺臓炎を引き起こしてしまいます。
夏場に起きることが多く別名「夏型過剰性肺臓炎」とも呼ばれ、アレルギー性肺炎の1種とされています。
また、「アスペルギルス」と呼ばれるエアコンやカーペットに発生しやすいカビには要注意。
免疫力が低い人や肺に疾患がある人が吸引してしまった場合、肺に菌糸や血の塊ができ、咳や痰が続くような喘息を引き起こす可能性があります。
ほかにも、カビがアレルゲンとなり、喘息や鼻炎、皮膚炎などを発症することもあるかもしれません。
抵抗力の弱い子どもや高齢者の場合だと、重症化することも度々見られます。
【エリア別】梅雨のカビ対策8選!
ここからは、梅雨のカビ対策についてエリア別で解説していきます。
具体的なエリアとしては、下記の8つが挙げられます。
- 浴室
- キッチン
- エアコン
- 窓周り
- 押し入れ
- 絨毯・カーペット
- インテリア
- その他
それでは1つずつ解説していきます。
浴室
浴室は、湿度や温度が高くなりがちな空間です。
また、カビの栄養分である石鹸や皮脂がたくさんあるため、カビの発生条件が揃っている場所とも言えるでしょう。
そんな浴室のカビを効率よく防ぐためには、入浴後に掃除をするのがベストです。
まずは、壁に飛び散った石鹸や皮脂を温水で洗い流しましょう。
その後、再度壁に冷水をかけて流し、浴室内の温度を下げていきます。
最後に、雑巾や水切りワイパーなどで水分を除去し、換気扇を付けておきます。
キッチン
キッチンは、カビの栄養源となる食べ物が飛び散りやすい場所です。
特に、タイル目地やシンク回り、防水コーキングなどにカビが発生しやすいです。
料理や食器を洗った後は、飛び散った水や食べ物の汁などを綺麗に拭き取っておきましょう。
また、すでにカビが発生してしまっている場合は、カビ取りジェルを使った後に消毒用アルコールを吹きかけておくと効果的です。
エアコン
エアコンのフィルターを何度も掃除しても、嫌なにおいが消えないことってありますよね。
エアコンの内部は、カビが生えやすい場所です。
エアコンの吹き出し口にカビが発生することが、嫌なにおいの原因となっています。
そのため、フィルターを掃除しただけでは不十分と言えるでしょう。
また、汚れが蓄積されていくと電気代も高くなってしまいます。
エアコンのカビ問題を解決するには、2~3年ごとに1回、専門業者にエアコンクリーニング(分解洗浄)を行ってもらうと良いでしょう。
窓周り
窓枠のゴムパッキンは、結露やホコリが溜まりやすくなっており、必然とカビが生えやすくなっています。
カビの栄養分である結露やホコリを定期的に拭き取り、消毒スプレーをかけてカビの発生を予防しましょう。
押し入れ
押し入れは、ホコリや湿気が溜まりやすくなっています。
押し入れはなかなか目が届きにくい場所のため、普段から左右の扉を少し開けて換気しておきましょう。
また、布団はすのこの上に乗せておき、除湿剤を設置すると効果的です。
その後は定期的に布団を外で干し、押し入れ内のホコリを綺麗に掃除しておきます。
絨毯・カーペット
絨毯やカーペットは、常日頃から掃除機をかけるのを心がけましょう。
取りにくい髪の毛などのゴミは、粘着ローラーを用いて掃除します。
また、カーペットの上に物を直置きしないように気を付けましょう。
なるべくすのこの上などに物を置き、カビが広がらないようにしておきます。
可能であれば、3~4年ごとにカーペットクリーニングを実施しておくのも良いでしょう。
インテリア
カビの発生は、家具や内装を傷めるのはもちろん、ダニやアトピー性アレルギーの原因にもなります。
家具に積もったホコリは、早いうちに清掃しておきましょう。
また、壁にぴったり付けて家具を設置するのではなく、5cm程度離して空気の通り道を作っておくのがベストです。
この際、家具の下にすのこを設置して床から2cm程度離しておきましょう。
その他
玄関にある下駄箱は、市販の除湿剤や新聞紙を丸めて入れておくことでカビの発生を予防できます。
また、備長炭シートを用いることで、炭の力で嫌なにおいやホルムアルデヒド臭を吸収してくれます。
梅雨時期にカビ対策をしても発生するときは?
どれだけ対策をしていても、カビが発生してしまうことは珍しくありません。
浴室の場合、樹脂製のタイル目地用ブラシを使い、カビ部分に水をかけながら軽くこすっていきましょう。
これだけでも、カビ汚れが意外と除去できます。
また、市販のクリームクレンザーや業務用酸性クレンザーをつけてこすることで、さらにカビ汚れを綺麗に落とせます。
その後、消毒用アルコールを綿棒などにつけて塗っておくことで、カビの発生を予防することができるでしょう。
これでもカビが綺麗に落とせない場合は、カビ取り剤や台所用漂白剤を使います。
スプレーやハケ、ブラシなどで塗り、指定されている時間待機します。
指定されている時間を待たずにすぐこすっても、カビの除去効果が薄いため要注意。
時間が経過した後は、水で綺麗に洗い流して乾燥させましょう。
この作業を2~3回繰り返し行うことで、大半のカビ汚れを除去できるはずです。
また、キッチンやエアコン、窓周り、家具などのカビは、消毒用アルコールを用いて拭いていきます。
消毒用アルコールが用意できない人は、酢酸スプレーを代用するのも良いでしょう。
梅雨のカビを自力で除去しきれないときは専門業者に依頼しよう!
どれだけ対策や掃除をしてもカビを除去できない場合は、専門業者に依頼することを検討してみましょう。
ただし、梅雨の時期は誰もがカビで頭を悩ませているため、専門業者も年間で一番忙しい時期となっています。
現地の調査を予約するのも困難となっているため、カビに気づいたらなるべく早急に専門業者に相談するようにしましょう。
まとめ
カビは、湿度が高く栄養分が多い梅雨の時期を好みます。
ジメジメとした梅雨の時期にカビ問題で悩まないためには、日頃からどれだけ掃除をしているかが重要になるでしょう。
ホコリや水気が溜まっていると、それだけでカビの繁殖を促してしまいます。
下記に挙げているような場所は特にその傾向が強いため、常日頃から清潔に保つ努力をしておきましょう。
- 浴室
- キッチン
- エアコン
- 窓周り
- 押し入れ
- 絨毯・カーペット
- インテリア
浴室やキッチンなどは、使用後に飛び散っている水分を拭き取っておくだけでも、カビの発生をかなり予防できます。
また、押し入れや下駄箱などには除湿剤を設置し、定期的に扉を開けて換気をしておきましょう。
本記事で挙げているようなカビ対策を実施することで、より効率よくカビの発生を抑止できるほか、カビによる健康被害も回避できるはずです。
ぜひ本記事を参考に、ジメジメとした梅雨の季節を耐え抜いていきましょう。