シール剥がしの方法を解説!失敗しないためのコツとは?!
「シールを剥がす方法が知りたい」
「シール自体は剥がせてもベタベタの粘着部分が残ってしまう」
など、お困りではありませんか?
シール剥がしにはドライヤーや中性洗剤などを使う方法があります。
しかしアイテムとの相性が悪いと、素材が溶けたり変色したりする恐れがあるため注意が必要です。
この記事では、シール剥がしの方法や詳しい手順、粘着部分のベタベタを取る方法を紹介します。
作業するうえでの注意点も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
シール剥がしの詳しい手順と方法を5つ紹介!
シール剥がしにはヘラやスクレーパーがあると便利ですが、身近にあるカードなどでも代用可能です。
初めて作業する方は、手順をしっかり見ながら行いましょう。
それではひとつずつ解説していきます。
ドライヤー
シールの粘着剤は熱に弱い性質のため、ドライヤーで温めると剥がしやすくなります。
濡らしたくない素材に貼られたシールの場合や、洗剤を使いたくないときにおすすめの方法です。
- 一番弱い風量でドライヤーを10~20秒ほど当てて、シールを温める
- シールをゆっくり剥がす
- 冷めて剥がしにくくなったら1と2を繰り返す
シールの端を少し剥がしておき、その粘着部分に温風を当てると上手く剥がれやすいです。
温めすぎると粘着剤が溶けてベタベタになり、かえって剥がしにくくなってしまうので、手で触れられる程度の温度を保ちましょう。
中性洗剤
中性洗剤に含まれる界面活性剤は、粘着力を弱める働きがあります。
食器洗剤やお風呂洗剤など、様々な中性洗剤が存在します。
中性洗剤か分からない場合はパッケージを確認してみましょう。
- シールに直接、中性洗剤を塗る
- ラップで覆って10分放置する
- ヘラやスクレーパーなどでシールをゆっくり剥がしていく
- 洗剤が残らないよう水拭きする
洗剤が残らないよう、剥がしたあとは2〜3回水拭きします。
除光液
マニキュアを落とす除光液には「有機溶剤」と呼ばれるものが含まれており、粘着剤を溶かす性質があります。
臭いがきついため、使用する際は換気を行い、少量ずつ染み込ませてください。
- コットンやティッシュに除光液を染み込ませる
- 1でシールを押さえる
- 除光液が染み込むよう、10~20分ほど放置する
- ヘラやスクレーパーなどでシールをゆっくり剥がしていく
- よく拭き取って水拭きする
プラスチック製のものに除光液を使うと、変色したり溶けたりする恐れがあります。
目立たない場所で試して異変がないことを確認してから使いましょう。
セスキ炭酸ソーダ
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、匂いも少なく環境に優しい素材なのに洗浄力が高い優れものです。
油汚れや皮脂汚れの掃除にも使えるので、さまざまな場面で役立つでしょう。
- セスキ炭酸ソーダを100倍に薄めてスプレーボトルに入れる
- シールにたっぷり吹きかける
- ラップで覆って30分ほど放置する
- ヘラやスクレーパーなどでシールをゆっくり剥がしていく
- セスキ炭酸ソーダが残らないよう水拭きする
- シールの薄い膜が残った場合は、濡らしたタオルでこすって拭き取る
シール剥がし剤
ほかの方法を試しても取れないときなどは、シール剥がし剤がよいでしょう。
シールを剥がすために作られた商品なので、粘着力が強いものでも期待できます。
- シール剥がし剤を吹きつける
- 1~2分ほど待ってから、ヘラやスクレーパーなどでシールを剥がしていく
- 薬剤を拭き取り、しっかり水拭きする
大きなシールや表面がコーティングされているシールの場合は、事前にカッターで切り込みを入れるのがポイントです。
そのまま吹きつけるより早く全体に染み込みます。
使用できる素材とできない素材があるため、商品パッケージをよくご確認ください。
粘着部分のベタベタだけ残ってしまったら3つのアイテムを使ってみよう
基本的には、上記で紹介した方法で粘着部分まできれいに剥がすことができます。
しかし、「もっと身近にあるアイテムでベタベタを取りたい」「ほかの方法はないの?」と感じる方は、以下のようなアイテムを使う方法もあります。
セロハンテープ・ガムテープ
セロハンテープやガムテープは、シールよりも粘着力が強い場合がほとんどです。
粘着部分に貼っては剥がしてを繰り返すと、徐々にベタベタが取れていきます。
粘着面を外側にして輪を作れば、効率的に粘着部分を除去できます。
ただしシールの粘着剤のほうが強い場合や塗装が剥がれやすい素材の場合は、ほかの方法を試しましょう。
消しゴム
消しゴムでこすると、粘着剤を絡め取ったカスが出てきます。
強い摩擦力が発生するため、丈夫で固い素材に残ったベタベタを取るときに向いているでしょう。
力を入れすぎると素材が傷んだり塗装が剥げたりする恐れがあるため注意してください。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジなら、水で濡らして粘着部分をこするだけで簡単に取れます。
ガラスや陶器などの素材に使用可能ですが、研磨剤のような働きをするため、コーティングされているものや光沢のあるものには不向きです。
シール剥がしの注意点・ポイント
シール剥がしの際は、これまでの方法にくわえて以下の2点を覚えておきましょう。
素材によっては使えないアイテムもある
シールを貼っている素材によって、使えないアイテムや洗剤が異なります。
例えば除光液は、プラスチック製のものや木製のものには基本的に使えません。
素材が溶けたり変色したりする恐れがあります。
シール剥がし剤の場合もCD・DVDのケース、一部の洗面台といったスチレン系のプラスチックへの使用は避けてください。
素材が溶ける、もしくは変色する恐れがあります。
ポリプロピレンやポリエチレンのようなプラスチックには使えることが多いです。
素材を傷めずきれいに剥がすためにも、事前に商品パッケージを確認して見えにくい場所で試してから使いましょう。
自動車やバイクのステッカーは専用のシール剥がし剤もおすすめ
この記事で紹介したシール剥がしの方法は自動車やバイクにも対応していますが、これらには専用のシール剥がし剤もおすすめです。
自動車やバイクに貼るステッカーは、簡単に剥がれないよう強力な粘着剤を使っています。
無理に剥がそうとするとボディやガラスを傷付けてしまう恐れがあるため、専用のものを使ったほうが安心でしょう。
シール剥がし剤は、カー用品店などで手に入れられます。
そもそもシールはどうして跡が残るのか?
その理由は、粘着剤の性質が関係しています。
物体と物体は、目では平らに見えても実は凹凸があります。
シールと接着面との間にある凹凸を粘着剤が埋めてくれることで、さまざまな場所にシールを貼り付けることができます。
粘着剤は粘性と弾性があるため、水で濡らしても簡単には落ちません。
また粘着剤は熱や紫外線の影響を受けるため、時間が経つに連れて粘性や弾性を失い、流動性が生まれます。
粘着剤のベタベタはこれが原因です。
さらに時間が経つと今度は固形化してしまいます。
シールの表面は剥がれても粘着部分が残るのは、固形化しているからだと考えられるでしょう。
まとめ
シール剥がしは素材との相性を確認するのが重要です。
パッケージの注意書きを読み、見えにくい場所で試してから作業を始めましょう。
また、シールを貼ってから時間が経つほどベタベタが残りやすいです。
ベタベタが残る場合はテープや消しゴムなども試す、車やバイクであれば専用のシール剥がし剤を使うことをおすすめします。
シールが貼られている素材が溶けたり変色したりする事に気を付けながら、綺麗にシールを剥がしていきましょう。