大掃除を手早く終わらせるコツ!場所別の掃除方法を解説
「年末は忙しいから大掃除を手早く終わらせたい」、「大掃除を効率よく終わらせるコツが知りたい」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
実は、大掃除はコツが分かれば素早く終わらせることができるのです。
この記事では、大掃除を手早く終わらせるコツや場所別の掃除方法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
大掃除を手早く終わらせる5つのコツ
何かと忙しい年末は、大掃除を手早く終わらせたいですよね。
大掃除を手早く終わらせるためには、事前準備や掃除計画などが重要です。
そこで、大掃除を手早く終わらせるための5つのコツについて解説します。
- スケジュールを立てる
「大掃除しよう」と思っても、「何から始めていいか分からない」という人は多いと思います。
大掃除を手早く終わらせるために重要なのは、スケジュールを立てることです。
まずは、スケジュールを立てる前に大掃除で掃除したい場所をリストアップしていきます。
キッチン、洗面所、玄関など場所別に掃除する場所のリストを作り、さらに場所別に細かい掃除内容(キッチンならシンク掃除、ガスコンロ掃除、換気扇掃除、冷蔵庫掃除など)も記載しておくと掃除のやり残しを防止できます。
次にリストアップした掃除個所を確認しつつ、何日で大掃除を終わらせるかを考えましょう。
カレンダーを見ながら具体的に「いつ大掃除を行うのか」を決め、「どの掃除を、いつ行うのか」も決めスケジュールを立てていきます。
できるだけ具体的にカレンダーや手帳などに書き込んでおくと大掃除へのやる気をアップさせることができます。
また、家族で大掃除をする場合には、「誰が掃除をするのか」も記載してください。
- 掃除道具を準備しておく
掃除をしている途中で必要な掃除道具を買いに行くことになると時間が無駄になってしまうので、大掃除で必要になる掃除道具は事前にしっかりと準備しておきましょう。
掃除道具は掃除場所ごとに必要になる物をリストアップし、全体で必要な数を準備しておきます。
掃除を楽にする便利グッズが多く売られているので、時間を節約したい場合は便利な掃除アイテムを積極的に利用するといいでしょう。
必要な掃除道具リスト
一般的に掃除で必要になるアイテムをいくつか紹介します。
洗剤は掃除の場所や汚れの種類によって使い分けると効果的です。
- マスク
- ゴム手袋や軍手
- 雑巾やマイクロファイバークロス
- 使い古しの歯ブラシ
- 新聞紙
- バケツ
- エプロン
- 洗剤(油汚れには酸性洗剤、水垢にはアルカリ性洗剤など)
- 掃除機やホウキ
- スポンジ(メラミンスポンジなど)
- 不用品を処分しておく
大掃除の時間を短縮するのであれば、大掃除を始める前にまずは不用品を整理して処分することが重要です。
大掃除をするときにたくさん物があると掃除のたびに物を移動させる手間がありますが、物が少なければ物を移動する手間が少なくなり掃除がしやすくなるのです。
「不用品がかなり多い」という場合は、大掃除を始める2,3カ月前から不用品処分を始めておかないと、大掃除をする時間が無くなってしまうので注意してください。
また、不用品の処分を始める前に年末のごみ収集日を確認しておきましょう。
自治体によっては年末のごみ収集スケジュールが変更になることがあるため、年内に出た不用品を確実に処分してスッキリするためにも、ゴミ収集スケジュールは確認してください。
- 「上から下」を意識して掃除する
掃除の基本は「上から下」、そして「奥から手前」です。
床を掃除した後に天井を掃除してしまうと上からホコリが落ちてきて、再度床を掃除しなければならない状態になってしまいます。
それでは掃除した時間が無駄になってしまうため、掃除は天井から床の順番で進め、2階建てや3階建ての家では一番上の階から掃除を始めましょう。
また、空間の奥から手前へと一定のルートで掃除することで、同じ場所を何度も掃除してしまうことも防止できます。
- 完璧に掃除しようと思わない
部屋全体・家全体を完璧に掃除しようと思うと掃除にかなりの時間がかかってしまいます。
特に普段掃除をしておらず汚れがひどい場所を掃除すると「予定通りに大掃除が進まない」、「大掃除の途中で疲れてしまった」となってしまう可能性があります。
「せっかくの大掃除だから汚れている場所をすべてきれいに掃除したい」と思う気持ちはわかりますが、あまり完璧に掃除をしようと思わず、妥協点を見つけながら大掃除をしましょう。
また、大掃除に使う時間が取れない場合は、ハウスクリーニング業者に掃除を依頼するのも検討してみましょう。
家全体の掃除を業者に依頼すると高額になりますが、苦手な場所だけ掃除を依頼するだけでも時間的・精神的に楽になりますよ。
ハウスクリーニング業者に掃除を依頼する場合は、希望日に確実に掃除を依頼できるように早い段階で予約をしておきましょう。
【場所別】大掃除の効率的な方法
キッチン、浴室、洗面所などの詳しい掃除方法を場所別に解説します。
掃除する場所ごとに汚れの特徴(油汚れ、水垢など)が異なるので、掃除方法や適した洗剤が異なります。
それぞれの特徴や掃除方法を知って、効率よく大掃除を進めましょう。
キッチンの掃除方法
キッチンは、油汚れと水垢がたまりやすい場所です。
特に油汚れとホコリが混ざりあうと頑固な汚れとなって、掃除が大変になってしまうのです。
キッチンにはシンクやガスコンロだけでなく冷蔵庫などの家電、鍋や食器などの道具など多く掃除する個所が多いため、掃除する順番を考えておくと手早く掃除を終わらせることができます。
キッチン掃除をする時の順番は下記のとおりです。
①換気扇フィルター、五徳などの部品、魚焼きグリルなどの油汚れのひどいものをつけ おきする。お湯にアルカリ性洗剤を溶かして30分から1時間つけておくと油汚れが取 れやすくなります。
②パイプ洗浄剤を排水口に入れて、パイプの掃除をする。パイプ洗浄剤は放置しすぎるとパイプが詰まる原因となるため、取扱説明書をよく読んで決められた時間になったらしっかりと流すようにしましょう。
③冷蔵庫上、棚、照明などのホコリを掃除する。
④冷蔵庫の中、家具の引き出しや棚の中、家電などの拭き掃除をする。拭き掃除は アルコール除菌スプレーで行うと清潔です。
⑤つけおきしていたパーツを洗い、シンクも洗う。
⑥最後に床や冷蔵庫下などを掃除する。
次に掃除個所ごとに掃除方法を詳しく説明します。
シンク
ステンレス製のシンクは細かい傷がつきやすく、傷がつくほど汚れがたまりやすくなります。
ステンレスは横に目が入っているケースが多いため、スポンジなどで左右にこすると汚れが取れやすいです。
また、止水プレートなどでシンクに水をためることができる場合には、シンクに水をためて酸素系漂白剤を大さじ2杯程度入れて2,3時間放置するだけで汚れが取れ、除菌もすることができます。
換気扇
換気扇の汚れの原因は油とホコリです。
取り外してつけ置きができるフィルターやファン以外の場所は、重曹やセスキ炭酸ソーダを使って拭き掃除をしましょう。
重曹やセスキ炭酸ソーダはそのまま使うのではなく、500mlのぬるま湯に大さじ2杯を加えて混ぜ合わせ重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を作って使用します。
作った重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を換気扇にスプレーすることで油汚れを取ることができます。
換気扇の細かい部分を掃除する場合には歯ブラシが便利です。
コンロ
コンロは、油汚れや食品などが熱によってこびり付いてしまう場所です。
ガスコンロの場合は五徳など取り外しができるパーツはアルカリ性洗剤でのつけ置きで掃除をし、取り外しができない場所は重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけて拭き掃除をします。
汚れがひどい個所には、キッチンペーパーの上から重曹水やセスキ炭酸ソーダ水をスプレーし、その上からラップをかけてしばらく放置しておくと汚れが取れやすくなります(IHコンロの焦げ付きや汚れにも効果的です)。
冷蔵庫
冷蔵庫は調味料や食品がこぼれていたり、野菜の泥がついていたりしてカビや雑菌が増える原因となるため大掃除の時には念入りに掃除をしましょう。
冷蔵庫を掃除するためには中の食品をすべて取り出す必要があるため、冷蔵庫掃除の日まではあまり食材を買い足さないようにして、冷蔵庫内を整理しておくと掃除がしやすくなります。
冷蔵庫内に冷凍食品や生ものなどがある場合は、掃除中はクーラーボックスなどに入れて保管しておきましょう。
冷蔵庫内の取り外しができるパーツは取り外し、台所用洗剤を使ってぬるま湯で洗います。
冷蔵庫内はアルコール除菌スプレーを使って清潔なふきんで拭き掃除をし、パッキンにカビがある場合はカビ取り剤を使って掃除をしましょう。
冷蔵庫の外側はホコリがたまりやすいので、上部だけでなく側面や冷蔵庫下も拭き掃除をします。
浴室の掃除方法
浴室は湿度と温度が高くなるためカビが繁殖しやすく、水垢もできやすい環境です。
また、換気扇、排水口、浴槽、シャワーヘッドなど掃除する部分が多く、汚れの種類によって洗剤を変える必要があります。
浴槽掃除をする順番は下記のとおりです。
①パイプ洗浄剤を排水口にかけて、ヌメリやつまりを解消する。パイプ洗浄剤の放置時間は製品によって異なるので使用前に必ず確認し、時間が経過したらしっかりと水で流しましょう。
②パッキンや床などにカビがある場合は塩素系漂白剤を使って、カビを除去する。
③フローリングワイパーなどで天井を拭き掃除する。
④換気扇カバー、シャワーヘッドや洗面器、イス、ボトル類などを洗う。
⑤浴槽や床をスポンジで掃除する。
次に掃除個所や汚れごとに掃除方法を詳しく説明します。
天井
天井は意外と汚れが付きやすいので、「普段の掃除では天井まで掃除しない」という人も、大掃除の時には天井まで掃除をしましょう。
浴室の天井を掃除する場合はイスや踏み台を持ち込んで掃除する方法もありますが、ぬれていると転倒の危険があります。
そのため、フローリングワイパーに雑巾を取り付けて拭き掃除をするようにしましょう。
雑巾で拭き掃除をした後は、仕上げに雑巾やふきんに掃除用アルコールをしみこませて天井を拭くと除菌になります。
カビ
塩素系のカビ取り剤をスプレーしただけでカビが取れない場合には、カビが気になる箇所にキッチンペーパーを置き、その上からカビ取り剤をスプレーしてからラップで密閉してつけおきします。
つけおきする時間が長いほどカビを取りやすくなるので、夜寝る前や外出前などに作業しておくと効率よくカビ取りができます。
カビ取り剤を使った後は、しっかりと水で流しましょう。
水垢
水垢が気になる場所には重曹と水(重曹2:水1)で作った重曹ペーストを塗り、30分程置いてからスポンジでこするときれいに落とすことができます。
また、クエン酸を水に溶かし(水100ccとクエン酸小さじ1/2)てクエン酸水を作り、水垢が気になる箇所にスプレーしてしばらく放置して固めのスポンジでこすると水垢を取ることができます。
水垢が頑固な場合は、水垢が気になる部分にキッチンペーパーを置き、その上からクエン酸水をスプレーしてラップで密閉すると水垢が柔らかくなりやすくなりますよ。
トイレの掃除方法
トイレはキッチンや浴室よりも空間が限られているので、掃除する個所が少ない場所です。
大掃除では便器やタンク周りだけでなく壁や換気扇、天井も掃除しましょう。
トイレ掃除をする順番は下記のとおりです。
①フローリングワイパーなどで天井や換気扇のホコリを掃除する。
②便器の中をブラシなどで掃除する。黒ずみや水垢が気になる場合は適した洗剤を使 う。
③便座や便器の外側、タンク周り、トイレットペーパーホルダーなどを拭き掃除する。
④床の拭き掃除をする。
次に掃除箇所ごとの掃除方法や洗剤について詳しく説明します。
トイレタンク
トイレタンクにはいつも水があるため、カビや水垢ができやすいです。
トイレタンクを開けてみてカビが発生している場合は、中性洗剤とブラシやスポンジで掃除をしましょう。
タンクの蓋部分に水垢ができている場合は、クエン酸を使うことできれいにすることができます。
クエン酸はタンク内のパーツを傷める可能性があるため、タンク内部の掃除には使用しないように注意してください。
トイレタンクがない場合やタンクがあっても開かない作りになっているトイレはタンクの掃除の必要はありません。
便器の黒ずみ・水垢・黄ばみに適した洗剤
便器の黒ずみは酸性の汚れなので、反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使うと黒ずみを除去できます。
アルカリ性の洗剤には市販の塩素系洗剤、重曹、セスキ炭酸ソーダがあり、頑固な黒ずみにはアルカリ濃度の高い市販の塩素系洗剤が効果的です。
水垢はアルカリ性の汚れのため、反対の性質を持つ酸性洗剤(クエン酸や市販の酸性洗剤)を使うと良いでしょう。
また、黄ばみの原因となる尿石も水垢と同じアルカリ性の汚れのため酸性洗剤を使うときれいにできます。
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜると有毒ガスが発生することがあり危険なので、使用する時には説明書をよく読み同時に使わないように気を付けましょう。
洗面所の掃除方法
洗面所は毎日何度も使うので、カビや水垢、手垢、化粧品などの油汚れがたまりやすい場所です。
汚れの種類や掃除個所(排水口や蛇口など)によって掃除方法をかえて汚れを取りましょう。
洗面所掃除をする順番は下記のとおりです。
①パイプ洗浄剤を排水口にかけて、ヌメリやつまりを解消する。パイプ洗浄剤の放置時間は製品によって異なるので使用前に必ず確認し、時間が経過したらしっかりと水で流しましょう。
②パッキンなどにカビがある場合は、塩素系漂白剤を使ってカビを除去する。
③鏡を拭き掃除する。鏡の種類によって使ってはいけない洗剤の種類や掃除道具(スポンジなど)があるので注意しましょう。
④メラミンスポンジなどで蛇口や洗面ボウルの掃除をする
次に掃除箇所ごとの掃除方法について詳しく説明します。
蛇口
蛇口は水垢や皮脂汚れが付きやすくカビが発生しやすい場所です。
汚れがひどくなければメラミンスポンジを使って簡単に汚れを落とすことができますが、水垢がひどい場合にはクエン酸と重曹を使うときれいにすることができます。
水垢がひどい箇所にはキッチンペーパーを置いてその上からクエン酸水(水100ccとクエン酸小さじ1/2)をスプレーし、さらにラップを上から巻いて放置しておくと水垢が柔らかくなります。
しばらく放置した後は歯ブラシなどでこすると水垢が取れますが、それでも水垢が取れない場合は重曹を振りかけて歯ブラシやスポンジでこすってください。
排水口
洗面所の排水口は髪の毛やホコリがたまりやすく、放置するとつまりの原因となるため念入りに掃除をする必要があります。
最初に歯ブラシで髪の毛などのごみや汚れを取り除き、次にパイプ洗浄剤でパイプのヌメリやつまりを取ります。
また、パイプ洗浄剤の代わりに重曹とクエン酸でパイプの洗浄をすることもできます。
この場合は重曹1カップを排水口にふりかけ、その上からクエン酸小さじ2杯と1カップのお湯を混ぜたものをかけます。
重曹とクエン酸が混ざることで発泡するので30分程おいてから水で良く流します。
重曹とクエン酸で発生した泡は無害なので、市販の塩素系のパイプ洗浄剤をあまり使用したくない方は試してみましょう。
窓・網戸の掃除方法
「キッチンや浴室などはこまめに掃除をしても、窓や網戸の掃除は年に1回だけ」という人は多いのではないでしょうか?
窓掃除は何となく後回しにしてしまうことが多い場所ですが、大掃除ではしっかりと掃除しておきましょう。
こちらでは、窓・網戸掃除方法について詳しく説明します。
網戸
網戸掃除は適切な掃除道具をそろえれば手軽に終わらせることができます。
必要な道具は、密度の高いブラシ、スポンジ、雑巾です。
まずはブラシで網戸のホコリをざっと取り除き、次に水を含ませたスポンジで網目の汚れを取ります。
最後に水で絞った雑巾で網戸を拭くだけです。
汚れがひどい場合は、メラミンスポンジを使うと洗剤なしでも網戸をきれいにすることができます。
窓
基本的に窓は水拭きするだけできれいになりますが、汚れが気になる場合は水でぬらした新聞紙で窓を拭くときれいに仕上がります。
それでも汚れが取れないときには、少量の中性洗剤を雑巾に含ませて水拭きをし、洗剤がなくなるまで数回拭きましょう。
サッシ
サッシの汚れはブラシでかきだして掃除機で吸い取り、最後に水でぬらした雑巾で拭けばきれいになります。
汚れがこびりついている時には定規などの硬いもので削り取るようにすると良いでしょう。
ただ、サッシに傷がつかないように様子を見ながら力加減を調整してください。
大掃除のコツをつかんで手早く掃除を終わらせよう
時間がかかりそうな大掃除も、事前にスケジュールを立てたり、掃除道具を準備したりと「大掃除のコツ」をつかんでおけばスムーズに終わらせることができます。
ただ、普段あまり掃除をしていないので汚れがたまっている場合には、思っている以上に大掃除に時間がかかってしまうかもしれません。
普段から掃除に時間をかけられない場合は、掃除代行などを利用して掃除のプロに依頼するのも一つの方法です。