汚部屋の片付けはどうやるの?掃除のコツや注意点
「汚部屋を片付けたい」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
汚部屋に住み続けると害虫が増えたり、異臭がしたりと心身に良くない影響を与えてしまうかもしれないため、早めに片付けることが望ましいです。
汚部屋を片付ける5ステップや汚部屋に戻らないための対処法などを紹介するので、汚部屋の片付けに悩んでいる場合はぜひ参考にしてください。
汚部屋チェックポイント
自分の部屋が汚部屋かどうかを確認するためのチェックポイントや、汚部屋になってしまう原因などを紹介していきます。
汚部屋とはどんな状態なのか
汚部屋とは、床が見えないほど物があふれていたり、コバエやゴキブリなどが部屋の中にいたりするような状態を指すことが一般的です。
天井近くまでごみを積み上げているケースや、玄関まで物で埋められていて中に入ることも難しいというケースもあります。
汚部屋になってしまう原因
住んでいる人の性格や収納スペースの問題、病気などが汚部屋になってしまう原因です。
汚部屋になる理由の一部には、下記のようなものがあります。
- ゴミの出し方やゴミを出す日が分からない
- 物を捨てることに罪悪感があり、物を捨てられない
- ストックがないと不安で物が増えてしまう
- 使ったものを元の場所に戻さないので散らかる
- 買い物をすることでストレス解消をし、買った物は部屋に置いておくだけ
- 片付けが苦手
- 発達障害や精神疾患が原因で片付けられない
汚部屋チェックポイント
チェックポイントのうち1つでも当てはまるものがあれば、汚部屋である可能性が高くなります。
チェックポイントを確認して、自分の部屋が汚部屋かどうかを判断してみてください。
【汚部屋チェックポイント】
- 飲み残しのペットボトルが部屋中にある
- 物が多すぎて探し物が見つからない
- 食べ物を放置しており、異臭がする
- ゴキブリやダニなど虫がいる
- 捨てていないゴミ袋がたくさんある
- 来客のある時しか掃除機をかけない
- 物が多くて窓が開けられない
汚部屋を片付ける5つのメリット
汚部屋を片付けることで様々なメリットを感じることができます。
こちらでは、汚部屋を片付けることで感じることができる5つのメリットについて説明します。
アレルギーや病気になりにくい
汚部屋で物が多い状態では、掃除が行き届かずホコリやゴミが多くなりアレルギー性鼻炎になったり、ダニやカビで皮膚性アレルギーなどの病気になることがあります。
ですが、汚部屋を片付ければホコリやゴミ、ダニなどが減るためアレルギー疾患の防止になります。
害虫や動物がでにくい
床も見えず天井まで物が積み上げられているような汚部屋では、コバエやゴキブリなど害虫が住み着いている可能性があります。
このような害虫は、病原菌や細菌を持っており体調不良の原因となることがあります。
汚部屋片付けて駆除することで健康被害が出にくくなり、害虫に遭遇した時の不快感もなくなります。
異臭がしなくなる
食べ物をそのまま部屋に放置してしまうと異臭がし、部屋で快適に過ごすことが難しくなります。
ですが、汚部屋を片付けることで異臭の元がなくなるので臭いのストレスから解放されます。
また、異臭は近隣トラブルの元にもなるので、円満な近所付き合いを続けるのであれば早めに汚部屋を片付けるよう心掛けましょう。
探し物が見つかりやすくなる
部屋が物であふれていると何がどこにあるか分からず、探し物に時間を取られてしまうことになりますが、汚部屋を片付けて物の量を減らせば必要なものを必要な時に見つけることができるようになるのです。
必要なものを必要な時にすぐに取り出すことができれば、「探し物が見つからずに、同じものを買ってしまう」ということもなくなり、余計なお金を使うこともなくなります。
部屋でリラックスできる
床が物で埋め尽くされベッドや布団の上にも物があるような場合には、しっかりと体を休めることができず心身ともに疲れやすくなります。
汚部屋を片付けることでリラックスできるスペースができるため、体調がよくなりストレスも感じにくくなります。
汚部屋の片付け方法
「汚部屋を片付けたいけれど、何から始めればいいか分からない」という人も多いと思います。
汚部屋を片付けるための5つのステップを紹介するので、片付け方法に悩んでいる人はステップ通りに片付けを行ってみてくださいね。
【ステップ1】道具を準備する
汚部屋を片付けるためには、ごみを捨てる道具や掃除をする道具が必要です。
主に必要になる物は下記のとおりです。
- マスク
- 軍手などの作業用手袋
- スリッパや長靴
- ゴミ袋(市区町村指定)
- 雑誌や新聞紙などをまとめるヒモ
- ガムテープ
- 雑巾
- バケツ
- 掃除機、ほうき、ちりとり
- 洗剤
- 害虫駆除のための「くん煙剤」
汚部屋はホコリが多いため、マスクは重要です。
片付け中にケガをしないために作業用手袋やスリッパ・長靴も用意したほうが良いです。
また、不用品を捨てるためのゴミ袋は必要になるので用意してください。
【ステップ2】害虫を駆除する
汚部屋にはゴキブリやダニ、コバエなどが住み着いていることがあります。
片付け中に害虫に出会ってびっくりしないためにも、先に「くん煙剤」で害虫を駆除しましょう。
「くん煙剤」を使うときには、事前に取扱説明を確認し、安全に使用してください。
【ステップ3】不用品を捨てる
市区町村のゴミの分別に従って、不用品をどんどんゴミ袋に詰めていきます。
市区町村で指定のゴミ袋がある場合は、指定のゴミ袋を使いましょう。
事前にゴミの分別を把握し、明らかにゴミと分かる物からゴミ袋に入れていくとスムーズに作業を進めることができます。
捨てるかどうか迷ってしまうものは、専用の箱などを作り一旦収納しておくと悩みすぎることがありません。
不用品をゴミ袋に詰めたら、市区町村のゴミ出しの日に捨てましょう。
粗大ごみはゴミ処理センターへの予約が必要な場合が多いので、事前に住んでいる地域の粗大ごみ回収方法を確認しておきましょう。
【ステップ4】掃除する
不用品を処分した後は、しっかりと掃除をしましょう。
ゴミで埋もれていた汚部屋の床や壁は変色していたり、カビが発生していることがあります。
まずは掃除機やほうきなどでゴミを取り除き、次に雑巾で水拭きをしていきます。
水拭きで汚れが取れない場合は、中性洗剤を使うと汚れやすくなります。
中性洗剤を使う場合は水拭き後に中性洗剤を塗布し、洗剤がしみこむまで少し時間を置いて最後に軽く水拭きしましょう。
中性洗剤で汚れが取れない場合は、使用上の注意を確認しつつアルカリ性洗剤や酸性洗剤などを使います。
素材を傷つけないように力を入れすぎないこと、場所ごとに適切な洗剤を使うことが掃除のコツです。
【ステップ5】収納する
掃除が終わったら、汚部屋の片付けをして残った必要な物を収納していきます。
収納する物の量と収納スペースを確認し、物が多すぎる場合にはある程度処分して、収納スペースが明らかに少ない場合は収納グッズを購入しましょう。
収納スペースにきちんと物が収まれば、再度汚部屋になる心配もありません。
やみくもに収納グッズを増やしてしまうと物が増えてしまう原因となるため、必要だと思った場合のみ収納用品を買い足すようにしましょう。
汚部屋に戻らないための3つの注意点
せっかく汚部屋を片付けても、また汚部屋に戻ってしまうと悲しいですよね。
汚部屋に戻らないための注意点を3つ紹介します。
ゴミはすぐに捨てる
「ゴミの捨て方が分からない(分別方法が分からない)」、「朝からゴミを捨てるのが面倒」といった理由で汚部屋になってしまったという人は多いのではないでしょうか。
ゴミ捨ての方法が分からない場合は、自治体のゴミ分別方法とゴミ捨ての日をしっかりと確認して、カレンダーでゴミ捨ての日を管理することを意識しましょう。
また、朝からゴミを捨てるのが面倒であれば、ゴミ捨ての日の前日にゴミをまとめて自宅の玄関においておけば、朝は捨てに行くだけなのでゴミ捨てのハードルが下がります。
ゴミをこまめに捨てることを習慣にすれば、再度汚部屋になることはないでしょう。
物を床に置かない
物を床に置くと散らかって見えるため、物は収納スペースにしまうようにするときれいな状態をキープできます。
もし、収納スペースから物があふれだして床に物を置く状態になってしまったら物が増えて過ぎている状態なので、売れるものは売ったり、長年使っていない物は思い切って処分するといいでしょう。
定期的に片付けをする
「気づいたら汚部屋になっていた」ということを防止するためにも、週に1回や月に1回など可能なペースで片付けをしましょう。
片付けをするときには収納スペースに物が収まっているかを確認し、収納スペースから物があふれていたら不要なものを処分したり、必要であれば収納グッズを買い足すなどして床に物が散乱しないように気を付けましょう。
また、捨て方の分からないゴミ(粗大ごみなど)も定期的に確認して、自治体の分別方法に従って処分するとスッキリした部屋を維持できます。
自分で片付けるのが難しい場合は業者を利用する
「どうしても自分で汚部屋を片付けられない」という場合は、不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者などを利用しましょう。
自分で片付けるよりもお金がかかりますが、経験豊富なプロにゴミ出しやハウスクリーニングなどを依頼できるので、早く片付けたい場合や体力的に難しい場合にぴったりです。
こちらでは、業者の選び方や料金相場について説明します。
業者の選び方
数多くの不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者が存在しますが、中には悪質な業者もいます。
しっかりとした業者に依頼するためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
不用品回収や清掃などの実績が少ない業者は技術や責任感が少ない可能性があるため、業者のホームページで実績を確認することが重要です。
ホームページを確認する時には、「料金体系や利用方法が分かりやすいか」なども確認しておくと安心です。
また、メールや電話で問い合わせをした時の対応が丁寧かどうかも重要なポイントです。
ネット上の口コミも確認し、明らかに良くない口コミが多い業者は避けましょう。
業者利用の料金相場
汚部屋の片付けを業者に依頼する場合料金相場(目安)は、1Kでおよそ5-14万円、2Kでおよそ10-20万円です。
ゴミの量や掃除の状況によってはさらに費用がかかります。
不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者で依頼する場合の料金相場を知っておくと、悪質な業者に依頼してしまうということを防ぐことができます。
依頼費用が相場より高すぎる業者も問題ですが、相場よりも費用が安すぎる業者はあとで追加料金を多く請求してきたり、対応が悪いという可能性があるため注意が必要です。
業者を利用する場合には、複数の業者から見積もりを取り、作業金額やサービス内容を比較することが重要です。
見積内容が分かりやすく、追加料金の有無についてもしっかり説明している業者を選ぶようにしましょう。
汚部屋を片付けてスッキリ暮らそう
汚部屋に住み続けると害虫が住み着いたり、アレルギー疾患など体に悪い影響を与える可能性があるため早めに片付けましょう。
汚部屋の片付けは時間をかければ自分でもできますが、体力に自信がない人や片付けに時間を取れない人は不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者に依頼するのも検討しましょう。
業者を利用する場合には、悪質な業者に依頼してしまわないように事前に、しっかりと業者のサービス内容や口コミなどを確認しましょう。
また、定期的に片付けをしたり、こまめにゴミ捨てをすることで汚部屋に戻ってしまうことを防止できます。
物の量に対して部屋が狭く、物をうまく収納できないことが原因で汚部屋になっている場合は、広い部屋に引っ越すことで汚部屋状態を解消できる可能性があります。
収納スペースに困っている場合は、引っ越しも検討してみましょう。