窓のゴムパッキンに生えたカビを除去するには?4つの掃除法と予防策
「窓のゴムパッキンにカビが生えている。一体どう掃除したらいいの?」とお悩みではありませんか。
窓のゴムパッキンのカビを除去するには、酸素系漂白剤や重曹、ゴムパッキン専用のカビ取り剤などを使う方法があります。
カビの状態やサッシの種類によって洗剤選びをしましょう。
この記事では、詳しい方法やその手順、作業するうえでの注意点も説明しているため、初めて行う方も安心して試してみてください。
Contents
状態別!ゴムパッキンのカビ掃除法と使うべき洗剤
ゴムパッキンのカビは、汚れや結露水などを養分にして発生・繁殖しています。
状態に合わせて、以下の方法でしっかりと除去していきましょう。
軽度なカビの場合:中性洗剤
発生したばかりの軽度なカビであれば、中性洗剤でも落ちる場合があります。
【必要な道具】
- 中性洗剤
- 雑巾やウエス
- 消毒用エタノール
【掃除手順】
- カビの生えている部分に中性洗剤を吹きつける
- 5分ほど放置したあと拭き取る
- 水拭き・乾拭きする
- エタノールで殺菌する
頑固なカビの場合:塩素系漂白剤と片栗粉
中性洗剤では取れない場合は、『カビキラー』などの塩素系漂白剤を使います。
そのまま使うとすぐに垂れてしまうため、片栗粉を混ぜてペースト状にします。
【必要な道具】
- 液体タイプの塩素系漂白剤
- ゴム手袋・マスク・ゴーグル
- 片栗粉
- 洗剤を入れる容器
- 歯ブラシや爪楊枝
- ラップ
- 雑巾やウエス
- 消毒用エタノール
【掃除手順】
- 歯ブラシや爪楊枝などでゴムパッキンを掃除する
- 水拭きして汚れを拭き取る
- 片栗粉と塩素系漂白剤を1:1の割合で容器に入れ、ペースト状になるまで混ぜる
- カビの生えている部分にペーストを塗り、ラップで覆う
- 20分ほど放置する
- しっかり拭き取って水拭き・乾拭きする
- エタノールで殺菌する
塩素系漂白剤は、アルコールや酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生して非常に危険なので、注意してください。
十分な換気や保護具(ゴム手袋やマスクなど)の着用も忘れないようにしましょう。
刺激の強い洗剤を避けたい場合:酸素系漂白剤と重曹
塩素系漂白剤などの刺激の強い洗剤を避けたい方は、酸素系漂白剤がおすすめです。
代表的なものとして『オキシクリーン』が挙げられます。
1回で除去できなかった場合は2回、3回と繰り返すことで徐々に薄くなるでしょう。
【必要な道具】
- 酸素系漂白剤
- ゴム手袋
- 重曹
- 少量のぬるま湯
- 洗剤を入れる容器
- 歯ブラシや爪楊枝
- ラップ
- 雑巾やウエス
- 消毒用エタノール
【掃除手順】
- 歯ブラシや爪楊枝などでゴムパッキンを掃除する
- 水拭きして汚れを拭き取る
- 酸素系漂白剤と重曹を大さじ1杯ずつ容器に入れ、ぬるま湯を加えてペースト状になるまで混ぜる
- カビの生えている部分にペーストを塗り、ラップで覆う
- 20分~1時間ほど放置する
- しっかり拭き取って水拭き・乾拭きする
- エタノールで殺菌する
カビの範囲が広い場合:ゴムパッキン用のカビ取り剤
カビの範囲が広い、もしくは手軽にカビ取りをしたいならばゴムパッキン用のカビ取り剤を使いましょう。
ゴムパッキンに塗っても垂れにくいジェル状やゼリー状のものが販売されています。
【必要な道具】
- ゴムパッキン用のカビ取り剤
- ゴム手袋・マスク・ゴーグル
- 歯ブラシや爪楊枝
- 雑巾やウエス
- 消毒用エタノール
【掃除手順】
- 歯ブラシや爪楊枝などでゴムパッキンを掃除する
- 水拭きして汚れを拭き取る
- カビの生えている部分にカビ取り剤を塗布する
- 15~30分ほど放置する(商品指定の時間に従う)
- しっかり拭き取って水拭き・乾拭きする
- エタノールで殺菌する
窓サッシの素材によって使える洗剤が異なる
ゴムパッキンの掃除だけであれば、上記の方法で大丈夫ですが、窓のサッシも掃除する場合は素材によって使える洗剤が異なりますので注意が必要です。
アルミサッシの場合はアルカリ性洗剤が使えません。
腐食したり塗装が剥がれたりする恐れがあるので、中性洗剤もしくは弱アルカリ性洗剤を使いましょう。
木製サッシであればエタノールで掃除するか、専用のカビ取り剤を使います。
窓のゴムパッキン・サッシのカビを予防する4つのポイント
カビをきれいに除去できたら、以下の4つのポイントを意識してカビを予防しましょう。
水拭きするだけでは、かえってカビに栄養を与えることになってしまいます。
掃除する際は必ずエタノールや洗剤を使うのが大切です。
結露をこまめに拭き取る
窓に結露が付着していたら、こまめに拭き取りましょう。
水はカビの栄養源の一つであるため、濡れた状態を長時間放置しているとカビが発生・繁殖する恐れがあります。
週に1回程度はエタノールを吹きかける
週に1回程度、窓のゴムパッキンやサッシにエタノールを吹きかければ、カビ菌の発生を防げます。
濃度が薄まらないよう、結露で濡れている場合は拭き取ってから吹きかけましょう。
その後はよく乾燥させます。
スプレー容器がないときは、布にエタノールを染み込ませて拭いてください。
また、窓のゴムパッキンやサッシは意外にホコリがたまる部分です。
部屋の拭き掃除の際に窓枠もサッと拭いておくと、ホコリがこびりつきにくくなります。
定期的に換気する
季節にかかわらず、定期的な換気はカビ予防に有効です。
換気することで室内と室外の温度差を小さくできます。
冬場であれば結露の予防につながり、夏場であれば室内のジメジメした空気を室外へ追い出せます。
一般的には、1時間に5分の換気を2回行うのが良いとされています。
対角線上にある2つの窓を開けると、効率的に換気できるのでおすすめです。
結露に効果的なアイテムを使う
結露に効果的なアイテムを使うのも一つの方法です。
- 結露防止シート:断熱性を高めて結露の発生を防ぐ
- 結露防止スプレー:薄い膜を貼って結露の水滴を小さくする、水垂れしないようにする
- 結露吸水テープ:結露水を吸収する
上記のような商品はホームセンターや100円ショップで手軽に購入できるため、少しでも手間を減らしたい方は試してみると良いでしょう。
まとめ
窓のゴムパッキンのカビは、結露が原因で発生することがほとんどです。
気付いたらこまめに拭き取り、日頃から換気や掃除をしてカビを予防しましょう。
もしカビが発生してしまった場合は、状態に適した洗剤を使って除去するのが大切です。
また、どうしてもカビが落ちない場合は掃除のプロへの依頼やゴムパッキンの交換も検討してみてください。
ただし賃貸の場合の交換は、必ず管理会社もしくは大家さんへ現状を説明したうえで「どう対処すべきか」「費用はどちら側が負担するのか」を確認しましょう。
カビの胞子を吸い込むと健康被害が出る恐れがあるため、徹底的に除去して安心・安全な暮らしを維持しましょう。