ゴムパッキンのカビは、汚れや結露水などを養分にして発生・繁殖しています。
状態に合わせて、以下の方法でしっかりと除去していきましょう。
発生したばかりの軽度なカビであれば、中性洗剤でも落ちる場合があります。
【必要な道具】
【掃除手順】
中性洗剤では取れない場合は、『カビキラー』などの塩素系漂白剤を使います。
そのまま使うとすぐに垂れてしまうため、片栗粉を混ぜてペースト状にします。
【必要な道具】
【掃除手順】
塩素系漂白剤は、アルコールや酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生して非常に危険なので、注意してください。
十分な換気や保護具(ゴム手袋やマスクなど)の着用も忘れないようにしましょう。
塩素系漂白剤などの刺激の強い洗剤を避けたい方は、酸素系漂白剤がおすすめです。
代表的なものとして『オキシクリーン』が挙げられます。
1回で除去できなかった場合は2回、3回と繰り返すことで徐々に薄くなるでしょう。
【必要な道具】
【掃除手順】
カビの範囲が広い、もしくは手軽にカビ取りをしたいならばゴムパッキン用のカビ取り剤を使いましょう。
ゴムパッキンに塗っても垂れにくいジェル状やゼリー状のものが販売されています。
【必要な道具】
【掃除手順】
ゴムパッキンの掃除だけであれば、上記の方法で大丈夫ですが、窓のサッシも掃除する場合は素材によって使える洗剤が異なりますので注意が必要です。
アルミサッシの場合はアルカリ性洗剤が使えません。
腐食したり塗装が剥がれたりする恐れがあるので、中性洗剤もしくは弱アルカリ性洗剤を使いましょう。
木製サッシであればエタノールで掃除するか、専用のカビ取り剤を使います。
カビをきれいに除去できたら、以下の4つのポイントを意識してカビを予防しましょう。
水拭きするだけでは、かえってカビに栄養を与えることになってしまいます。
掃除する際は必ずエタノールや洗剤を使うのが大切です。
窓に結露が付着していたら、こまめに拭き取りましょう。
水はカビの栄養源の一つであるため、濡れた状態を長時間放置しているとカビが発生・繁殖する恐れがあります。
週に1回程度、窓のゴムパッキンやサッシにエタノールを吹きかければ、カビ菌の発生を防げます。
濃度が薄まらないよう、結露で濡れている場合は拭き取ってから吹きかけましょう。
その後はよく乾燥させます。
スプレー容器がないときは、布にエタノールを染み込ませて拭いてください。
また、窓のゴムパッキンやサッシは意外にホコリがたまる部分です。
部屋の拭き掃除の際に窓枠もサッと拭いておくと、ホコリがこびりつきにくくなります。
季節にかかわらず、定期的な換気はカビ予防に有効です。
換気することで室内と室外の温度差を小さくできます。
冬場であれば結露の予防につながり、夏場であれば室内のジメジメした空気を室外へ追い出せます。
一般的には、1時間に5分の換気を2回行うのが良いとされています。
対角線上にある2つの窓を開けると、効率的に換気できるのでおすすめです。
結露に効果的なアイテムを使うのも一つの方法です。
上記のような商品はホームセンターや100円ショップで手軽に購入できるため、少しでも手間を減らしたい方は試してみると良いでしょう。
窓のゴムパッキンのカビは、結露が原因で発生することがほとんどです。
気付いたらこまめに拭き取り、日頃から換気や掃除をしてカビを予防しましょう。
もしカビが発生してしまった場合は、状態に適した洗剤を使って除去するのが大切です。
また、どうしてもカビが落ちない場合は掃除のプロへの依頼やゴムパッキンの交換も検討してみてください。
ただし賃貸の場合の交換は、必ず管理会社もしくは大家さんへ現状を説明したうえで「どう対処すべきか」「費用はどちら側が負担するのか」を確認しましょう。
カビの胞子を吸い込むと健康被害が出る恐れがあるため、徹底的に除去して安心・安全な暮らしを維持しましょう。