面倒くさい草刈りを簡単に!オススメの道具や正しい草刈りの方法を解説します!
自宅のお庭が雑草で生い茂っていて気になるけど、なかなか重い腰があがらずついつい放っておいてしまう、なんてことありませんか?
刈っても刈っても伸びてくる雑草にはうんざりしてしている方もいらっしゃると思います。
面倒くさい草刈りが少しでも楽になるように、草刈りの時期や方法について解説します。
また、草刈りがスムーズに行える草刈り道具もご紹介します。
Contents
草刈りに適した時期や天候とは?
庭の雑草が伸びてきたのを見て、休みの日に草刈りを始めようと考える方はいらっしゃるのではないでしょうか。
やっとやる気が出たその時に、一気に草刈りを終えてキレイにしたい気持ちはよくわかりますが、実は草刈りには適した時期があります。
時期を考えて草刈りをすることで、年間の草刈りの回数を少なくすることができるかもしれません。
草刈りに適した時期
草刈りに適している時期は、「梅雨に入る前」と「夏の終わり」です。
雑草は刈ってもまた伸びてきます。
しかし、この時期に草刈りを行っておくことで、1年のトータルの回数を減らすことができるのです。
雑草が最も成長する時期は夏です。
梅雨から夏にかけては雨がたくさん降り、日差しもたっぷり浴びるため庭の雑草はグングン成長します。
春から夏にかけて成長した雑草を梅雨に入る前に刈り取ることで、梅雨から夏にかけての成長を落ち着かせることができます。
そして涼しくなってくる頃には雑草の成長が落ち着くので、「夏の終わり」に再度草刈りをしましょう。
夏の間に伸びた雑草を寒くなる前に刈っておくことで、冬の間の草刈りの回数を少なくすることができるのです。
「梅雨に入る前」と「夏の終わり」にしっかりと草刈りを行い、草が伸びたら適宜刈って整えることが草刈りの回数を最小限に、比較的楽に雑草の伸びを抑える事ができます。
草刈りに適した天候
草刈りに適した時期として「梅雨に入る前」とお伝えしました。
梅雨が本格的になる前の雑草が成長した後が適していますが、天候のいい日が続くと地面が固くなってしまいます。
そのため、梅雨が本格的になる前の「雨が降った2、3日後」が草刈りに適した日になります。
雨が降った翌日の晴れた日は雑草の成長が盛んになるため、せっかく刈ってもまたすぐに伸びてしまいます。
雨の後は2、3日待って雑草が伸び切ってから草刈りを行うようにしましょう。
雨の後なので地面が柔らかく、地下茎や球根の雑草を根から取り除きやすくなります。
「夏の終わり」も同様ですが、雨がなかなか降らず地面が固いような場合、散水して土を柔らかくしてから草刈りを行うと良いですね。
作業は午前中の早い時間から開始しましょう。
梅雨前も夏の終わりも日差しが強いので、熱中症には十分に注意してください。
草刈りに必要な準備は?プロも使用する草刈り道具
それでは、草刈りをするときに必要な準備と使用する道具をご紹介します。
「畑や土手などの広い土地を草刈りするならいざ知れず、自分の家のお庭だから簡単な準備で大丈夫!」と侮ってはいけません。
準備を怠って草刈りを行い「二度とやりたくない」とウンザリすることのないように、しっかりと準備して臨んでください。
もちろん広い土地を草刈りする場合も同様に準備が大切です。
草刈り準備その1:服装
服装は思っているよりも大切な準備です。
伸び切った雑草の中から害虫が出てきて、刺されてしまう可能性があります。
また、薄くて鋭い草で露出した肌を切ってしまうことや草刈りの道具で怪我をすることもあります。
そのため、長袖・長ズボン・手袋(滑り止め付き)の着用は必須です。
肌の露出を少なくし、身を守るような服装を心がけてください。
足元もきちんと守ることができるように、しっかりとした運動靴か安全靴を着用します。
草刈り機を使用する場合、小石や草が顔を目がけて飛んでくることもあります。
ゴーグルやサングラスで目を覆って守るようにしましょう。
虫刺されや怪我以外に注意が必要なのは、熱中症です。
長時間外で日差しを浴びる作業になるため、熱中症対策も十分に行なってください。
帽子を被り、白など薄い色のシャツを着ると熱がこもりにくくなります。
水分補給もこまめにできるように準備しておいてくださいね。
草刈り準備その2:道具
草刈りは草刈り機を使用するか、手作業での作業になります。
畑などの広い土地を草刈りする場合には、草刈機を使用すると時間が短縮することができます。
今回は自宅の庭など、手作業で行う場合に使用する道具をご紹介します。
基本道具
- 草刈り鎌
草刈りの基本的な道具です。
鎌にサイズがあります。
草の種類や自分にとって使いやすいサイズを選んでください。
- 剪定用はさみ
その名の通り「剪定するためのはさみ」ですが、草刈りをする際にも便利です。
ツタや笹などの雑草の場合、柵などに絡んでいて鎌が使えなかったり根っこから抜きにくい事があり、この剪定はさみを使うと細かい作業がしやすく便利です。
小さい枝であれば切ることもできます。
- 熊手、レーキ
熊手は手のようになっていて、抜いた草を土や砂利を落としながら集めることができます。
レーキは熊手のような形で鍬のように根を掘り起こすこともできるため、抜いて集める作業ができます。
あると便利!草刈りが格段に楽になる道具
基本道具でご紹介した道具があれば、草刈りは十分に行う事ができます。
さらに、便利な道具を使用することで格段に草刈りの効率が上がり、楽に作業が行えるようになります。
- 三角ホー
その名の通り三角状の刃がついた道具です。
雑草の根ごと掻きとることができます。
刃の使う面を変えると、鍬のように土を耕すこともできます。
柄の長さが短い物もあれば、立って使える長い物もあります。
足腰に負担の多いしゃがんでの作業がつらい方には、柄が長い三角ホーが便利です。
- ねじり鎌
刃を地面にねじ込み、根を土ごとゴッソリ取り除くことができる道具です。
こちらも柄の長い物と短いものがあります。
柄の短いタイプはしゃがんでの作業が大変ではありますが力が入れやすいため、根こそぎ雑草を取り去りたい場合に重宝します。
草刈りのプロでもこのねじり鎌を使用していることも多く、簡単に草刈りが可能です。
- 移動用のイス
長時間しゃがんで草刈りをすると、足腰に非常に負担がかかります。
タイヤのついたタイプの椅子であれば座ったまま移動でき、低い場所の雑草を刈るのがとても楽にできます。
- 立ち草刈りハサミ
草刈り用のハサミにも、様々な形状のものはあります。
立ったままカットできる立ち刈りハサミは、普通の剪定ハサミのようにしゃがみ込んでの作業が必要なく、力も必要ないため女性や高齢の方でも比較的楽に草刈りを行うことができる便利な道具です。
刈り取るポイント!草刈りの正しい方法は?
草刈りはただ力に任せて手で抜いたり、鎌で適当に刈ればいいわけではありません。
雑草の成長を遅らせたり、抜きやすくするポイントを解説します。
草には成長点という成長が始まる部位があり、その成長点を刈ると雑草の成長が抑えられます。
庭の雑草を刈る場合の刈り取るポイント
庭の雑草を刈りたい場合は、成長点を残さないように刈り取ります。
イネ科の雑草は根元に成長点があり、成長点を残してしまうとまたすぐに大きくなってしまいます。
草刈り鎌を土に少し入れるように、根元を刈り取るのがポイントです。
ねじり鎌や三角ホーで根こそぎ取るのも良い方法です。
ねじり鎌や三角ホーは地面をえぐってしまうので、作業の後に地面を直す作業が必要になります。
広葉の雑草は、茎が広がり葉をつける形状に成長します。
成長点は茎が枝分かれする部分です。
その下を刈るようにすると成長が遅くなります。
広葉雑草の成長点は高い位置にあるので、茎が柔らかく刈り取りやすいです。
地下茎を伸ばす雑草(シロツメクサ・ヨモギ・スギナ・ドクダミなど)や球根の雑草(ノビル・ハマスゲなど)は土を掘り、根こそぎ取ることで根絶するようにします。
広範囲、農耕地の雑草を刈るポイント
庭などの作物を育てるつもりのない土地では、景観重視・草刈りの頻度を減らすことを目的にしっかりと根から雑草を抜き、イネ科の雑草も根元で刈り取るようにします。
広い土地、農耕地の雑草の草刈りを草刈り機で行うときのポイントを解説します。
草刈り機での草刈りは「高刈り」
植物の成長点を残さず刈ることで植物の成長が抑えられますが、刈り方を変えることで農耕地のような場所では他のメリットが得られます。
それが「高刈り」という方法です。
イネ科の雑草は根元に成長点があり、広葉の雑草の成長点は茎の分岐点に成長点があります。
成長を抑えるためにと一様に根元から刈ってしまうと、広葉雑草の勢力が抑えられイネ科雑草の勢力が強くなります。
縦に伸びるイネ科雑草の植物がその土地の主勢力になると、すぐに草刈りが必要な土地になってしまいます。
一方、広葉雑草の成長点を残して刈ることで広葉雑草が勢力を増すと縦に伸びる雑草が抑えられ、結果として草刈りの回数を減らすことができます。
広葉雑草が増えると、クモやカエルが生息しやすい環境になるため害虫のカメムシを捕食してくれます。
害虫が減ることで、農薬を減らすことにもつながります。
イネ科雑草の根元は硬く、草刈りが重労働です。
「高刈り」での草刈りは高い位置で刈るため、草が柔らかく必要な力が少なく、作業にかかる時間も短縮できます。
また、草刈り機の刈り刃で石を弾いてしまうこと、地面に食い込むことが減るため、刈り刃の消耗が抑えられます。
「高刈り」の草刈りで「根が浅く張り、柔らかく、背の低い広葉雑草」が増えることで、さらに草刈りの回数が抑えられ労力も軽減します。
広葉雑草は農作物との相性もよく、害虫対策にもなる「高刈り」は試してみる価値のある方法です。
草刈り機で効率よく草刈りを行う方法
- 左右に振りながら進む
草刈り機の刈り刃は「左回り」に回転しています。
そのため「右から左に刈る」ように動かして雑草を刈っていきます。
「右から左」に刈ってまた右に振って戻し「右から左」に刈るようにすると効率的です。
- 地面から5cmほど浮かせるように調整
5cm以上浮かせるのは「高刈り」の方法です。
草刈り機は地面から浮かせて使用するのが基本です。
石や地面に刈り刃が当たると刈り刃の損傷にもつながりますし、石などが飛んで危険です。
- 草が絡まりそうな時は刃の回転数を上げる
草が絡まって刃が止まってしまうのを防ぐために、絡まりそうになった場合は回転数を上げてからまるのを防ぎます。
- 傾斜の草刈りは下から上へ
斜面の草刈りは「下から上」に進んでいきます。
上から草刈りをすると刈った雑草が下に落ちて覆い被さり、草刈り機をスムーズに動かすことができなくなります。
草刈り終了!片付け方法
抜いた草はレーキや熊手で集めます。
集めたままにしておくとそこに虫が湧いてしまうこともありますし、何より見た目が悪いです。
ゴミ袋にそのまま入れて燃えるゴミとして捨てることができますが、それだとゴミ袋がたくさん必要になりかさばります。
ビニールシートなどの上で天日干しにし、十分に乾かしてから捨てるか埋めるとゴミの量を減らすことができます。
米ぬかと混ぜて堆肥にする方法もあります。
まとめ
雑草は少し放置してしまうといつの間にか、草刈りの手をつけることを躊躇するほど生い茂っていることがあります。
今回ご紹介したポイントを抑えて効率よく草刈りをしてみてください。
そうは言っても、草刈りは億劫で大変なものです。
準備から後片付けまで全てお任せすることのできるプロの業者に一度依頼し、キレイに整えてもらうのも一つの方法です。
その後は自力で適宜整えるようにすると、最初から自力で行うより非常に楽になります。
業者のプロの技を上手に取り入れてキレイな状態をキープしましょう。