キッチンの虫対策はコレ!害虫を発生させない方法とは
キッチン周りで、コバエやゴキブリなど害虫の発生にお悩みではありませんか。
害虫を見るのは不快ですし、その対処に頭を悩ませることもあると思います。
今回は、キッチンで発生する害虫に焦点を当て、駆除方法や侵入を防ぐ方法について解説します。
キッチン周りの害虫に悩んでいる方は、是非、当記事を参考に実践してみてください。
Contents
キッチンで発生する害虫
キッチンでよく見かける害虫として、おなじみのゴキブリ、コバエ以外に、コクゾウムシなどが挙げられます。
コバエとはハエの名前ではなく、ショウジョウバエやチョウバエなど小さな羽虫の総称です。
コバエは病原菌を媒介することはないようですが、屋内に存在していると人に不快感を与えます。
また、食品や飲料に集まる傾向があるので、食品や飲料に混入してしまう恐れがあります。
コクゾウムシは穀物を餌にする害虫で、別名「米食い虫」と呼ばれ、家庭では米びつに発生する恐れがあります。
コクゾウムシが発生しても、きれいに除去すればお米は食べられますし、人体に害はないとされていますが、やはり不快感を与えるので速やかな駆除が必要でしょう。
キッチンになぜ害虫が発生するのか
家の中でもキッチンは特に害虫が発生しやすい場所の一つですが、なぜキッチンは害虫が発生しやすいのでしょうか。
害虫の種類別に発生原因を見てみましょう。
ゴキブリの発生原因
ゴキブリは、食品や生ゴミを狙ってどこからでも屋内に侵入してきます。
よく入ってくる場所の一つはキッチンのシンク下です。
それ以外にも、屋内とホースでつながっているエアコンの室外機から入り込むこともあります。
コバエの発生原因
コバエは、生ゴミ、食材、排水口、排水管のヌメリなどが大好物です。
これらが豊富にあるキッチンには、コバエの一種であるショウジョウバエをよく見かけます。
ショウジョウバエは生ゴミなどに卵を産むと、わずか10日で成虫になるので油断していると大量発生につながります。
コクゾウムシの発生原因
お米をオープンな場所に保管しておくと、お米をエサにするコクゾウムシが発生します。
いくら米びつに入れておいても、ご飯を炊くときにふたの開け閉めが面倒だからと、ふたを開けっ放しにしていると、お米はコクゾウムシの餌食になってしまうでしょう。
キッチンで害虫の発生を防ぐ方法
それでは、キッチンで害虫の発生を防止するための、具体的な方法を見ていきましょう。
キッチンの生ゴミ対策について
生ゴミはさまざまな害虫を引き寄せるので、しっかりした対策が必要です。
特に夏場になると、生ゴミにコバエがすぐに集まるので、三角コーナーに直接生ゴミを捨てるのはおすすめできません。
三角コーナーの生ゴミを処分しても、三角コーナーのすき間に生ゴミやヌメリが残ってしまい、たわしでこすって、きれいにしようとしても非常に落としにくいからです。
若干費用はかかってしまいますが三角コーナーに水切りネットをセットし、水切りネットごと生ゴミを処分すれば、三角コーナーに残る生ゴミの大部分を取り除けます。
ただし、ネットのすき間を抜けて三角コーナーに付着してしまう生ゴミやヌメリがあるため、水切りネットを使っていたとしても、三角コーナーの掃除はこまめに行って清潔を維持してください。
定期的に台所用の漂白剤で洗浄すると、より清潔な状態を保つことができます。
また、生ごみがまだ少ないからと三角コーナーのゴミを放置するのはやめましょう。
匂いで害虫を引き寄せてしまいます。
少なくとも一日一回は、水切りネットごと生ゴミを処分するようにしましょう。
もし、魚をさばいた時に出る内臓のように傷みやすいゴミは、三角コーナーに捨てず、すぐに密閉して捨てるようにします。
さらに徹底的に対策したい場合は、生ゴミに消毒用のアルコールを吹き付けておくと尚良いです。
そして、自治体のごみ収集日まで生ゴミを家庭で保管する際は、匂いが漏れないように必ずふた付きのゴミ箱で保管するようにしてください。
ふた付きのゴミ箱に保管していても、どこからともなくコバエは侵入してくるので、ゴミ箱は屋外に保管するのがおすすめです。
見落としてがちな排水口
水切りネットや三角コーナーの目をすり抜けた生ゴミやヌメリが排水口に残っていると、害虫が発生する要因になり得ます。
排水口の中ぶたを外して、できるだけ奥まで丁寧に掃除しましょう。
パイプクリーナーや漂白剤を使うのがおすすめです。
熱湯を流すのも排水口にいるコバエやコバエの卵を駆除できますが、排水管多くは樹脂製で熱にあまり強くないため、排水管が樹脂製の家庭は熱湯の使用はやめておいた方が良いでしょう。
食べ残しや飲み残し対策について
食事の食べ残しを卓上に放置したり、食べ終わった食器をシンクに置きっぱなしにしたりと、片付けを後回しにするのも、害虫を呼び込んでしまう原因の一つです。
食事が終わったら速やかに食卓を片付けて、手早く洗い物を済ませましょう。
ジュース類の飲み残しも、そのまま放置しておくと容器に残った内容物に虫が寄ってきます。
ビン、缶、ペットボトル類は捨てる前に、中を水でしっかり洗い、内容物を完全に除いてからふた付きのゴミ箱に捨てるようにしましょう。
また、調味料などをこぼしてしまったらすぐに掃除するようにしましょう。
こぼれたことに気づかずに、いつの間にか害虫が大量発生していたなどということも起こり得ます。
調味料を置いている場所などは、調味料がこぼれていないか、こまめに確認しましょう。
食品の保管について
前述の通り生ゴミは害虫の格好のエサですが、傷んでいない通常の食品であっても虫は寄ってくるので、食品の保管方法にも気を使う必要があります。
例えば小麦粉やパスタなど、常温保存が可能な食品を、そのままの状態で放置するのは好ましくありません。
しっかり輪ゴムで口元を留めるか、密閉できる容器に移し替えて保存しましょう。
容器内の湿度が上がらないように乾燥剤を入れたり、食品用の防虫剤を入れたりしておくとさらに防虫効果を得られます。
また、冷蔵不要な食品でも冷蔵庫で保存すると防虫対策として効果的です。
隙間をふさぐ
屋内に害虫のエサがあると、害虫は外から家の隙間を通って侵入してきます。
害虫のエサとなるものを除去するだけでなく、害虫の侵入経路を塞ぐのも効果的です。
最近の家屋は断熱効果を高めるため密閉性が向上していますが、それでも害虫にとって十分な大きさの隙間が残っています。
この隙間を一つずつ丁寧に塞ぐことで、害虫の侵入を防げるようになるでしょう。
例えば夏場は窓を開ける機会が多くなりますが、網戸をしているからといって安心はできません。
網戸をきちんと閉めたつもりでも、網戸と窓枠にわずかな隙間が生じて、その隙間から虫が侵入することがあります。
網戸をしっかり閉めても隙間がある場合は、隙間テープを貼れば害虫の侵入対策になります。
また、網戸の網目が大きいと小さいコバエが通り抜けることもあるので、網の目が小さい網戸に交換したり、虫を寄せ付けない防虫スプレーを吹きかけたりするのも良いでしょう。
網戸周りの防虫対策用に様々な商品が売られているので、目的に応じて使い分けてください。
観葉植物にも要注意
屋内に観葉植物を置いていると、観葉植物が虫を引き寄せてしまう可能性があるので要注意です。
有機物が豊富に含まれる腐葉土や有機肥料を用いると、コバエが繁殖しやすくなります。
そこで、土の表面をバーミキュライトのような無機物に変えることで、虫が繁殖しにくくなります。
また、観葉植物の水やりも必要以上にしないことが大切です。
水をやりすぎると土が常に湿った状態になって植物の根が腐るだけでなく、濡れた有機物を求めてコバエが集まる恐れがあります。
植物が必要とする水の量を正しく把握し、必要以上に水をあげすぎないようにしましょう。
ペットも虫発生の原因に
屋内でペットを飼っている人はさらに注意が必要です。
例えば犬の散歩から帰って屋内に入るときに、ダニやノミと言った、上記以外の害虫を外から持ち込んでしまう可能性があるからです。
外から帰ってきたときは、ブラッシングでしっかり虫を落として屋内に入れましょう。
また、ペットフードにも虫が寄ってくることがあるので、人間用の食品と同様に密封保管するなど管理にも注意が必要です。
どうしても害虫を駆除できないときは
多くの害虫は、生ゴミをすぐに捨てるなど清潔を保つことで、発生を予防できます。
しかし何度害虫を駆除してもまた発生するようであれば、設備の破損や排水管のトラブルなどが生じている恐れがあるので、害虫駆除のプロに見てもらい発生原因を特定するのが良いでしょう。
害虫が侵入するわずかな隙間やひび割れなど、素人では見つけにくい欠陥を見つけてくれ、必要な対策を提案してくれるはずです。
場合によってはリフォームが必要になることもあるので、プロの目で調査をしてもらうと良いでしょう。
まとめ
今回は、キッチンに発生する虫対策の方法を解説しました。
屋内で虫を見つけると非常に不快なので、発生した虫を駆除するのではなく、いかに虫を寄せ付けないかを考えることが重要です。
基本的には清潔を維持すれば虫は寄ってこないので、こまめに掃除を行い、虫が寄ってくる要因を排除してください。
もし、いくら駆除しても虫が発生するようであれば、早めに専門業者に発生原因を調べてもらい、駆除だけでなく根本対策を施してもらいましょう。