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コラム

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竹の伐採方法とは?自分でもできる?伐採や伐倒を安全に行う方法について解説

伐採前の竹林

「所有している竹林を伐採して整備したい」

「竹ってどうやって伐採すれば良いの?」

竹林を所有している地主のなかには、このような悩みを抱えている人もいるでしょう。

竹はそのまま放置しているとどんどん増えていき、後々伐採などの手入れが大変になっていきます。

今回は、竹を安全に伐採する方法について詳しくまとめました。

竹林をきれいにしたい、竹を伐採したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

竹林を放置することで起きる竹害とは

放置された竹林

竹はかなり速いスピードで成長し、日光が届きにくくなることから他の植物の成長を妨げてしまうほどです

横に広がる性質をもつ地下茎により、雑草のような勢いで増えていくのも竹の特徴です。

竹やタケノコを伐採しても枯れるまでに数年かかるため、竹林の管理は重労働といえます。

しかし、竹林を放置したままでいると以下のような竹害が出る可能性があるため、適切に管理しておかなければなりません。

日光が遮断されて竹が倒れる危険がある

竹林の手入れをしないままでいると、日光が届かなくなり竹が腐って倒れてしまう危険があります。

竹が密集して生えていることで日が差し込まない状態が続き、竹は弱っていってしまうのです。

その結果、竹林の中に倒れた竹が地面を塞いでいるという事態も起こりやすいです。

獣の住処になる

放置された竹林は、獣の住処にもなりやすいです。

イノシシやアナグマといった動物が竹林に住み着くことがあります。

春になるとタケノコが食い荒らされるなどの被害も出るでしょう。

竹が密集した竹林は人や天敵に見つかりにくくなるため、絶好の住処となってしまい獣害に繋がる場合があるのです。

参照:千葉県 イノシシの被害を減らすためには竹林対策が必要

土砂災害が懸念される

竹林が山の斜面に広がっているところでは、土砂災害のリスクが高まるため危険です。

地下茎を広げながら育っていく竹ですが、この地下茎は地表30㎝ほどのところに集中しています。

ここから、30㎝以上の深さをつなぎとめておくことはできないので、土砂崩れが起きたときは竹数本などではなく竹藪ごとごっそりと崩れて被害が拡大する場合があるのです。

また、地下茎は竹の他の部位よりも早く枯れる特徴があるため、土を支えておく力が弱まり土砂崩れを起こしやすくなります。

特に、荒れた竹林では新しい地下茎が伸びにくいことから、土砂崩れが起きているところもあります。

山の斜面にある竹林を放置すると、土砂崩れを起こすことがあるので注意したいです。

竹の伐採に適している時期は秋から冬

冬の竹伐採

まずは竹の伐採に適している時期を知ることから始めましょう。

竹の伐採は秋から冬にかけて伐採するのが良いとされており、11月~3月頃が目安となっています。

この時期に伐採すべきなのは、次のような理由からです。

秋から冬の竹は切りやすい

秋から冬の竹は、軽くて切りやすいという特徴があります。

竹はこの時期、休眠期に入っており、たくわえている水分量が少なくなるためです。

水分量が少ない状態だと伐採しやすく、比較的軽いため作業しやすいというメリットが挙げられます。

雑草が少なくなるので作業しやすい

秋から冬にかけては、竹林の中に生えている雑草が少なくなります。

足元が見えやすいため歩きやすく、伐採作業もしやすくなるのがこの時期です。

伐採のタイミングを工夫すれば少しでも快適に伐採作業ができるでしょう。

虫や動物が少ないので安心

竹林には、蚊や蜂、蛇などの生き物が潜んでいます。

春先から夏にかけては、生き物たちの活動が活発になるので刺されたり噛まれるリスクが高まります。

一方、秋から冬になると生き物の活動が鈍くなり数が減るため、竹の伐採に適しているといえるのです。

竹藪には何が住み着いているかわからないので、生き物が少なくなる秋から冬に竹の伐採をするのがおすすめです。

竹の伐採方法について

竹の伐採のプロ

竹を伐採する手順としては、多くの工程があるわけではありませんが、足場や頭上の安全を確保した状態で作業に取り掛かれるようにしましょう。

竹を伐採する方向を決める

最初に、竹を伐採する方向を決めます。

どの方向に向かって竹を倒すのかを考えることは、とても重要なことです。

適当に切り倒せば大怪我や事故につながる可能性があり、作業効率も悪くなります。

安全に作業するためには以下のポイントに注意しながら、竹を伐採する方向を決めてみてください。

  • 他の竹や障害物がない方向
  • 竹がすでに傾いている方向
  • 切り倒した竹を搬出しやすい方向
  • 斜面の場合は竹が滑り落ちない方向へ

他の竹や障害物がない方向

どの方向に向かって竹を切り倒せば良いか悩んだときは、他の竹や障害物がない方に向かって伐採してみましょう。

倒す先に建物などの障害物があると竹が途中で引っかかってしまい、その竹を取り除く作業に時間を取られてしまいます。

引っかかってしまった竹を放置したまま作業を続けるのも、いつ倒れてくるかわからないため危険です。

無駄な作業や怪我、事故の危険を回避するため、竹を切る方向は慎重に見極めましょう。

竹がすでに傾いている方向

伐採しようとしている竹がすでに傾いている場合は、その方向に向かって切りましょう。

傾いている竹が太い場合は重さもあるため、倒す向きを変えることは難しいです。

なのですでに傾いている方に向かって伐採していきましょう。

ただし、切り倒した先に障害物があるときは、倒す方向を変更しなければなりません。

周りの状況をよく見ながら、竹を伐採する方向を考慮することが必要です。

切り倒した竹を搬出しやすい方向

どの方向に向かって竹を倒すべきか迷ったときは、障害物の有無や竹の傾き具合を確認するだけでなく、切り倒した竹が搬出しやすいかどうかもチェックしておくと、伐採後の作業がはかどります。

無作為にあらゆる方向に向かって切り倒してしまうと、伐採した竹を運び出す時に大変です。

竹をどこの場所に集めるのか、その場所にたどり着くまでの導線を考慮しながら切り倒す方向を考えましょう。

切った竹は、根っこ部分を持って引っ張っていくことになるので、根元が竹を集める場所の方に向いていると作業しやすいです。

斜面の場合は竹が滑り落ちない方向へ

竹林の状態によっては、竹が山の斜面に生えていることもあるでしょう。

そのような場所で竹を伐採するときは、切った竹が斜面を滑り落ちていってしまわないよう、切り倒す方向を考えなければなりません。

伐採した竹が斜面を滑っていくと、人や建物にぶつかる恐れがあり危険を伴います。

斜面を滑っていってしまわないよう、斜面に向かって横や斜め下の方向に竹が倒れるよう伐採する方向に気を付けてみてください。

倒す方の幹に受け口を作る

どの方向に向かって伐採するのが安全か確認できたら、倒す方側の幹に受け口を作っていきます。

直径の大きい竹を切るときは、簡単には伐採できないので受け口を作ってから切っていくことになります。

受け口とは、倒す方向に入れる切り込みのことです。

受け口の深さは竹の直径の4分の1以上、角度は30~45度が目安となります。

先に受け口を作っておくと、予定通りの方向に竹を伐採することができます。

受け口の作り方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 倒す方側の幹に水平方向に切り込みを入れる
  2. 水平の切り口の5㎝ほど上から斜め下に向かって、30~45度くらいになるように切り込みを入れる

受け口を作る位置は、地面から数十㎝上にしましょう。

さらに、節部分を避けて受け口を作ることもポイントです。

節のすぐ上で受け口を作っておくと、伐採した後の切株に雨水が溜まりにくくなるためボウフラの発生を予防できます。

受け口の反対側に追い口を作る

受け口を作ったら、次に反対側に回って追い口を作りましょう。

追い口は、受け口の高さの3分の2くらいのところに作っていきます。

このとき、受け口と追い口との間に竹の節を挟まないようにしてください。

追い口を作るときの方法は、以下をご覧ください。

  1. 追い口を作る場所に水平に切り込みを入れる
  2. 空いている方の手で竹を倒す方向へ押す
  3. 切り込みがきちんと入ると傾き始めるので、作業を一旦止めて竹が倒れる方向が安全か再度確認する

退避する

追い口を作ると、竹が少しずつ傾き始めます。

この段階で、作業している人は退避しましょう。

竹が倒れるときに引っ張られた幹が避けて、思わぬ方向に跳ねてくる恐れがあります。

倒す方向をあらかじめ確認しておいたけれど、他の木に竹が引っかかってしまったときは、むやみに作業を続けるのはやめましょう。

竹が地上に倒れてくるまで作業を中断してください。

しばらく待っても竹が倒れてこないときは、数人で根元を抱えて反対側に引っ張り出しましょう。

伐採の途中に他の木に竹が引っかかってしまうのは「かかり木」といい、とても危険な状態です。

かかり木の処理をしているときに死亡する事故も起きているので、慎重に作業する必要があります。

かかり木を起こしてしまったら、安全を重視して専門業者に相談しましょう。

竹を伐採するのに必要な道具

竹を割るための鉈

竹を伐採する際には、まず必要な道具を揃えることから始めましょう。

以下の道具があると、竹林に生えている竹を効率的に伐採していくことができます。

ノコギリ

竹の伐採に欠かせない道具が、ノコギリです。

このとき、竹用のノコギリを用意するようにしましょう。

繊維が強い竹を伐採するためには、普通のノコギリだと刃が挟まって抜けなくなるトラブルが起こりやすいです。

竹用のノコギリであれば刃先が丈夫に作られているので、快適に竹を切り倒していくことができます。

刃の目が細かく作られているため、切ったときの断面がきれいなのも特徴です。

竹林でも比較的細い竹が生えているときは、斧で伐採していくことができます。

ひと振りで切ることができる斧があると、効率よく竹を伐採していくことができるでしょう。

斧は、細い竹を伐採するときだけでなく、枝を切り落とす際にも使用できます。

また、竹の切株を少しでも早く枯らしたいときに、斧で切株に数ヵ所切り込みを入れておくと腐食を早めることが可能です。

竹の手入れ以外にも斧は様々なシーンで使用できるので、常備しておくと良いでしょう。

チェーンソー

竹の伐採には、チェーンソーがあると作業が順調に進みます。

最近は手軽に使えるタイプのチェーンソーもあるので、1つ持っておくと竹の伐採以外でも使用できるでしょう。

竹林が広く、多くの竹を切り倒さないといけないという状況ではチェーンソーがあると便利です。

竹を伐採するときだけでなく、切った竹を細かく切断するときにもチェーンソーがあるとスムーズに進みます。

充電式や音が比較的静かなチェーンソーもあるので、竹を伐採するときに用意しておくと良いでしょう。

ナタ

伐採した竹の枝を取り除いたり、竹を割る必要があるときに活用できるのがナタです。

ナタには両刃と片刃がありますが、竹を切るときには両刃がおすすめです。

両刃の方がより分厚く丈夫なので、竹の枝を切りおとすなどの作業のときに快適に使用できます。

植木を剪定するときなどにも使えるため、庭の手入れが必要な状況の場合は持っておくと良いです。

カマ

竹についた枝や笹の葉を切るときにあると便利なのが、カマです。

草刈りや草抜き用のカマで良いので、1つ持っておくと竹の伐採時以外にも利用できるでしょう。

手に持ちやすく使いやすいと感じるカマを見つけて、竹伐採のときに使ってみてください。

竹を伐採した後に必要な作業とは?

竹の切り株

竹は、伐採してそのまま放置しているわけにはいきません。

一ヵ所に集めるなどして、整理しておく必要があります。

その他にも、竹を伐採した後に必要な作業があるので確認しておきましょう。

切株を処分する

竹を伐採した後には、切株が残ります。

切株はそのまま放置しておくとやがて枯れていきますが、枯れるまでには時間がかかります。

害虫が住み着く恐れもあるので、できるだけ早く処分してしまった方が安心です。

切株を早く枯らすためには、ナタで切り込みを入れておきましょう。

そのまま放置しておくよりも、早く枯れていきます。

枯れた切り株は、手で引っ張れば簡単に抜けるので、片付けやすいです。

竹をゴミとして処分するなら自治体の方法に従う

伐採した竹をゴミとして処分するときは、各自治体のルールに従って捨てるようにしましょう。

自治体のゴミの分別方法や一覧を見たり、直接電話で問い合わせるなどして、竹を処分できるのか、何ゴミに分類されるのかを調べておいてください。

竹はサイズが大きくて虫が付いている可能性もあるので、運搬する際は軽トラックなどがあると便利です。

竹を伐採するときの注意点

竹を伐採する時の注意点

竹を伐採するときは、切り倒す方向や手順を細かく確認して、安全に作業を進めていかなければなりません。

その他にもこんな注意点に気を付けながら、伐採に取り掛かるようにしましょう。

親竹を切るかどうか考える

竹林には、地下茎がありそこから竹が生えてきています。

地下茎があるため、竹が密集して生える竹林が出来上がります。

この地下茎は複雑な生え方をしているので、適当に伐採してしまうと親竹を切ってしまうことにもなるので注意が必要です。

きれいな竹林をある程度残しておきたいと考えている場合は、親竹を伐採しないようにしましょう。

竹林の状態を考え、伐採の仕方を工夫することが大切です。

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竹の伐採は安全を確保して正しく行なうことが大切!竹林に関するお悩みは便利屋にご相談ください

竹の伐採に来た便利屋

竹林は、生えてくるタケノコを放置していると瞬く間に竹が密集した空間となってしまい、日光を遮ったり獣の住処となったり、土砂災害が懸念されるなど、防犯上不安になります。

タケノコ掘りはもちろん、竹を伐採するにあたっても、必要な道具や手順などを細かく確認した上で慎重に作業しなければなりません。

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