クエン酸を使った掃除の効果とは?クエン酸の使い方と注意点について解説
「クエン酸って掃除にはどんな効果があるの?」
「クエン酸で掃除する方法について知りたい」
毎日過ごす家の中、特にキッチンやトイレ、お風呂などの水回りは使う頻度が多いため、こまめに掃除をしてきれいな状態を保ちたいです。
掃除に活用できるアイテムとして、重曹やセスキ炭酸ソーダと一緒に100円ショップなどに並んでいることが多いクエン酸ですが、正しく使うことで快適に掃除を進めることができます。
そこで今回は、クエン酸を使った掃除方法について詳しく解説します。
クエン酸がどのような汚れを落としてくれるのかという効果から注意点も記載していくので、ぜひご覧ください。
Contents
クエン酸とはどんな汚れを落としてくれる?
食品にも含まれているクエン酸とはどのようなものなのでしょうか?
掃除で使う場合どんな汚れを落としてくれるのかも知り、掃除の際に活用してみましょう。
クエン酸とは
クエン酸とは、レモンやみかん、梅干しなどに含まれる酸味成分の一つです。
粉末状で無味無臭のクエン酸は、薬用・食用・工業用と3種類に分けられます。
掃除に使うクエン酸は工業用であり、人体に影響がなく安全です。
そのため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用できます。
ドラッグストアやホームセンターなどでは粉末状になったものが販売されており、合成洗剤を使わずに掃除ができるという点から人気を集めています。
クエン酸が得意とする汚れ
汚れを落とすためには、汚れの逆の性質で中和しなければなりません。
クエン酸は酸性の性質をもち、アルカリ性の汚れをきれいに落としてくれる効果があります。
アルカリ性の汚れにクエン酸を使うことで、汚れが中和されて落ちやすくなるという仕組みです。
クエン酸が得意とする汚れは、以下の通りです。
- 水垢
- 石鹸カス
- 尿石
- アンモニア臭
クエン酸が苦手とする汚れ
油汚れや皮脂汚れといった酸性のものは、クエン酸できれいに落とすことができません。
また、黒カビを漂白する力もないため、黒カビ汚れも落とせません。
このように、クエン酸には得意とする汚れと苦手とする汚れがあることを知り、汚れの性質に合わせて使い分ける必要があります。
クエン酸の使い方
クエン酸は粉末状で販売されているため、掃除する箇所や汚れの状況に応じてスプレーやペーストを作って使用します。
クエン酸の使い方を押さえて、掃除の際にさっそく手作りしてみましょう。
クエン酸スプレー
クエン酸スプレーとは、水とクエン酸を混ぜたものです。
100円ショップなどで売っているスプレーボトルを用意すれば簡単に作ることができます。
分量や作り方は、以下をご覧ください。
~用意するもの~
- クエン酸 小さじ1杯
- 水 200ml
- スプレーボトル
~作り方~
- スプレーボトルの中に、クエン酸と水を入れて混ぜたら完成。
よりしっかりと汚れを落としたいときは、水ではなく40℃前後のぬるま湯にしておくとおすすめです。
掃除する前にクエン酸スプレーを作っておけば掃除が楽になります。
クエン酸スプレーは、細かい場所に吹き付けて掃除したいときに便利です。
クエン酸ペースト
クエン酸スプレーでは落ちない頑固な汚れには、クエン酸ペーストがおすすめです。
5mlの水に大さじ3杯のクエン酸を加えるだけで完成で、どろっとしたペーストになればOKです。
しばらく時間を置いて汚れを浮かしたい、長年の汚れをすっきり落としたいというときはクエン酸ペーストを用意してみましょう。
【場所別】クエン酸を使った掃除方法
クエン酸スプレーやクエン酸ペーストの作り方が分かった次に、場所ごとにどのように掃除していけば良いのか解説します。
手順やポイントを押さえて、クエン酸パワーで汚れを落としていきましょう。
キッチン
キッチンでは、以下のような場所でクエン酸を使用できます。
- シンクや蛇口
- 食洗機
- 鍋の焦げやサビ
それぞれの場所でどのようにクエン酸を使っていけば良いのか見ていきます。
シンクや蛇口
クエン酸スプレー、キッチンペーパー、ラップを用意してクエン酸でパックをしていきます。
汚れが気になる箇所にクエン酸スプレーを吹き付け、その上にキッチンペーパーとラップを貼り付けてください。
1時間ほど経過したらこすり洗いしながら水で流していくと、水垢や石鹸カスなどが落ちます。
食洗機
食洗機のお手入れにも、クエン酸を活用できます。
やり方はとても簡単で、食洗機の洗剤を入れる場所にクエン酸を大さじ3杯ほど入れたら、お手入れコースに設定して回すだけです。
自動で掃除をしてくれて水垢などの汚れが落ちるので、手軽に食洗機のお手入れができます。
鍋の焦げやサビ
調理器具の鍋やフライパンは、使っているうちに焦げがついたりサビてくることがあります。
スポンジや食器用洗剤では落ちてくれない、頑固な汚れです。
そんなときは、クエン酸スプレーを鍋に吹き付け、キッチンペーパーとラップを使ってパックしてみましょう。
しばらく時間を置いてからこすり洗いをすると、焦げやサビが落ちていきます。
キッチンでの除菌や臭いにも効く
まな板の除菌や、生ゴミの臭いを抑える際にもクエン酸を活用できます。
まな板は使い終わった後にクエン酸スプレーを吹き付けておくだけで、生ゴミにはクエン酸を粉の状態で振りかけてみましょう。
生ゴミは水分が加わることで臭いが発生しやすくなるので、スプレーではなく粉状のクエン酸をかけるのがコツです。
お風呂や洗面所
お風呂や洗面所の以下のような場所は、クエン酸できれいにすることができます。
- 鏡
- 壁や床
- 浴槽、小物
- 排水溝
鏡
お風呂や洗面所の鏡には、どうしても水垢がつきやすいです。
この水垢をすっきり落としてくれるの方法がクエン酸パックです。
クエン酸スプレーを吹き付け、キッチンペーパーとラップを貼ったら1~2時間ほどおきます。
時間が経過したら、剥がしたラップを使って鏡を磨いてみてください。
1回で水垢が落ちない場合は、何度か繰り返すことで少しずつきれいになっていきます。
壁や床
石鹸カスが付いていることがあるお風呂の壁や床には、鏡のときと同じくクエン酸パックで汚れを取り除いていきましょう。
パックを外した後はスポンジでこすり洗いします。
浴槽、小物
浴槽や洗面器などの小物類、いつも清潔に保っておきたいものです。
浴槽を掃除するときは、残り湯でも良いのでお湯をためておきます。
お湯の中にクエン酸を1カップ入れ、椅子や洗面器なども浴槽に入れて漬け置きしましょう。
しばらく時間を置いてから水を流し、スポンジでこすり洗いするとよりきれいになります。
浴槽と小物を同時に掃除できる方法なので、効率よく実践できます。
排水溝
排水溝に溜まっているゴミを取り除いてから重曹を振りかけて15分ほど放置し、その後クエン酸を溶かしたお湯を適量ふりかけましょう。
その上から水を流すと泡が出始めて、排水溝の汚れを落とすことができます。
キッチンの排水溝でも試せる方法なので、ぜひ実践してみてください。
トイレ
トイレ掃除の際にも、クエン酸は活用できます。
主に、トイレのこんな汚れを落としてくれます。
- 便器の尿石
- 水垢
- 壁、床
それぞれの場所をどのように掃除していけば良いのか、順に見ていきましょう。
便器の尿石
便器の尿石は、クエン酸ペーストを作って使うときれいになります。
尿石が気になる箇所にクエン酸ペーストを塗り、ブラシでこすりながら落としてみましょう。
尿石は一度の掃除で落とすのが難しいことが多いので、クエン酸ペーストを使ってこまめに掃除するのがおすすめです。
水垢
便器内の水が溜まっている箇所に輪のように水垢ができている場合も、クエン酸を使って除去できます。
水垢を落としたいときは、クエン酸スプレーを便器内に吹き付けてトイレブラシで軽くこすると良いです。
壁、床
トイレの壁や床にも尿が飛び散り、アンモニア臭が発生していることもあるでしょう。
壁や床にはクエン酸スプレーを使って拭き掃除をしていくと、汚れと臭いを同時に解消することが可能です。
クエン酸は、トイレ掃除にも欠かせないアイテムといえるでしょう。
リビング
リビングの以下のような場所の掃除に、クエン酸が活用できます。
- フローリング、ドアノブ
- 観葉植物
- カーテンやソファの消臭
フローリング、ドアノブ
フローリングやドアノブなどは、日々家族が触る場所です。
クエン酸スプレーを吹き付けて拭き掃除すると、除菌しながら汚れを落とすことができます。
リビングの拭き掃除をするときに、特にきれいにしたい箇所にはクエン酸スプレーを使ってみるとより気持ちの良い空間に生まれ変わるでしょう。
観葉植物
リビングに観葉植物を置いていると、いつの間にか葉っぱに埃が溜まっています。
葉っぱの埃を取り除くときに、20倍に薄めたクエン酸スプレーを吹き付けて拭き取ると、ツヤが戻ります。
普段の掃除のときよりもかなり薄めにクエン酸スプレーを作り、観葉植物のお手入れにも活用してみてください。
カーテンやソファの消臭
リビングのカーテンやソファは、気軽に洗えるものではありません。
頻繁に洗えない布製品にも使用できるのが、クエン酸スプレーの強みです。
クエン酸はアルカリ性であるタバコの臭いや調理後の魚の臭いなどを消臭してくれます。
スプレーボトルにクエン酸スプレーを作っておくと、臭いが気になったときに対策ができるでしょう。
ペットトイレの消臭
クエン酸はアンモニア臭を中和させる役割があるので、ペットトイレの消臭にも役立てることができます。
ペットトイレの周りにクエン酸スプレーを吹き付けて、拭き掃除をしてみてください。
仕上げに数回クエン酸スプレーを吹き付けておくと、ペットトイレの気になる臭いを消してくれます。
家電
クエン酸を使って、以下のような家電の掃除が可能です。
- 電気ケトル
- 加湿器
- 製氷機
- 炊飯器
家電ごとの掃除法の手順は、以下の通りです。
電気ケトル
クエン酸を使って電気ケトルを掃除するときは、次の流れで進めてみてください。
- 電気ケトルの満水ラインまで水を入れる
- クエン酸を大さじ1入れ、スイッチを入れる
- 沸騰したら、1時間置いておく
- お湯を捨てて、水で数回すすいだら完了
気になったときにすぐに試せる方法です。
加湿器
冬場の乾燥対策に欠かせない加湿器ですが、定期的にお手入れをしないと加湿器内でカビが生えるなどのトラブルが起こります。
加湿器もクエン酸を使って掃除できるので、挑戦してみましょう。
- 加湿器の電源を切り、外側の埃を取り除き、タンクやフィルター部分を水洗いする
- ぬるま湯1リットルに対してクエン酸大さじ1杯を入れてクエン酸水に、加湿器のパーツを1時間ほどつける
- 残っている汚れをブラシで落としたら、水でしっかりすすぎ洗いする
製氷機
製氷機も、日ごろから清潔に保っておきたい場所です。
簡単な方法で製氷機もきれいにできるので、手順をご確認ください。
- 給水タンクを洗い、水とクエン酸を入れてセットする
- いつも通り氷を作り、クエン酸が含まれた氷は処分する
- 数回繰り返して、製氷機の中の汚れを取り除く
炊飯器
炊飯器の臭いが気になるときも、クエン酸を使うことができます。
- クエン酸20gほどを炊飯器に入れて見ずに溶かす
- いつも通り炊飯スタートし、炊飯が終わって熱が冷めてから食器用洗剤で洗う
クエン酸を使って掃除する際の注意点
常備しておくといろいろな場所で活用できるクエン酸ですが、使用するときは次の注意点に気を付けた上で正しく使いましょう。
塩素系の洗剤とは混ぜない
クエン酸と塩素系漂白剤、この2つを混ぜると有毒なガスが発生する恐れがあるので混ぜて使うことは避けましょう。
他の洗剤などと一緒に使いたいときは成分を必ず確認してから使いましょう。
「まぜるな、危険」と書かれている洗剤とは、混ぜないようにしてください。
十分に換気されていない空間で有毒ガスが発生すると、一定の濃度に達したときに塩素ガス中毒を引き起こすリスクもあります。
身近な存在であるクエン酸や塩素系漂白剤ですが、混ぜないようにと記載のあるものについては慎重に扱いましょう。
使用する素材によって劣化する恐れがある
クエン酸を使った掃除法は、素材によって劣化する恐れがあるので気を付けなければなりません。
クエン酸の酸性が反応して、素材が錆びてしまうこともあります。
たとえば、以下に記す素材についてはクエン酸を使うのは控えましょう。
- 鉄
- 大理石
- コンクリート
- コーティング製品(アルミ、銅など)
- 白木や漆器
- 水が使えない素材
クエン酸はカルシウムを溶かす性質をもつので、大理石を溶かしてしまいます。
鉄製のものはサビの原因になり、コーティング製品は変色するリスクもあるので使用しない方が安全です。
素材によって使用できないため、クエン酸で掃除する予定の箇所の素材も調べてみてください。
濃い濃度では使用しない
クエン酸で掃除をするときは、濃い濃度で使用しない点にも気を付けましょう。
濃度が高ければ洗浄力は高まりきれいになりますが、材質に大きな影響を及ぼす可能性があります。
200mlに小さじ1杯を目安に、それ以上濃度が濃くならないようにしましょう。
ゴム手袋をつけてクエン酸を使う
クエン酸は濃度が濃い状態であったり、長時間素手に触れるような状態にならないようにしましょう。
クエン酸を使うときは、ゴム手袋をつけておくと安心です。
肌に触れたときにヒリヒリすることがあり、肌荒れを引き起こす恐れがあります。
事前にゴム手袋をつけておき、クエン酸を使った掃除法を行なうようにしてください。
長時間つけ置きしない
クエン酸を掃除で使う際は、スプレーやペーストをつけてしばらく時間を置いてから洗い流します。
このとき、長い時間つけ置きしないように注意しましょう。
長くつけすぎると、素材を傷つけてしまうことになります。
つけ置きするのは2時間くらいまでにとどめ、素材に異変が起きていないかチェックもしながら掃除に使うようにしてください。
クエン酸と合わない汚れには使わない
クエン酸では酸性の汚れを落とすことができません。
逆に白く変色してしまうことがあるので注意が必要です。
クエン酸に合う性質の汚れを確認し、適した場所で掃除に使うようにすることが大切です。
直射日光の当たらない乾燥した場所で保管する
クエン酸の粉末は、直射日光の当たらない乾燥した場所で保管しましょう。
湿気が多い場所に置いていると、カビが発生したり粉が固まってしまいます。
クエン酸の性質が変わり、本来の効果が感じられなくなる場合もあるので保管方法には気を付けてください。
スプレーは早めに使い切る
手軽に作れて便利なクエン酸スプレーは、2週間ほどで使い切るようにしましょう。
作ってから長期間放置していると、カビが発生することがあるためです。
カビが発生すると掃除に使えなくなるので、様子を見ながら早めに使い切ってください。
重曹とクエン酸を混ぜて使うのは意味がない
重曹とクエン酸を混ぜて使うのは汚れを取る意味ではあまり効果がないという点も覚えておきましょう。
クエン酸はアルカリ性の汚れを、重曹は酸性の汚れを落とす働きがあるので、この2つが混ざると汚れを中和することができません。
その結果、掃除をしても思うように汚れが取れないと感じることがあります。
重曹とクエン酸を混ぜると泡が出てきて汚れをよりしっかり落としてくれるようなイメージをもちますが、これは単に二酸化炭素が発生している状態であり、既にふやけた汚れが浮き上がっているだけの状態です。
汚れが全く落ちないというわけではないものの、汚れの質や状況によって変わります。
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クエン酸一つあればいろんな汚れを落とせる!賢く使って家じゅうをきれいにしよう
クエン酸は、粉末状をスプレーやペーストにすることで、家の中の様々な汚れを効率よく落としてくれます。
クエン酸が適した場所や掃除方法、注意点などを押さえて、気になる汚れを取り除いてみましょう。
いつもの掃除にクエン酸を加えて、汚れの性質に合わせて使ってみてください。