電球の交換方法が分からない!種類別の手順や注意点について解説
「電球はどうやって交換すればいいのだろう?」とお悩みではありませんか?
電球の交換方法は意外にシンプルです。
初めて交換する方は慣れない作業に少し戸惑うかもしれませんが、きちんと手順を踏めば簡単に交換できます。
しかし、中にはどの電球を購入すべきか分からない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、電球の選び方と種類別の交換方法を詳しく紹介します。
作業する際の注意点についても説明しているため、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
購入前に確認!電球の選び方
電球はさまざまなタイプが販売されています。
自宅の照明器具に合わない商品を購入しないよう、以下の4点をきちんと押さえましょう。
電球の種類
電球の種類は大きく分けて白熱電球・蛍光灯・LED電球の3つあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
対応する照明器具や取り付けたい場所に合わせて購入しましょう。
白熱電球 | 安く購入できる寿命は1,000~2,000時間程度 |
蛍光灯 | 本来の明るさになるまで時間がかかることがある寿命は白熱電球より長く、6,000~12,000時間程度 |
LED電球 | 価格は高めだが、電気代を安く抑えられる寿命は40,000時間 |
口金のサイズ
既存の電球と同じ口金のサイズを選んでください。
サイズの異なる電球は取り付けられません。
口金とは電球の根本にある金属部分のことで、電気を電球へ送る役割を果たしています。
そして、家庭で一般的によく使われるのは「E26」「E17」「E11」と呼ばれるものです。
口金付近に記載されているため、よく見て電球を購入しましょう。
口金サイズが分からない場合は定規で測ってみましょう(E26=26mmのように、口金サイズの数字は直径に対応しています)。
ワット数
電球のワット数も重要なポイントです。
照明器具の規格を超えたワット数のものを使うと、部品が溶けたり発火したりする恐れがあります。
ワット数は電球の上部もしくはソケット(電球をねじ込む部分)付近に記載されています。
既存の電球の照明器具を確認してください。
「20W」「40W」などと記載されているはずなので、同じ数値のものを購入しましょう。
高いワット数から低いワット数への交換も可能ですが、その逆はNGです。
照明器具が熱に耐えられなくなるため、さまざまな事故を引き起こすかもしれません。
電球の色
電球の色は主に3つあります。
好みの色を選ぶのはもちろん、理想の雰囲気に合わせて使い分けましょう。
昼白色 | 太陽光のような明るさの色適した場所:リビング・ダイニング |
電球色 | オレンジがかった温かみのある色適した場所:寝室・お風呂・リラックスしたい場所 |
昼光色 | 青みがかった白い光を放つ色適した場所:仕事部屋・キッチン・集中したい場所 |
【種類別】電球の基本的な交換方法
「白熱電球」「蛍光灯」「LEDシーリングライト」の基本的な交換方法を紹介します。
いずれの場合も、高い場所で作業するときは椅子や脚立が必要です。
白熱電球
白熱電球の交換方法はシンプルです。
- 電源をオフにする
- カバーが付いている場合は取り外す
- 電球を左(反時計回り)に回して取り外す
- 新しい電球をソケットにはめて、右(時計回り)に回して取り付ける
- カバーを取り付け、電源をオンにして点灯するか確認する
蛍光灯
蛍光灯は直管型と丸型があり、それぞれ交換方法が異なります。
電気を消した直後は非常に熱くなっているため、少し時間を置いてから作業を始めてください。
直管型蛍光灯
キッチンやオフィスの照明として使われる直管型蛍光灯は、主に2パターンの取り付け方・取り外し方があります。
【切り込み式の場合】
- 電源をオフにする
- カバーが付いている場合は取り外す
- 蛍光灯を90度回転させ、溝に沿って取り外す
- 新しい蛍光灯が溝に合うようセットし、90度回転させて取り付ける
- カバーを取り付け、電源をオンにして点灯するか確認する
【はめ込み式の場合】
- 電源をオフにする
- カバーが付いている場合は取り外す
- 蛍光灯を左右どちらかに押す
- 押した反対側を手前に引き、取り外す
- 新しい蛍光灯の片側を押し込み、もう片側も取り付ける
- カバーを取り付け、電源をオンにして点灯するか確認する
はめ込み式は、トイレにあるペーパーホルダーをイメージすると分かりやすいでしょう。
丸型蛍光灯
丸型蛍光灯の交換方法は以下の通りです。
- 電源をオフにする
- カバーを押さえながら左(反時計回り)に回し、取り外す
- 蛍光灯に刺さっているソケットを外す
- 蛍光灯を押さえながら、フック状になっている留め具を外す
- 新しい蛍光灯を留め具に取り付け、ソケットを差し込む
- カバーに書いている矢印と、本体の矢印を合わせて被せ、カチッと音がするまで回す
- 電源をオンにして点灯するか確認する
なかなかカバーが外れない場合もあります。
そんなときは、焦らずゆっくり一方向に回してみてください。
蛍光灯のカバーは3箇所程度のくぼみによって照明器具に引っかかっていることが多いです。
一箇所だけでも外れたら、少し力を加えれば残りの箇所も外れる可能性があります。
LEDシーリングライト
LED電球の交換方法は上記と同じです。
そのため、ここでは蛍光灯からシーリングライトへの取り替え方を紹介します。
なお、シーリングライトは天井に「丸形フル引掛シーリング」「引掛埋込ローゼット」などが設置されていないと取り付けられません。
自宅の天井に配線器具がない場合、電気工事が必要になるため注意してください。
自宅の天井にあるシーリングやローゼットが照明器具に対応しているかもきちんと確認しましょう。
【丸型蛍光灯とその本体を取り外す】
- 電源をオフにする
- カバーを押さえながら左(反時計回り)に回して取り外す
- 蛍光灯を取り外したあと、中央のボタンを押しながら本体を取り外す
- 天井に付いている電源部分を左(反時計回り)に回し、取り外す
【LEDシーリングライトを取り付ける】
- 専用アダプタを配線器具に差し込み、ひねって取り付ける
- シーリングライト本体をアダプタに合わせ、カチッと音がするまで押し上げる
- ロックレバーをスライドさせて本体を固定する
- コネクタを接続し、カバーを取り付ける
- 電源をオンにして点灯するか確認する
本体の取り外し方・取り付け方は商品によって異なる場合があります。
詳しく知りたい方は、LEDシーリングライトの取扱説明書を読みましょう。
電球を自力で交換するときの注意点
電球を自力で交換するときは、以下の3点に注意してください。
トラブルを引き起こす可能性があります。
安定した足場を使う
電球を交換するときは、グラグラしない安定した足場を使いましょう。
高所での作業がほとんどなので、安定していないと転倒や転落の恐れがあります。
回転するタイプの椅子を使う場合は、ほかの方に椅子を固定してもらってください。
電源をオフにしてから作業する
電源をオフにしてから作業を開始することも大切です。
明かりが点いたまま電球交換を始めると感電する恐れがあります。
電源をオフにしてから作業すると、熱によるやけども防げます。
電球を締めすぎない
電球を締めすぎるとソケットが破損したり、次に交換するときに取れなくなったりする可能性があります。
「落ちないようにきちんと締めないと」と感じるかもしれませんが、締めすぎは禁物です。
反対に、電球をゆるめに締めるのも避けたほうが良いです。
電球の寿命が縮まったり火花が散ったりする恐れがあります。
きつすぎずゆるすぎず、電球が自然に止まる場所まで締めるのが理想的です。
LED電球へ取り替える際に確認すべきポイント
新たにLED電球へ取り替える際は、口金のサイズや電球の色のほか、以下の点を確認しましょう。
- 明るさ
- 重さや大きさ
- 調光機能やSマークの有無
- 密閉型器具に対応しているか
- 光の広がり方
LED電球と白熱電球では選び方が少し異なります。
例えば、白熱電球の消費電力量はワット(W)で表されますが、LED電球の明るさはルーメン(lm)で表されます。
単位が異なる分、選ぶ際も数字に気を付けなければいけません。
また、白熱電球より大きく重さがあるのも特徴的な部分です。
高所の電球交換は業者へ依頼しよう
手の届く範囲ならば問題ありませんが、以下の場合は業者へ依頼したほうが安全です。
- 椅子や脚立を使っても届かない場所にある電球を交換したいとき
- 繊細な作業が求められる電球交換のとき
無理して作業すると、照明器具自体を壊してしまったり転倒してケガをしたりする恐れがあります。
自分で作業するときより費用はかかるものの、トラブルなく作業を終えられるのが大きなメリットです。
まとめ
電球の交換方法は種類によって異なりますが、基本的にはどれも単純な作業です。
安定した足場を使い、焦らずゆっくりと交換作業を進めてみてください。
自宅に合う電球を探す際は、口金のサイズやワット数などを確認しましょう。
また、照明器具が高い場所にあったり繊細な作業が必要だったりする場合は、業者へ依頼するのがおすすめです。
費用はかかるものの、ケガすることなく電球交換を終えられます。
どの電球でも「正しい方法で安全に作業する」ことを忘れないようにしましょう。